YU10001 月山神社本殿 1棟
 
鹿角市指定有形文化財(建造物)
昭和58年7月日15指定
所在地 鹿角市十和田毛馬内字毛馬内沢32
所有者 月山神社

 月山神社は、坂上田村麻呂が蝦夷エゾ平定について祈願したと伝えられる古い神社で、 藩主及び地域住民の信仰が深かった。大正14年には鹿角でただ1社県社となっている。  享保キョウホウ20年(1735)まで4度の山火事に遇い、現存する本殿は、天文テンブン5年( 1740)に建立されたものである。
 本殿は、社殿の向拝コウハイ、拝殿、幣殿ヘイデンと続く最も奥にあり、幣殿を鞘堂サヤドウと して、高床式、高欄コウランを配した流造ナガレヅクリである。長い間無蓋ムガイの状態であった が、嘉永カエイ元年(1848)に鞘堂が建立され、以後風雪から保護されるようになった。
 この本殿には組物が多用され、蟇股カエルマタ、木鼻キハナなどに華麗な文様、丸彫が施され ている。流れるような庇ヒサシ部分も一連の繁垂木シゲタルキであり、長年風触フウショクに耐えて きたため木目が美しく浮きでている。

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