Good bye Cybele
Good bye Cybele
(1991,Epic/Sony Records,27min)


2.跳べる,これが私の夏

…,なんと荷物は投げ出されていました。きっと荷物の中のお金は
失われているのでしょう…。
音楽もさみしい調べに替わります。とぼとぼ歩く3人。

かなりさびれた,異国の風情の街にやって来ました。ロケ地は確か,
金武(きん)という名の街…。さみしいところを探したのかな?
今もここはさびれているのでしょうかな?

おなかが減った亜紀ちゃん。でもカバンの中は…深淵の宇宙!
(要するに文無し…)

裕子ちゃんが「時間」に関する説明を試みるうちに,道化になった3人
はお金を稼ぎます。でも楽しそうではない。これは,無意味に過す
夏休みを象徴させようとしているのでしょうか?
(ひょっとすると,あくせくお金を稼ぐことを無意味だとわらう演出なのかも?)

帽子に集めたお金で食べ物を買ったのか,なにかしらぱくつきながら街を
抜けて歩く3人。亜紀ちゃんは草原の花に水をあげたりしています。
「サチは…?」
はっ,と見るとさっちゃんが数十m先を行き,なにか天啓でも受けたかの
ように突如きらめきを感じ,跳んでしまいます。「跳べる,これが私の夏。
着地後,何もなかったかのように先を促すさっちゃん。

さて,この跳ぶ行為が一体何を意味しているのか謎を残したまま
Heaven's Doorが開き,「お願い神さま」が始まります。
モノクロ・セピアベース(緑色っぽい?)で,幻想的な雰囲気を持った
挿入歌になっています。

歌が終わるといつしか…,
外には地球が見える,暗い洞窟。どこかで時間(と,空間)がねじれている
らしい…。疲れた亜紀ちゃんは既に眠っており,さっちゃんも裕ちゃんと
優しい言葉をかわしあい,眠りにつきます。
寝ずの番は裕ちゃん。持ち物の辞典をたぐります。

「(はっ)」声にならぬ小さな叫びを上げる裕ちゃん。
眠る2人の姿がゆらいでいるのです。
”水の夜に気をつけて!” おばさんの忠告が…。危機が迫っているのか?
…でも,沈着な裕ちゃんの一言「私たちは,大丈夫」,これにて回避!
それで良いのです。