MI10038 毛馬内ケマナイの盆踊
 
国指定重要無形民俗文化財 平成10年12月16日指定
所在地 鹿角市十和田毛馬内字古下
所有者 毛馬内盆踊保存会
 
 毛馬内盆踊は、情緒豊かに優雅な盆踊として、秋田県の三大盆踊の一つとされている。
 8月21日から23日まで、町内路上に篝火カガリビを焚タき、その周りに細長い輪となり、 踊が行われる。
 寄せ太鼓(高屋、大拍子、七拍子の3曲)の後、大の坂踊、甚句ジンク踊の順で踊る。 大の坂踊には笛と太鼓の囃子ハヤシが付く。
 大の坂は、明暦メイレキ3年(1657)に桜庭光秀ミツヒデが毛馬内に移封したころ、すでに継 承されていたというが定かでない。京都の念仏踊の流れを汲むといわれる。昭和初期ま で唄が付随していたが、唄い手が途絶えた。
 永禄エイロク8年(1565)から11年(1568)にかけて秋田近季チカスエが鹿角に攻め入り、南 部信直ノブナオが三戸から出陣、近季勢を領外に駆逐した。その折、毛馬内で歌舞を催し、 将卒の労をねぎらったのが甚句踊の起源とされているが、定かでない。歌詞には霊を慰 めるもの、豊作をいわうもの、郷土の風物を紹介するものなどが多い。
 踊り手の衣裳は、一般には黒紋付に水色の蹴出しケダシ、女は襦袢ジュバンに鴇色トキイロの 蹴出しが標準だが、近年になって江戸褄エドヅマ、訪問着、小紋も用いるようになった。
 
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年中行事[八月「盆踊り」]

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