トランクの種類

 交換機には内線が共通で使用する物が有ります。局線、専用線等がそれに当たります。その回路のことをトランクといいます。ここではその代表的な物を紹介しておきます。

COT(局線トランク)

 通常NTTの電話回線を接続するトランクです。着信は、16Hzの呼出信号を受け、着信を知らせ、通話する回路です。発信は、電話回線を直流的にループし、ダイヤル信号を出し、通話する回路です。

 一般の電話回線は、NTTの交換機から見ると、内線に当たります。この事から、COTは他の交換機の内線を収容することが出来ます。

ORT、IRT(発信、着信レジスタトランク)、センダトランク

 レジスタトランクは名前のとおり、計数回路です。内線、専用線からのダイヤル信号をカウントします。受話器を上げると受話器から、出るツーという音は、レジスタトランクから「準備が出来ましたよ、ダイヤルして下さい。」という合図です。必ず、この発信音を確認してダイヤルしましょう。

 センダトランクは、内線のダイヤル種別と、局線・専用線のダイヤル種別が違うとき、PB信号→DP信号、DP信号→PB信号に変換して送出したり、専用線の局番号、LCRの付加番号(008×など)を追加して送出するトランクです。

専用線トランク

 この項は専用線の種類をご覧下さい。

LC(内線回路)

 内線回路です。受話器の上げ下げの検出、呼出信号の送出、通話回路の電源の供給をします。デジタル交換機では音声のA/D・D/A変換も行います。

DLC、ELC(デジタル多機能電話回路)

 デジタル内線回路です。機能としてはLCと同じですが、電話機と回路のやり取りは、全てデジタルで行われます。

LLC(長距離内線回路)

 交換機が有る所から、遠く離れた内線など、ループ抵抗が高く、普通のLCでは、受話器を上げても検出されないときに使用します。ダイヤルパルスの補償は有りますが、ケーブルロスの補償は有りません。

HWT(ハウラトランク)

 最近の交換機にはこのトランクは有りませんが、受話器を上げたままにしておくと、しばらくして、受話器から大きな音がして、受話器上げを警告してくれます。この音をハウラといいます。

CFT(三者通話トランク)

 電話の取り次ぎの時に一時的に三人で通話する事が有ります。その時に使用するトランクですが、故意に3人で通話する事も可能です。

 

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