専用線には幾つかの種類と必要な装置があります。
LDT方式(ケーブル方式)
2W(メタリック1回線)の線路を使用して交換機と交換機を結ぶ方式です。ケーブルを使用するためラインロスの影響が大きいため、近距離の接続に使用されます。付帯装置は要らないので専用線使用料だけで済みます。
ODT方式(搬送方式)
4W(メタリック2回線)の線路を使用して交換機と交換機を結ぶ方式です。専用線にレベル補償が有るため、距離によるラインロスが無いので長距離の接続に適しています。インバンドリンガ装置が必要なため高くつきます。
インバンドリンガ装置の電源は無停電(交換機と同じ電源供給、CVCF等)のものを使用する必要があります。(停電すると使えなくなります)
私設線路に搬送装置が有ると、インバンドリンガ装置が不必要なため、割と安くつきます。アナログ時代には主流でした。
DT方式(デジタル方式)
デジタル回線で交換機と交換機を結ぶ方式です。64K〜2Mまでのインターフェースがあります。低速ではメタリックケーブル、高速ではDSUまで光ケーブルが使用されます。最近は低速でも光ケーブルを使用することが多くなってきました。データ通信にも使用できるので本社−支店間等で大容量の中継線として使用されます。
DSUの電源は無停電のものを使用する必要があります。
64Kの回線を更に細かく分割して使用する装置もあります。私の知るっている限りでは8K MUXがあり、一回線を8本の中継線として使用できます。通話品質はあまり良くありませんが、使用には耐える範囲です。