MI10040 花輪ばやし 秋田県指定無形民俗文化財 昭和53年2月14日指定 所在地 鹿角市花輪 所有者 花輪ばやし若者頭協議会 花輪ばやしは、花輪通総鎮守として近郷キンゴウの厚い信仰をあつめてきた花輪の産土神 ウブスナ幸サキワイ稲荷神社の祭典にあたり、8月19日、20日の2日間にわたって奉納される祭 礼囃子ハヤシである。 提灯チョウチン、造花、幕、簾スダレなどで飾った各町内の屋台が運行し、はやしが奉納され る。20日未明に行われる朝詰アサヅメの演奏とパレードは最大のみどころである。 屋台演奏の際の楽器は、中太鼓2、打太鼓8、横笛3、三味線2、摺スり鉦カネ1で構成 されるが、横笛は篠笛シノブエで高度な運指法を用いる。 伝承されているはやしは12曲で、次のように大別される。 1 平安時代末期ごろから都からこの地に入った貴人の笛の曲に、後に摺り鉦カネ、三味 線がついて祭礼囃子となったとされる曲(6曲) ・二本滝 ・宇現郷 ・羯鼓カッコ ・霧ばやし ・本ばやし(本屋台ばやし) ・祇園 ギオン 2 江戸時代中頃から末にかけて地元でつくられたとされる曲(4曲) ・追込 ・不二田 ・矢車 ・シャギリ 3 江戸時代末に流行した遊芸囃子を取り入れたとされる曲(2曲) ・拳ばやし 吉原格子・ |