11[八 お参りの心と形]
 
             [八 お参りの心と形]
 
            参考:全国神社総代会編集発行「改訂神社役員、総代必携」
 
[八 お参りの心と形]
 
 神社に参拝する上で、最も大切なことは、慎みと敬いをもって神前で感謝し、また祈
念する真摯な「心」でしょう。そして、その「心」をより豊かに表すために「形」が定
められています。参拝の「形」を身に付け、実践することが即ち作法を習得することで、
はじめてそこに込められた「心」が生きてくるのです。ことさら難しくする必要はあり
ませんが、神前では常に真心のこもった正しい作法を心掛けたいものです。
 特に、役員、総代の方々は、氏子崇敬者に率先垂範して神社に参拝することも多いか
と思われます。こうした時にぜひ知っておきたい参拝の基本的作法を順を追って説明し
ましょう。
 
〈手水〉
 参拝の前には、手水を取り、心身の浄化に努めましょう。
 @右手で柄杓を取ります。
 A水盤の水を汲み上げ、左手にかけて洗います。
 B柄杓を左手に持ちかえ、水を汲み上げ右手を洗います。
 C再び柄杓を持ちかえて、左の掌に水を受けて溜めます。
 D口をすすぎます。柄杓を直接口につけないようにしましょう。静かにすすぎ終わっ
  て、水をもう一度左手に流します。
 E最後に柄杓を立てて、残っている水を流しながら、柄の部分を洗うように心掛け、
  伏せて元の位置に戻します。
 
〈巫女が手水の奉仕をして下さる時の作法〉
 @清水を両手に受けて、手を清めます。
 Aもう一度清水を両手に受けて、口をすすぎます。
 B更に両手で水を受けて再び手を清めます。
 C拭紙を戴いてまず口をぬぐい、次に手をふきます。
 
〈拝礼 − 二拝二拍手一拝 − の作法〉
 @心静かにして、参拝の時を待ちます。
 Aまず、神前に進み姿勢をただします。
 B背中を平らにし、腰を九十度に折り、拝をします。この時の拝は二回行います。(
  二拝)
 C胸の高さで手を合わせ、祈念を込めて、右指先を少し下にずらします。
 D肩幅程度に両手を開いて、二回打ち合わせます。(二拍手)
 E指先を揃えます。
  最後にもう一度、腰を九十度に折り、拝をします。この時の拝は一回です。(一拝
  )
 
〈玉串拝礼の作法〉
 @右手で玉串の榊の根元の方を上から、左手で中程を下から支え、胸の高さにやや左
  高に、少し肘を張って持ちます。
 A玉串の先を時計回りに九十度回します。
 B左手を下げて元を持ち、祈念を込めます。
 C玉串を更に時計回りに回し、右手を離し、玉串の中程を下から支えます。
 D左手を右手下に添えます。
 Eやや進んで、榊の根元の方を神前に向けて、案(玉串などを供える台)の上に置き
  ます。
  やや下がり、二拝二拍手一拝の作法でお参りします。
 
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