らくがき帖〜音楽編


Blues Brothers Band  大阪公演 2003118日 BLUE NOTE OSAKA

 プログレとは関係ありませんが,わたしの大好きなコメディ&ミュージカル映画「
Blues Brothers」(以下BB)から誕生したバンド.今回が4度目の来日だそうです.

 存在は知っていたものの,過去3回はいつ来日したかも知りませんでした.が,PFMの来日をきっかけにBLUE NOTE OSAKAのスケジュールを頻繁にチェックするようになっていたので,やっとライブを体験することができました.

 個々のメンバーに対する評価はよく知らないのですが,さすが一部で熱狂的な人気を持ち続ける「BB」を母体に持つだけに,しかも週末ということもあって観客の入りは大盛況.わたしたちの整理番号では,ほぼステージ真横の位置しか空席がありませんでした.改めてプログレはマイナーというのを実感(笑)


 今回の来日メンバーは,劇中でもBlues Brothers Bandのメンバーを演じていたスティーブ・クロッパー,ルー・マリーニ,アラン・ルービンを中心にライブ用メンバーを加えた構成.さらに,続編「Blues Brothers 2000」にゲスト出演していたエディ・フロイドをスペシャルゲストに据えた面々です.

スティーヴ・"ザ・コロネル"クロッパー (Guitar)

"ブルー・ルー"マリーニ (Sax)
アラン"Mr.ファビュラス"ルービン (Trumpet)
エリック"ザ・レッド"ユーデル (Bass)
キース"ザ・ワーロック"カーロック (Drums)
アンソニー"ラスティ"クラウド (Keyboards)
エディ"ノック・オン・ウッド"フロイド (Vocals)
ネッド"ハウラー"ホルダー (Trombone)
ジョン"ジェシ・ジェイムズ"トロペイ (Guitar)
ロブ"ハニードリッバー"パパロッツィ (Vocals& Harmonica)

 正直,1/3ほどは聞き覚えあるけどタイトルを即答できなかったので,セットリストは省略させてもらいます.が,順不同で思いつく曲を並べると,「Gimme some lovin'」「She caught the Katy」,「Peter gunn theme」,「Sweet home Chicago」,「Minnie the moocher」,「Looking for a Fox」などなど,わたしの好きな曲がたっぷりと演奏されました.

 ただ一つ残念だったのは,わたしの一番のお気に入り「Can’t turn you lose」が「BB」の劇中ライブと同様,触りだけしか演奏されなかったこと.個人的にはぜひぜひフルスケールでやってほしかった...

 さて,実際のステージは?というと,技術云々はまったくよけいな話で,ひたすら楽しいライブ.ロブ・ババロッツィは黒ずくめのサングラスというお馴染みの格好で,十分“エルウッド”しているし,観客の煽り方も絶妙.とくに「ミニー・ザ・ムーチャ」の客席とステージの掛け合いシーンなどは,映画の一場面そのまま(ご丁寧にババロッツィは衣装も劇中キャブ・キャロウェイが着ていた白いタキシード風に着替えて登場)を追体験できるなど,マニアな仕掛けも随所に光り,ライブ中盤からはオール・スタンディングと変わらない状態.(
BLUE NOTEは立派なテーブル席で,料理も本格的です,本来は)


 また,観衆の客層というか“ノリ”もプログレ系のそれとは全然違って,物怖じせず「歌う」「踊る」.挙げ句はステージに上げられて踊るヤツから,上半身裸になるヤツまで.ただ,ロック系の“ノリ”とはやっぱり違うんですよ,どこか.

歌っても,踊っても,歓声を上げても...全体の雰囲気はのんびりというか,そのへんのパブなんかでワイワイ言いながら踊ってる雰囲気.さすがブルース,さすがアメリカ出身,と妙に感心したり,納得したりではありました.

 わたしは順応性が高いのか,しっかりラストまで楽しみましたが,連れはかなりお疲れだった様子で「こんな盛り上がるとは思わなかった...疲れたぁ〜〜」というのが,とりあえずの感想だったようです(笑)


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