MI10037 大森親山オオモリシンザン獅子大権現舞
 
秋田県指定無形民俗文化財
昭和39年11月17日指定
所在地 鹿角市尾去沢字東在家
所有者 大森親山獅子大権現舞保存会
 
 尾去沢鉱山発見伝説に因む「大森親山獅子大権現御伝記」に由来するもので、文明13 年(1481)頃から続いている神楽カグラといわれる。尾去八幡神社例祭の9月15日と旧暦 4月8日に社殿と境内で行われる。
 舞にたずさわる人は15人(家督相続の長兄)で、装束は白衣、白袴、烏帽子エボシ、採 りものは剣、扇、錫杖シャクジョウ、手桶ねひしゃく、幣束ヘイソク等である。楽器はほら貝、太 鼓、手平鉦テビラガネ、横笛で、ほら貝は権現様(獅子頭)の行列が社務所から神社へ行く 途中の辻や集落の入口で吹き鳴らす。
 舞は約2時間に及ぶが、素舞(前舞)、本舞、米ヨネ汲みの舞の順に行われる。  素舞には、幣束舞、巫女ミコの剣舞、権の形の舞(外獅子の舞)、青柳の舞、剣の舞、 錫杖の舞(鈴舞)、扇の舞がある。
 また、本舞には、拝み手、四方シホウ固め、冠りカンムリがある。
 米汲みの舞は、獅子頭が旧暦元旦に若水を汲んで飲むというもので、伊勢神楽に通ず る秋田県内の他地域にみられない特異なものである。
 社殿内の舞に続き、境内で湯立が行われるが、この時にも素舞と本舞の一部が行われ る。
 
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