◆工法編
・ホットワーク・ホットテクニック
吹きガラスや型押しガラス、またパートドヴェール等、ガラスが熱いうちに加工する技法のこと。・コールドワーク・コールドテクニック
切子(カットグラス)、サンドブラスト、ダイアモンドポイント(グラスリッツェン)、グラビィール、エッチングなど、ガラス成型後の冷えた後に装飾すること。
◆カット編
・かまぼこ
U字型の丸いカットを施すためのホイールの事。及び、そのカット面。
・菱(ひし)
V字型のシャープなカットをホイールの事。及び、そのカット面。
・平(ひら)
平らにカットするためのホイール、平版。
・金板(かなばん)
鉄製のホイール。金剛砂(こんごうしゃ)と合わせて使った、カット工具。最近は少ない。
・ダイヤ
ダイヤ製のホイールのこと。ダイヤモンドホイール。近年のカット工具の主流。
・カッチング
砥石のホイールのこと。ダイヤに比べて削れくにい(削れが遅い)
・面(めん)
ガラスの口部などを平らに研磨すると、両サイドのエッジが立ち危ないため、
外側と内側に斜めにカットをあてて作るカット部、内が中面(なかめん)、外が外面(そとめん)。
・ガタ
ポンテ跡など、底の部分を削って平面を作るするで安定し落ち着きが良い。「ガタを取る」
・上げ底(あげぞこ)
底の中央部を丸く曲線に仕上げること。
・べた底(べたぞこ)
底の部分をまっ平らに仕上げること。
◆模様編
・切子
カットグラスのこと。詳細はこちら、江戸切子とは
・ケシ
磨いかないカット。グレーカットともいい、花切子などに利用。スリガラス状・乳白色。
・花切子
ケシで、船、花、植物、鳥等の図柄を切子すること。催事の製作実演などで、フリーハンドで入れている物は、これ。
・サンド
サンドブラスト加工のこと。型紙を貼って、コンプレッサーから砂を吹き付けてスリガラス上の模様を作る。切子・カットグラス・花切子とは別の技法。
・花縁(はなぶち)
口部を花弁のように加工すること、及び、その状態。
・底菊(そこぎく)
底の部分に、菊の模様を入れること。輝くが増し、格調が高くなる。
◆磨き、その他
・酸磨き(さんみがき) 酸荒い(さんあらい)
ガラスの表面を磨く際に、フッ酸と硫酸の混合液で、表面を磨くこと。専門業者に依頼。
・手磨き(てみがき)
木版と磨き粉で磨き、バフで仕上げる、手作業で磨く作業のこと。
・ホツ・アタリ
ぶつけ傷のこと。飲食業界でいうとこのろチップ。 関連・グラス等チップ修理
・肌(ハダ)
ガラス素材の外側の部分を指す。成型時の傷などある場合、高い品などは、1つ1つ丁寧に取る。
・ボケ
磨き不足で一部がボケている状態。
◆素材編
・生地(きじ)
模様を入れるための、ガラス素材のこと。
・色被せ(いろきせ)
吹きガラスの技法。成型時に、色が2層以上のガラスを作ること。
内が透明・外が色付きの外被せ、内が色付き・外が透明の内被せがある。
・アワ(泡)
素材に入ってしまった空気出来た気泡。
手づくりの成型時に入る場合も有り、切子のカットの位置を合わて気泡を出来るだけ消します。
・金赤(キンアカ)
金をガラスに溶かし、赤〜ピンクの色を発色させるガラス。被せに利用。
・銅赤(ドウアカ)
銅をガラスに溶かし、深い赤の色を発色させるガラス。被せに利用。
・クリスタル
クリスタルガラスのこと。酸化鉛を入れることで、高い透明度と輝きを実現する。
ガラスを弾いた時に、金属音がする。
酸化鉛の量が24%以上で、フルクリスタル(クリスタル)。12%程度でセミクリスタルとわける。
代表的なメーカーに、日本のHOYA、フランスのバカラ、イギリスのウォーターフォードなど
オブジェ等としては、アメリカのスチューベン、オーストリアのスワロフスキーがある。
※ガラスからの鉛溶出は、微量。また、健康基準と食品衛生法の溶出試験あり。
・セミクリ
セミクリスタルのこと。
・本クリ(ほんくり)
クリスタルのこと。
・並生地
一般的に利用されているガラスであるソーダガラスのこと。
透明度や輝きはクリスタルに劣るものの、硬くて丈夫。
クリスタルに対して、並。
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