1月30日
1月最後のワークショップ。2月からは公演に向けての本格的な稽古が始まるので、秋から続けてきたワークショップの最後の日。
 ワークショップの始めの頃に平田オリザ氏の「演劇入門」を講読したが、この日は同じ平田オリザ氏の「現代口語演劇のために」から、「演劇と言葉について」を講読。内容は、日本語の特徴についての分析と、そこから導き出される日本語の戯曲と演技の方法について。平田氏は西洋の演劇法、台詞術(例えば強弱のアクセントによって感情を表現するような方法)は有効ではないとの主張。
 平田氏の主張には頷かされる面も多い。が、議論していくうち、現在では日常の日本語、日本人の考え方にも西洋の方法が多く浸透しているので、逆に西洋の演技法、台詞術が以前より有効になってきた場面もあるのでは、との意見も出る。感情を表現するための強弱アクセント(平田氏曰く、日本語ではまず使われない)は依然不自然かもしれないが、議論や説得の場面では我々は強弱アクセントを有効に使っているのではないだろうか?等々を論点に、池野を進行役に議論が深められた。

 

1月23日
公演の日程も決まり、弥が上にも(イヤガウエニモってこう書くって知ってました?皆さん!今広辞苑引いて初めて知りました。)気勢の高まる面々。
 写真左は基礎訓練の一つで、「緊張弛緩」と呼んでいるもの。大学時代からの伝統メニュー。私(江平)が大学卒業後所属していた劇団で行われていた鈴木メソッドにも「statue(彫像)」という似たようなメニューがあったので、現在は両者をミックスさせたものになっている。ニュートラルな体から瞬時にポーズを作るというもの。体の表現力とスピード、バランス感覚などの勝負。ニュートラル・ポーズ・ニュートラルを休み無く何度も続けるので、終わると倒れほどきついが体の隅々まで使う心地よさがあるので楽しい。
 この日は基礎訓練のあと、出来ているところまで脚本を読む。役を次々に入れ換えて読んでみる。各々お目当ての役も出来つつあるようだ。


基礎訓練メニューの一番最後にやる「緊張弛緩」


(左)太田尾  (中)松澤     (右)TAIRA

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