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以前の日記
 

 


 
 
 12/31 大晦日

もう1年終わってしまいますね。1年前までは、わし「現役」選手だったんですねえ。すごく不思議な気分です。それだけ多大なエネルギーを使っていたんだということでしょう。

そろそろ充電も完了するでしょうから、何らかのステップアップに取り組みたいですね。それが何かはよくわかりませんが。。。野球辞めてキックにたどり着くまでに6年かかったから、そんくらいかかるもんだと思っています。

さて、大晦日。

先日、「観るとしたら吉田×ホイスかな」と書いたら、某所より「PRIDE」の招待券をいただけることになりました! ということで、大晦日は生PRIDEを観るために埼玉まで行ってまいります! 総合の試合を生観戦するのは初めてなので、いろいろ研究してきます。

でも、吉田対ホイスは全10試合中、5試合目なんですねえ。これもテレビ中継の都合かな? 全試合終了まで観てくるかはわかりません。あしからず。

来年からは「わし」呼称は卒業します。えらい生意気そうだし、、、、もう大人だし、、、(笑)。でも、なんて呼べばいいんだろう自分のこと。私?俺?ボク?……しばらく試行錯誤します。

それでは、良いお年を!

 

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 12/26 2003 to 2004

NJKFの選手ライセンスの更新が行われた。東京北星ジムでプロライセンスを更新したのは6名。おいおいそんなに選手がいたのかよ!って感じだ。

新顔としては、桜井哲也。他団体某ジムに所属していたが、当ジムへ円満移籍。チャモアペットムエタイセミナー参加者でもあった。プロでの試合は結構しているはずだが、来年の早いうちにはNJKFデビューを果たすであろう。でも、もうちっと練習量増やしてくれんとね。。。

ここのところ試合から遠ざかっているキャリー宇佐美、オリンピック名取も更新。キャリー劇場、オリンピック劇場は、まだ終幕を迎えていないようだ。でも、一皮も二皮も向けてくれないと、勝利はおろか試合出場もおぼつかない。

驚き桃の木としては、ガッツちしまつも選手登録を更新。50へぇ〜。本人の事情から、現在「選手」たる環境にないガッツだが、「来年は試合をしたい!」んだそうだ。それなりのものを見せてもらわないと、こちらとしては何とも言い難い。

試合の出場云々をわしが決めているわけがないが、いつも言っているように「リングは資格を要求する」場であるし、プロならなおさら。「ふさわしい」選手だけ、プロのリングに立って欲しい。

ま、残りは放っておいても練習はするから、なんとか結果を残してくれるでしょう(人格的問題を抱えている者も1名いるが)。

あとは練習生でプロテスト合格3〜4名。一人くらいはプロデビューしてほしいところ。「少数精鋭」も限度がある。2、3年後には「巨大戦力」といきたい。

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 12/25 契約

巨人の入来問題が、ようやく終息しそうだ。

↓ここには共同通信配信の記事が載っているが、

http://sports.yahoo.co.jp/headlines/20031225/20031225-00000001-spn-spo.html

共同ってこんなに主義・主張するんだぁ。意外だった。選手側からすれば職業の自由があり、球団側からすれば選手の都合で自由に移籍されたらたまらない。ま、難しい問題ではある。キックやボクシングも同じ問題を抱えており、たびたびトラブルが起きる。現在、NJKFの選手はみな、契約書にサインしている。おそらくボクシングも同じようなことをやっている。

http://www1.ocn.ne.jp/ ̄marilyn/MyPage/menu5.html

契約期間が3年を超えてはならないというのは、あまり知られていないだろう(11条)。これを文意通り解釈すれば、3年を超えれば選手は円満移籍できるはずだが、そういう話はあまり聞かない。たいがいトラブルになって、お互いボロボロになって、最後はトンズラこくか、金銭で解決するかのどちらかだろう。

移籍云々でもめる場合、選手側に問題がある場合も多々ある。ただ、下にあるのはあくまでボクシングの(昔の?)契約書の文面だが、以下の事項を満たしているジムがどれだけあるのか? 第43条 マネージャーの年齢は満20歳以上とし、契約下にあるボクサーの利益を
護るためつねにつぎの責任をもつ。

 1 適当なるトレーニング施設を用意する。
 2 ボクサーのトレーニングを監督すること。
 3 ボクサーの健康ならびに肉体的安全を保護する。
 4 ボクサーの収入のため、適当数の試合出場をはかる。
 5 ボクサーが試合に出場するときならびにファイト・マネーを受取るときは、必ず立会う。
 6 試合契約のあるボクサーが負傷、疾病の場合は、必ず試合日の24時間前に当該プロモーター並びにコミッションへ報告する。

とくに「4」も義務のうちだということは、団体・ジム側に強く認識してもらいたい。

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 12/23 大晦日

年末格闘技戦争。

「どのチャンネルを観るのか?」ってよく聞かれるが、どうなんでしょう? サップ対曙なんてとんでもない試合だとは思うけど、でも「とりあえず観ておかなくちゃ」という気にはなってしまう。おそらく、試合後は格闘技関係の掲示板は「祭り」が繰り広げられるだろうから、一応試合がわかんないとつまらないしね。。。

一番興味があるのは、吉田対ホイスか。いろいろ言われるグレイシーだけど、スポーツ化がすすむ格闘技界で未だに果たし合いの匂いがするから好きである。あれだけダーティーなイメージも、徹底的に勝負にこだわっているからだと好意的に解釈している。

そもそも、格闘技をスポーツとして楽しむなら、ボクシングやキックで十分楽しんでいる。そのうえで「総合」ってのがあるのなら、それはやっぱり「喧嘩に限りなく近い」ってのが価値だと思っている。

そういう意味で、初期UFCは柄にも興奮した。それが、いつの間にかラウンド制になったりブレイクがあったり、完全なスポーツになって、個人的に観る理由が喪失した。

そんな中で、引きずり込んで1時間でも2時間でもガードポジションから勝機をうかがいそうなホイスの闘いは、極めて反スポーツ的、実戦的思想で関心を惹く。「絶対にタップしない」というおなじみの発言が、単なる戯言か否かも観てみたい。

ということで、PRIDE観るかな。もちろん「ドラえもん」を観た後でですが。。。。(笑)

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 12/17 待ち遠しい

「フセイン拘束」のニュースで揺れる世界だが、わしはPS2ゲーム「はじめの一歩」発売延期の報に衝撃を受ける。正月の楽しみが。。。。別にゲームとしての「はじめの一歩」はどうでもよい。そのゲーム中にある「BOXER'S ROAD」モードがやりたかったのだ。

「BOXER'S ROAD」。初期プレステのボクシングゲームで、最初の「Playstation Best」にも入った名作中の名作。練習、食事、休養、減量しながら、オリジナルの選手を育成していくボクシング育成シミュレーション&アクション。オリジナルボクサーを作り、4回戦からスタート。鬼塚勝也(もどき)や辰吉丈一郎(もどき)、果てはカオサイ・ギャラクシー(もどき)と激戦を繰り広げた日々が懐かしい。

http://kakutei.cside.com/kakutei02.site/game/boxerslor.htm

続編が待ち望まれていたが、同じ会社から出た次のボクシングゲームは「はじめの一歩」。「ボクロー」ファンは涙を流した。

しかし、あれから?年。「はじめの一歩」の中の1モードとして、「BOXER'S ROAD」が帰ってくるというのだ。これは買うっきゃない。「はじめの一歩」ゲーム中といっても「ボクロー」はボクローで変わりはないようで、オリジナルキャラを育てて、実在(もどき)選手あふれるボクシング界に飛び込んでいくのだ。しかも、今回はセコンドモードつき。アクションゲームが嫌いなわしでも、存分に楽しめる。

http://www.zdnet.co.jp/games/ps2/ippo2-vr/impression/04/index.html

【ムービー】http://www.zdnet.co.jp/games/ps2/ippo2-vr/movie/index.html

誕生年や階級によって、対戦相手は変化する。昔のヘビー級に飛び込めば、ロッキーマルシアーノ(もどき)や、モハメド・アリ(もどき)も登場するはずだ。1960年代後半生まれ小兵にすれば、対リカルド・ロペス(もどき)との対戦も可能だろう。

個人的には、玉城良光を作って、「対センサック・ムアンスリン(もどき)」のリベンジ戦を実現させたい。このゲーム、マニアックだからチャモアペットさん(もどき)とかもいそうだ。

あぁやりたい!!!!!!!! 早く出せ!!!!!!!。

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 12/14 場違い

家でボーっとトヨタカップを眺めていた。

ミランも好きだが、ボカも好きだ。本気度では間違いなくボカのほうが上だろうから、ボカ応援に決めた。試合前の記者会見、「タイトルを獲りたい」というミラン側に対して、アルゼンチンの記者が「本気でそんなこと思ってないのに、なんでそんなことを言うのか?」と突っ込んだのを聞いて、尚更その思いを強くした。

さて試合、と思ったのだが、ハイライトは試合前に訪れた。

なぜかゲストで登場、原辰徳。日本でサッカーが根付く前、トヨタカップでは明石家さんまを活用した。すでに時代はさんまを必要としていないが、いまだにしゃしゃり出てきてサッカーファンの顰蹙を買っている。K−1も芸能人を前面に出した演出で、市民権を得た。もはや放送席に芸能人は要らないと思うが、やはり必要らしい。

で、原辰徳。

サッカーなど観ない親父ファンを引き込むためなのだろうか? 「辰徳が観てるくらいだからトヨタカップって凄いのか?」と思う人間がこの世に何人要るのか知らないが、原辰徳もこの大役に緊張している。

この日のために「勉強してきた」という辰徳。アナウンサーの質問に、無い知識を振り絞って懸命に答えている。だが、3分もたなかった。。。。スター軍団ACミランについて聞かれ、

「シェフチェンコなどワールドカップに出た選手ばかり…」

とやってしまった。。。普通にサッカーを観ている人なら知っているのだが、このワールドクラスのストライカーの出身国はウクライナ。ワールドカップとは縁遠く、だからこそ「トヨタカップこそボクにとってのワールドカップ」とミランの中では随一のモチベーションの高さを吐露していた。いわば、「ワールドカップ不出場」の象徴的選手。

ACミラン。他のほとんどの選手は、ワールドカップ経験者。よりによってシェフチェンコの名前を出してしまった辰徳よアーメン。
TV演出ということでは、今月号の「Talk is cheap マネージャーというお仕事」 は、テレビのディレイ中継について。こういう演出なら、許容範囲。問題は、こういうことやりすぎてると、やがて感覚が麻痺して、一線を超えてしまうことか。

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 12/12 放任主義

以前、「謎の練習生」と紹介した子のことを覚えておいでだろうか。親につれられてジムに来たのはいいが、何もしゃべらず、ただ座っているだけという子だ。その子を紹介したときは、当HPとしては異例の反響があった。

現在、北星ジム練習生の月謝徴収はわしがやっている。だから、すべての練習生を把握しているのだが、この子だけ例外。数カ月に一度ジムで見かけはするのだが、相変わらず名前も知らない。声をかけてもウンともスンともいわない。

そして今日。

ジムにいると、「こんにちわ。お願いします」と練習生が入ってきた。明るく真っすぐな挨拶だ。眼鏡を外すと他人の顔は全然見えないわし。最初は誰なのかわからなかったのだが、例の子だった。びっくり仰天。ガッツちしまつに「おいおい!挨拶できるようになったじゃん!」と報告しに行ってしまったほどだ。

練習中、無口なのは相変わらずだが、ガッツちしまつの持つミットを気持ちよさそうに蹴り、挨拶をしっかりして帰って行った。いやあ成長したもんだ。

うちのジムが彼にしたのは、放ったらかしにしただけ。いつもじ〜っと練習を見ていた。

教育とは何かなんてわからんが、おそらく必要なのは、拳骨でも説教でもなく、「男の背中を見せること」なのだろう。……ちょっと格好よすぎるオチか?

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 12/10その2 金

昨日の日記で「キックやめたら年収100万は減った」と書いたら、キック・ムエタイ掲示板でいちいち計算されて困ってます(笑)。

ボーナスは10万って書いたが、よく考えたら、昨年の正確な数字は覚えていない。「10万近く」に訂正。まあ、無茶苦茶減ったのに、間違いないが。。。

で、ファイトマネー。

途中で引退した昨年は置いておいて、年4回試合くまれたら、計算どおりの額くらいはもらっていたんじゃないかと思う。ただし、すべてがファイトマネーじゃない。毎回、ファイトマネー分以上のチケットを売っていた(オーエンジャイのファイトマネーもあるし)。

もちろん、それは無償提供じゃないが、安く仕入れて定価で売っていた。意地で売っていた。それは「俺はチケット売るよ。だから試合組め!」というNJKFに対する意志表示だった。石毛あたりも、いつもファイトマネー分以上のチケットを売っている。他ジムでも強烈に売っている選手がいる。自然、そういう選手は試合が多く組まれる。当たり前のことだ。

現役時代は、自分のファイトマネーには不満だった。でも、現役離れて冷めた視点で考えればねえ、仕方ないかなって思う。

ちょっと前、オーエンジャイで選手のそばでNJKFの興行決算報告を見ていたら、某ジム会長に「選手に見せたらダメだよ〜!」って怒られた。でも、見せたほうがいいと思う。後楽園ホール借りるのにいくらかかって、チケットはいくら売れて、照明暗くするだけでいくらかかって、で、決算はどうか。。。。

一般的認知度を示す一つの基準に、「ぴあで何枚チケット売れたか?」ってのがある。NJKFの興行、「ぴあ」で何枚チケット売れたか知ったら、選手はみんな愕然とすると思う。マジ凄いっすよ。自分達が置かれた状況がわかって、文句も言えなくなるでしょう。

キックに興味がない格闘技ファンも会場に呼ばないと、とてもじゃないが利益は出ない。それには自己PRが必要なのだが、連盟に期待しちゃいけない。そんな能力あるわけない(すんません)。

自分でPRするには、やっぱネット。そういう気持ちでずっとこのHPをやっていた。あんまり強くならなくて、効果薄でしたが。。。

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 12/10その1 試合報告

昨日、ジムに行ったら、タイ王宮前興行から帰国したばかりの石毛がいた。顔は二箇切られ、縫ったばかりの傷が痛々しい。パンチのダメージか腫れてもいる。

「ジムに挨拶に来たのかな?」と思ったが、早速、練習しはじめた。みなさん見習いましょう。

試合内容は、石毛と玉城会長の話を総合すると、こんな感じ。

7 試合目と聞いていたのが3試合目にいきなり変更。ウォーミングアップできずに、試合開始。1R打たれたときに、うざったいからマウスピースを外そうとすると、なぜかダウンをとられたそう。

1,2Rはボロボロの内容で、ヒジで斬られて早くも出血。日本だったら止められたであろう、深い傷だったとか。しかし、3Rからようやく吹っ切れたように反撃。サッダムの鼻は陥没していたから、たぶん折れただろうとのこと。

そして4R。「判定だと負ける」と思い、KO狙いの右アッパーを打ったときに、左ヒジを合わされて二箇所目のカット。TKO負けを宣告された。

NKBタイトルを返上した石毛だが、負傷による返上のため、次期タイトルマッチの優先挑戦権があるはずだ。特別な事情がない限り、現NKBウエルター級王者・木浪利幸の初防衛戦の相手は石毛となるはず。一時預けていたNKBベルトは、石毛の下に戻ってくるだろうか?

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 12/9 厳冬

今冬のボーナスの告知があった。ぬぁんと、昨冬より10万円ちかくダウン。別に「もらった給料が自分の価値」などというアメリカンな価値の持ち主ではないし、周りにボーナスなど出ない人はいっぱいいるのであるが、それでもやはり、良い気はしない。

しかも、昨年はキックのファイトマネーもあった。おそらく年収ベースで、100万は減っているだろう。ち〜と考えなくては。

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 12/7 指導者

ラグビー早明戦へ。

ラグビー人気凋落の時代だが、この試合だけは国立競技場超満員。学生時代は明治最強時代だったが、いまや早稲田最強、明治激弱時代。早稲田は清宮監督になったら途端に強くなり、明治は北島監督が死去したら、どん底時代になった。

昔からラグビーには、選手の自主性を重んじる雰囲気がある。こう言うと格好いいのだが、要は指導者がいないだけ。トップチームだった神戸製鋼あたりですら、キャプテンが練習を引っ張っていたから驚きだ(今現在は知らない)。こんなんで、プロ化が進む海外に勝てるわけがない。学生ならなおさら、上級生の質次第じゃ、サークル同然に凋落する。

もし、明治が海外から優秀なプロコーチを監督として招いたら、たぶんそれだけで余裕で大学日本一になれるだろう。

いまの日本ラグビーのレベルって、そんなもんだろうと思う。キックも同様かもしれないが。

さて、試合。やられるのを見にいくのは嫌だったが、健闘の末、惜敗した。昔は、負けたら罵声が飛んだ早明戦だが、今年は明治応援団から「よくやった」の温かい拍手が。

みんな「どうせ負けるだろう」と思っているから、接戦で負けても拍手となるのだが、ある意味屈辱。

今年の明治大学四年生は、早明戦四連敗で卒業だそうな。あの新宿コマ劇場前のバカ騒ぎは、いまどうなっているのだろう?

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 12/6 コンビネーション

Kー1が行われていた東京ドームをしり目に、後楽園ホールへ。ボクシング、福島学対ヨックタイを観戦。前座には、元高校6冠王、粟生(あおう)隆寛も出場するという、なかなか見どころ満載の興行。

福島対ヨックタイは、トータルで見ればヨックタイ完勝の展開だが、結果は引き分け。ラウンドマスト方式(ラウンドごとになるべくポイント差をつける)での採点だと、微妙なラウンドがいくつかあり、それが全部福島側ならこの結果もありかな、とは思った。10回戦でのラウンドマストは、やっぱり良くないな。

粟生のデビュー2戦目は、相手が広島の選手。要するに関東では誰も試合を受けてくれなかったのだろう。役者が違い過ぎ、相手選手にびびりが入り、1RKO勝利。実力の判定しようがなし。まあ、強いことは間違いないが。

そのほか注目したのがセコンドの指示。帝拳の選手のセコンドについていた葛西裕一氏が選手に「ロクを出せ!」って言っているから、最初なんだろう?と思ったら、「6」というコンビネーションを出せという暗号なのでしょうね。マック・クリハラもこういう指示の出し方しますよね(たしか)。

手しか使えない単純な競技だからこそ、単発攻撃だと攻撃を当てにくく、コンビネーションを駆使してパンチを当てるという技術が必要になってくるのだろう。

対してキックは、少なくともタイ人の口から「コンビネーション」という言葉を聞いたことはない。そういう発想がない感じだ。いつ、どんな態勢からでも、あらゆる攻撃が出るということが大事なのであって、最初からコンビネーション決めて攻撃するなんてことはないように思う。ましてやコンビネーションを数字にして覚えるなんて、ありえない。考え方の違いなのか、競技の違いなのか。

ならば、タイの国際式の選手は、どういう練習をしているのか?ちょっと興味が湧いた。日本のようにコンビネーション中心の練習をするのだろうか?

一方、日本人はコンビネーション好きだ。一つ一つの技がしっかりできないのに、コンビネーションやろうとする。攻撃=コンビネーションみたいに思っているのもいる。ボタン押したらコンビネーションが出る、格闘ゲームのつもりなのか。

ちょっとそのあたりの考え方を、今度チャモさんに聞いてみよう。

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 12/5 サッダム

今晩のタイ王宮前興行、石毛の相手はサッダムで間違いなさそうです。何も知らない人のためにサッダムとは↓こういう人です。

http://www.boutreview.com/report/kick/01/0316ajkf/8.html

個人的には石毛にとってベストの人選のような気がします。強豪ではあるものの、「超」がつくほどではなく、体格も小さくはあっても大きくはない。しかも、日本でも名が通っているので、勝てば周囲からの評価も高まる。きっと、本人は燃えていることでしょう。

この試合がTV放映されるかどうかは、運以外のなにものでもないですが、深夜2時からのストリーミング配信に期待したいところ。アクセス多くなっても怒らないでくださいね>ムエタイフリークの皆さま

で、翌日もビッグマッチがあります。ロッテルダムでのスーパーリーグ。日本からは新田明臣選手と佐藤嘉洋選手が出場。特に佐藤は、日本でも非常に評価が高い、オーストラリアのチャップマンとの対戦。ガオランに続けて、チャップマンも撃破となれば、その実力に誰もケチはつけられないでしょう。

自身のHPでも、格闘技の過剰なエンターテイメント化に怒りをぶつけている佐藤。ある意味もっとも世間から不遇な扱いを受けている選手だけに、勝ち続けることで、自分の存在価値を増していってほしいところ。

魔裟斗選手が結果と試合内容で「ボクシング対キックは無意味」ということを証明してくれました。今度は佐藤嘉洋に「格闘技的強さは、ある意味、相手の持ち味を消すことであり、そのことを楽しめない人間は格闘技ではなくプロレスを観た方がいい」ということを身体で証明してもらいたい。

さて、このスーパーリーグ。実はどんなものなのか、わしはわかっていません。いったいどんな組織がどういうコンセプトでやっているのでしょう? あんまり熱心に格闘技雑誌読んでいないからかもしれないが、全然わからない。誰かわかる人は教えて。

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 12/1 ヨーデーチャー

本日、石毛慎也がタイへ飛び立った。12/5タイ王宮前興行。誰とどんな試合が組まれるか、まったくわからない状態での渡タイだ。必要以上の減量もしていない。どうなることやら。。。

あまりに情報がないので、頼まれて情報を集めた。情報といったって当てになりはしないのだが、聞いたものは石毛に伝えた。ある一つを除いて。。。それは

「ヨーデーチャーも出場が濃厚」

というもの。

私が直接観た選手の中では、間違いなく一番の破壊者であるヨーデーチャー。松浦さんも、石毛も完膚無きまでに叩きのめされた。当時、まだ現役キックボクサーであったわしだが、「誰からも逃げたくはないが、こいつとだけはやりたくない」と思った。正直、サムゴーあたりならやっても良かった。勝てる可能性はほとんどないし、腕は
折られるかもしれないが、殺されるかも?という恐怖心はない。しかしヨーデーチャーは、本当に殺されるかもという恐怖心を抱かせる。
そんなこんなで、石毛が自分の中でヨーデーチャー戦をどう消化しているのかはわからなかったが、「ヨーデーチャー出場濃厚」情報は伏せておいた。

ところが、出発数日前。石毛とタイでの試合についてしゃべっていると、石毛がポツリとつぶやいた。

「頭の片隅で、ヨーデーチャー戦が組まれるのを期待しているんですよね」

んんんんんんんん……さすがborn to fightとトランクスに入れるだけのことはある。男の中の男だね。なので、「ヨーデーチャー、出る可能性は高いみたいよ」と情報を告げると、石毛は苦笑いしながら、瞳の中で炎が燃え上がっていた。これは期待するしかない。

で、話は微妙に変わる。

BoutReviewのキック系掲示板で、「K−1に出て欲しい選手」としてヨーデーチャー待望論が出ている。それを受けて、今のうちに書いておきたい。おそらくはヨーデーチャーも、賞味期限はあと1年、2年である。石毛戦のときも「松浦戦よりは随分と落ちている」「練習やってない」と情報が入ってきたし、実際、身体を見ても小さくなっていた。ほとんど試合が組まれない状態が続いているので、まともなコンディションをあと何年も維持するのは困難だろう。

数年後、落ちぶれたヨーデーチャーがK−1 MAXに出てきて負けたら、「ほれ見たことか」と言う輩が出て来るにきまっている。いまだにサッグモンコンだの、オロノーだのの名前をだす人がいるんだからね。そうなるのは目に見えている。

呼ぶのなら、早く呼びましょう。半年以内。

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