ダイニングを共用部分とし、夕食のみを共に過ごす。その他は浴室と便所を声を掛け合う場所として残してあるだけである。
当然、プランニングの変更によって、各家族に設ける事も可能であるが、二世帯住宅の場合は各家族の距離の保ち方が非常に難しい。干渉されにくく、離れずという微妙な位置関係を実現しなくてはならない。
長い間にはつまらない事でも一緒に居ることが煩わしくなる。それを解消出来るのは二世帯住宅のプランニングに全て委ねられている。
このプランは、玄関を各家族に設ける事で、来客を迎え易くしている。かなり、分離性の強いプランになっている。
夕食時のみ一緒に過ごすことになるが部屋は続いているので基本的には行き来が可能である。重点を置いているのは干渉されにくく、離れずという点である。
リビングからは各家族の気配が伺える。テラスはコミュニケーションの場所として活躍するだろう。