AVよもやま話
1.Blues Brothers 2000
O.S.T.
1. BORN IN
CHICAGO 2. THE BLUES DON'T BOTHER ME
3. HARMONICA MUSINGS
4. CHEAPER TO KEEP HER
5. PERRY MASON THEME 6. LOOKING
FOR A FOX
7. CAN'T TURN YOU LOOSE 8. R-E-S-P-E-C-T 9.
634-5789
10. MAYBE I'M WRONG 11. RIDERS IN THE SKY
12. JOHN
THE REVELATOR 13. LET THERE BE DRUMS
14. SEASON OF THE
WITCH 15. FUNKY NASSAU
16. HOW BLUE CAN YOU GET 17. TURN ON YOUR
LOVE LIGHT
18. NEW ORLEANS
とにかく音がいい.内容はKing
Crimson(特にRobert
Fripp翁が)好きな方には悪夢のようかもしれませんが,全編ブルースてんこ盛りです.参加メンバーもBB・キング,エリック・クラプトン,エリカ・パドゥ,アレサ・フランクリンetc.の超豪華メンバー.演奏も悪いはずがありません.わたしはプログレが好きで好きで,もひとつオマケに好き,というぐらい好きですが,このメンバーで,このクオリティー(演奏,音質とも)でやられては,並のプログレバンドでは太刀打ちできないなあ,と正直思ってしまいます.
わたし自身はとくにブルースが好きではないので,おなじメンバーでアルバム1枚聴くのはキツイ.ところがO.S.T.のように,いろんなメンツが幕の内弁当のように並んでいるとおいしくいただけるというわけです.もちろん一品一品のデキがよいという条件付きですが.映画自体がコメディーなので,渋めの曲はあっても暗いor陰鬱な曲はありません.お奨め曲も内容がバラエティーに富んでいるので,とくにコレとは言いにくいのですが,主要メンバー勢揃いで演奏するラスト「New
Orleans」は間違いなく聴き所の一つだと思います.
O.S.T.はともかく映画そのものはというと,’80年作の「Bluse Brothers」の20年ぶりの続編です.前作「Bluse
Brothers」は,ジョン・ベルーシ,ダン・エイクロイドの主演2人が,ブルースの衰退を憂いて立ち上がった,かどうかはさておき,本職のコメディーのデキはもちろん,豪華ミュージシャン(レイ・チャールズ,ジェームス・ブラウン,アレサ・フランクリンetc.)とベルーシ&エイクロイドによる素晴らしいブルース魂溢れる演奏を披露する傑作.さらに監督ジョン・ランディスの腕も加わり,コメディー&ミュージカルの名作中の名作でした.
それから20年.ようやく完成した続編「Bluse
Brothers 2000」を先入観なしで見ると1級のコメディー映画であることは間違いありません.でも,前作「Bluse
Brothers」を知っているものにとってはやはり物足りない!
参加ミュージシャンは前作以上に豪華.見所の一つカーチェイスも前作以上に車を大量に消費し迫力満点.ダン・エイクロイドを筆頭に前作からのメンバーはもちろん,新メンバーもがんばっている.しかし,怪優ジョン・ベルーシ抜きではどんなにがんばっても限界がある.本来ならベルーシも参加する続編ができるはずだったんですが...早すぎる彼の死に合掌.