Good bye Cybele
Good bye Cybele
(1991,Epic/Sony Records,27min)


3.新しい夏を,おばさんにあげる!

翌朝,3人は海へGo
「瞳いっぱいの夏」(英語タイトルは”Last summer's day”)にのせて,
たのしくはしゃぐ3人の姿が画面いっぱいにひろがります。水しぶきが
こっちにまで飛んできそう,いや,かけてほしいな〜,なんて。

多分,ここがこの作品で最もわかりやすい箇所であるかも知れませんね。

ここで,ジャケットのイカダ登場!3人で作って漕ぎ出すんですね〜。
おっ,大きな岩山が海上に現れて来ました。どうやらこの山の頂上で
Cybeleに出会えるようなのです。

でも,少しでも疑いを持つ者がいれば,それは成就しないらしい…。
登る途中で3人は考えます。

--- さっちゃんは,「もしCybeleに会えなくても」決して悔やまないと
確信します。でも,もし,って…。

--- 裕ちゃんは,ずうっと持ち歩いてきた辞書を捨てました。
「言葉は私に,何も伝えていなかった」

---亜紀ちゃんは,弦に想いを託します。
「いつまでもこの3本の弦が奏でる音楽を,私は聴いていたい」
「だから2人に,ありがとう。」

さっちゃんの疑念が気になります。地磁気が異常をきたしています。
空間が歪むなか,さっちゃんが足を滑らし…
亜紀ちゃん,裕ちゃんが叫びます。「サチ〜!」
「あぁ〜…」 さっちゃんは転げ落ちていきます。壊れるカメラ。

暗転。(白転?)


「見えない涙」のイントロが流れ,おばさんの手元にボトルが流れ着き
ます。ボトルの中にはカレンダーが。恐らくこれを入れたのは幼き日の
おばさん自身…。
もしかして,これはおばさんの回想録だったのか?!

そう思いかけた瞬間,ゆるぎない3人のシルエットが!そう,さっちゃんは
大丈夫だったのです。(どうして?って問いはヤボですね)
そしてCybeleが現れます。なにか大きな淡水魚のような…
(クレジットには”Golden Fish”とあります…)

27年の昔を想い出し,なつかしみとさみしさとで泣いてしまうおばさん。
おばさんには,Cybeleが見つけられないのです…。
駆け寄る3人。「新しい夏を,おばさんにあげる!」
この旅で得難いものをつかんだ3人からおばさんへのプレゼントです。

スタッフロールが流れ,終了です。

FIN
(98.10.21/
99.4.4 画像リンク追加)