22-2a ききょう目(ききょう科・きく科)植物
 
テトラゴリアス(ディモルフォテカ)(アフリカ金盞花アフリカキンセンカとも,ディモルフォテカ(アフ
             リカキンセンカ)属)
 ディモルフォテカ交配種群の4倍体で,原種のD.オーランティアカは南部アフリカ原
 産の半耐寒性秋蒔き一年草,昭和10年以前に渡来。花壇,鉢植え,切花用。一年生種
 のD.オーランティアカ(D.シヌアータ)の4倍体種である本種は鮮橙色の巨大輪です。
 花期は5月。ほかに多年生種に赤紫色花のスペクタリスや白色花のエクロニスなどの
 品種があります。
 
バーガンディー・マウンド(ディモルフォテカ)(ディモルフォテカ(アフリカキンセンカ)属)
 南アフリカ原産の多年草で,昭和45年以降に渡来。温室鉢物,暖地では花壇用。高さ
 20p位,花は白色のものから各種あります。花期は5〜10月。
 
ドロニクム(ドロニクム属)
 欧州,アジア原産の耐寒性多年草,花壇用。草丈30p位,花径5p位の黄色花を茎上
 に付けます。花期は5月。
 
ムラサキバレンギク(紫馬簾菊,ムラサクバレンギク(エキナセア)属)
 北米原産の多年草,1699年欧州に紹介,わが国には昭和初年(1930)頃に渡来。高さ
 60〜100p,茎頂に頭状花を各1個付け,舌状花は桃又は紅紫色で初め長さ2〜3p,
 開いて外側に反り返り4〜5pになります。花期は6〜10月。変種に剛毛が多く,舌
 状花が濃色で幅広く縁が巻かないセロチーナがあります。
 
ルリタマアザミ(瑠璃玉薊,ウラジロヒゴタイとも,エキノプシス(ヒゴタイ)属)
 南欧,西南アジア原産の多年草で,昭和初期に渡来。花壇,切花,ドライフラワー用。
 高さ70〜150p,花径は4〜5p,頭状花は球形で淡青色,ほかに白色や空色。花期は
 7〜9月。
 
カカリア(紅苦菜ベニニガナ,絵筆菊エフデギクとも,ベニニガナ属)
 東インド原産の一年草,1823年欧州に紹介,花壇や鉢植え,切花用。高さ30〜60p,
 頭状花は径1.3p位,赤色又は黄橙色,多数の細い管状花からなる両性花で,茎頂に疎
 らな散房花序をなします。開花は6〜7月。
 
フジバカマ(藤袴,フジバカマ属)
 中国原産の多年草,古く中国より渡来し帰化したと思われ,秋の七草の一つとして親
 しまれます。庭植えや鉢植え,生花材料。草丈100〜150p,淡紅紫色の頭状花を散房
 状に多数付けます。花期は8〜9月。近似種にわが国原産のヒヨドリバナ(花色は白
 色,ときに帯紫色)があります。
 
エロージョイ(ユーリオプス・デージー)(ユーリオプス属)
 南アフリカ原産の多年草で,わが国へに米国より昭和47年に渡来。花壇,鉢物,切花
 用。高さ70p位,葉は帯銀白色,花径3.5p位の一重咲きで鮮黄色,花期は2〜6月。
 
ツワブキ(窯吾,ツワブキ属)
 本州石川,福島県以南から沖縄,台湾,中国,朝鮮半島の海岸近くに自生する常緑多
 年草,庭植え,鉢植え栽培,葉は薬用又は食用。葉の径7〜30p,高さ20〜80pの花
 茎を伸ばし,黄色で径4〜6pの頭花を円錐花序に開きます。舌状花の1列で雌性,
 管状花は両性。花期は10〜12月。園芸品種には黄金色の斑点のある葉のキンモンツワ
 ブキ,葉縁が波状になるシシバツワブキなどがあります。
 
サンガブリエル・ブルー(ブルーデージー)(ルリヒナギク(フェリシア)属)
 南アフリカ原産の温室性多年草,ブルーデージーの園芸品種,第二次大戦後に渡来。
 花壇,鉢植え,切花用。高さ20〜40p,長い花柄の先に花径3p内外の頭状花を単生,
 舌状花は濃青色で12〜13枚,花が大きく中心花は黄色。花期は春〜秋。ブルーデージ
 ーの園芸品種には本種のほか,濃青色花のニュー・ブルーデージーがあります。
 
テンニンギク(天人菊,テンニンギク属)
 北米中・南部原産の一年草で,明治中頃に渡来。花壇又は切花用,また野生化。高さ
 30〜60p,全体に軟毛,径3〜6pの頭状花で,周辺の舌状花は1列,先端が黄色で
 基部は黄褐色,管状花は中心に集まって黄褐色,八重咲きもあります。花期は7〜11
 月。変種に舌状花が管弁になるヤグルマテンニンギクがあります。
 
オオテンニンギク(大天人菊,テンニンギク属)
 北米南部原産の多年草で,明治末(1910)に渡来。花壇や切花用。高さ50〜60p,花
 径9〜12p,舌状花は黄色で基部は赤色,中心の管状花は紫赤色。花期は7〜11月。
 改良種をグランディフロラと呼び,大きな多数の花を付け,花色は赤橙,褐赤,朱橙
 や,黄覆輪などもあります。
 
サンシャイン(ガザニア)(ガザニア(クンショウギク)属)
 ガザニア交配種群の一種で種子系の代表種。原種は南アフリカ原産の半耐寒性の多年
 草又は一年草で,明治末年に渡来。花壇,ロックガーデン,鉢植え用。高さ30〜40p,
 花は径7〜8pの一重の巨大輪で,長い花茎に頭花を単生します。花弁の色には橙,
 赤,黄,白色があり,中心部には緑や漆黒の工芸的な色彩の斑紋が蛇の目模様となり
 美しい。この種群にはほかに八重咲きを主体とする栄養系品種があります。
 
クレメンタイン(ガーベラ)(ゲルベラ(センボンヤリ)属)
 南アフリカ・トランスバール,ナタール地方原産の多年草,本種はオランダで改良され
 た切花用品種で,花壇,鉢植え,生花材料。高さ30〜80p,花は四季咲き,八重咲き
 や一重咲き,花色は白,黄,桃,紅,橙色などがあります。近似種にアニタ,クララ,
 ジゼラ,ベロニカなどがあります。
 
スーパー・ジャイアント(ガーベラ)(ゲルベラ(センボンヤリ)属)
 南アフリカ原産の多年草で,大正5年頃に多数の園芸品種が導入。花壇,切花,鉢植
 え用。高さ30〜50p,花は四季咲き,本種は花径12pの大輪,花弁は幅広く一重咲き,
 花色は赤,黄,濃桃,淡桃色。
 
マンモス・スカーレット(ガーベラ)(ゲルベラ(センボンヤリ)属)
 南アフリカ原産の半耐寒性の多年草で,大正5年頃に多数の園芸品種が渡来。花壇,
 切花,鉢植え用。高さ30〜80p,本種はマンモス・シリーズの一品種で,花は四季咲
 き,径12pになる大輪の完全八重咲き,花弁の幅が広く,花形がよく整った円形にな
 ります。マンモス・シリーズにはほかにローズ,イエローがあります。
 
ポット・ガーベラ(ゲルベラ(センボンヤリ)属)
 南アフリカ・トランスバール,ナタール地方に原産,大正5年頃に渡来。ポット・ガー
 ベラは特に鉢物用に改良された品種で,全体に均整の執れた形の矮性種,花立ちは多
 く,花は四季咲き大輪,花色は赤,濃桃,黄色を主にした混合色。
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