第10話
美しい悪魔ジャンヌ
(シナリオ仮題・燃え上がる野心)
1775年
ランスの大聖堂で新国王ルイ16世の戴冠式が行われた
街でジャンヌを見かけたロザリーは後を追うが
自分が訪ねて行っては迷惑かと、家へ戻る。
が、仕事を失い途方に暮れたロザリーは
思いあまってジャンヌの元を訪れるのだった。
自分の過去を知られたくないジャンヌは恋人ニコラスに
ロザリーを追い払うよう命じる。
ニコラスに鞭打たれるロザリー
「ジャンヌにお前なんか殺してもいいって頼まれたんだからな!」(怖)
「一片のパンも買えない」
夜の街を彷徨うロザリーに貴族が声をかける
「今夜ひと晩、わしの屋敷にこぬか?」
その場から立ち去るロザリーだったが、
お金がもらえるなら・・・と
通りかかった馬車に声をかける。
「あたしをひと晩買ってください」
オスカルとロザリーの出会いであった。
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「ニコラス、どうしてもこの私と結婚したい?」
「あぁ!悪魔みたいに俺を苦しめる美しいジャンヌ!」
ジャンヌはニコラスと共謀してブーレンビリエ侯爵夫人を殺害、屋敷に火を放つ
そして偽の遺言書をでっち上げ、侯爵夫人の全財産を自分の手中に収めるのだった。
ワンポイント講座
戴冠式のあとルイ・ル・グラン学院で祝辞を受ける新国王夫妻
祝辞を述べたのは法律学科のロベスピエール(声・森 功至~!)
要チェック♪
ジャンヌの恋人ニコラスと
元オーストリア駐在大使・ローアン大司教、初登場!
第21話「黒ばらは夜ひらく」で登場した時には巨大化?していた二人も、今は普通サイズです(笑)
ブーゲン・ビリエ公爵夫人はオスカルの母上の友人
合掌
王妃は何をするのも思いのまま
でもさすがの王宮でも道ならぬ恋はタブー
そんなアントワネットの立場を気遣うオスカルは
心ならずも親友フェルゼンにフランスを去るように
すすめなければならなかった
次回
ベルサイユのばら
フェルゼン北国へ去る
おたのしみに
王妃になって好き勝手し放題のアントワネット
オスカルの年金と俸給も倍にと言うが、フランスの財政事情を知るオスカルは、それを拒否
「アントワネット様が御立派な王后陛下におなりあそばす事
私の望みはそれだけでございます」
アントワネットは謁見もその日の気分次第
ところがフェルゼンが来ると、すぐさま自分のサロンへと通すのだった。
王妃となったアントワネットがこれ以上、フェルゼンと親しくなるのは危険と
判断したオスカルはフェルゼンの屋敷を訪ね
スウェーデンへ帰るよう告げる。
屋敷からの帰り道、オスカルとアンドレは
お腹が空いたあまりド・ゲメネ公爵の馬車からお金を取った子供と、
子供をかばうロザリーに出会う。
許した素振りを見せながら、背を向けた子供を銃で撃つド・ゲメネ公
オスカルの怒りが爆発する
ワンポイント講座
王妃になったアントワネットが、最初に国王に願い出たのはオスカルの昇進
この11話からオスカルは近衛隊々長の白い軍服から
近衛連隊長の赤い軍服へと衣替えします。
「お前、寂しくないのか?
女の身でそのような格好をして女としての幸せも知らずに青春を送るのか?」と問うフェルゼンに
「私は父ジャルジェ将軍のあとを継ぐために生まれた時から男として育てられてきた
寂しいと感じた事もないし、今のままで幸せだと思っている!」とオスカル
そして!フェルゼンの声は野沢 那智さんに!
でも・・・でも・・・フェルゼンはこの日の夜、北国<スウェーデンへ去っちゃうの~
「彼がふたたびフランスの土を踏むまでには4年もの長い歳月を
待たなければならなかった」
で、もって次回登場は第18話「突然イカルスのように」だす。
イカルスっすよ!イ・カ・ル・ス!<しつこいよ・・・
第12話
決闘の朝オスカルは・・・?
(シナリオ仮題・危うし!オスカル)
フェルゼンがいない寂しさも募り、浪費が止まらないアントワネット
オーストリアへ送られたマリーの肖像画を見た母、マリア・テレジアは
「これはフランス王妃の肖像画ではなく、派手に着飾った女優の絵です!」と
国の事を考えていない娘の身を案じながらも、その絵をフランスへ送り返すよう申し付けるのだった。
宮廷でド・ゲメネ公と対立したオスカルは
ド・ファルジュ寺院の裏でド・ゲメネ公とピストルで対決する事になる。
決闘前夜
尊い命をやりとりしなければならない事に恐れを感じ眠れないオスカル
オスカルが7才の時に、樫の木の下に埋めた宝物
鉛のコマと赤いナイフと熊の人形
自分に万が一があった時には
それをアンドレに譲ると言うオスカルだった。
ワンポイント講座
決闘の話はアニメのオリジナル
原作だと、その場でアントワネットからの謹慎処分が下る
ずれているステンドグラスを利用して、オスカルを目くらまししようと
ド・ゲメネ公に入れ知恵したのはオルレアン公
「アタックNo1」でも垣ノ内さんが、ガラスの反射(だったかな?)を使って
こずえに勝つ!みたいな話があったような~。
しみじみ
なかなかフル・ネームが出てこない方々のお名前は
アンリ・サルバドール・ド・ゲメネ公爵
ルイ・フィリップ・ジョセフ・ド・オルレアン公爵
ビクトル・クレマンド・ジェローデル大尉
と、なっております。
アントワネットのお気に入りはマダム・ベルタンの店
ベルタンの店には、第14話「天使の秘密」でポリニャック夫人が舞踏会用のドレスをオーダーしに行きます
その時、同店の裏口で「いいわ、明日からいらっしゃい」とロザリーは
店で働かせてもらえる事になりますが
そのままオスカルの屋敷へと行ってしまうのでありました。
「先月から礼服を18着と夜会服を38着作った」<アントワネット
「先月から人形を○体とセルを○枚買った」<誰、この人???
アンドレ命名(原作ではルイ16世が命名)のノミ色のドレスって、どんな色でしょう?!
第13話
アラスの風よ応えて・・・
(シナリオ仮題・アラスより愛をこめて)
一ヶ月の謹慎処分をくらったオスカルはアンドレと共に
アラスにあるジャルジェ家の領地を視察に出かける。
そこで見たものは、あまりにも厳しい民衆の生活
そして王室への不満と怒りだった。
「お前たちの暮らしはそんなに・・・!知らなかった自分に腹が立つ!」
「オスカル・・・
お前という奴は一見氷のように冷ややかなくせに胸の中は炎のように燃え盛っている
おれは・・・そんなお前が好きだ!」
アンドレ~♪志垣~♪
かすかな物音を聞いたようなオスカル
「風の音だろう?」アンドレは答える。
それは本当に風の音だったのだろうか・・・
貧しさの鎖に手足を縛られた民衆という名の巨人が苦しみに耐えかねて
もらした吐息ではなかったろうか・・・
オスカルが聞いた物音は
やがて嵐のような革命につながるかすかな胎動ではなかったか・・・
ワンポイント講座
第10話「美しい悪魔ジャンヌ」で
祝辞を述べたロベスピエールが登場。
「戴冠式の日に祝辞を述べた事をひどく後悔している」とオスカルに告げる。
ジュ-ル・ド・ポリニャック夫人(声・武藤 礼子)
初登場~!
武藤さんの声、深みがあってステキ~!
1日だけ自分の声が、誰かの声に変えられるなら
武藤さんの声になって、若い男の子を誘惑したいものだ。
うむ。
(し・・・しかし!共通の話題が無いかもしんない~)
アントワネットの心をとらえたポリニャック夫人は
以後、十数年に渡りベルサイユに君臨する。
そして彼女自身も気づかぬうちにアントワネットを
悲劇の女王に追い込んでゆく
ひとつの役割を果たす事になる。
第14話
天使の秘密
(シナリオ仮題・天使の秘密)
「10日で何年分かの事を見てしまったような気持ちだ」
パリへ戻ってきたオスカルとアンドレ
オスカルは、謹慎中に旅行していた事をジャルジェ将軍に咎められながらも
「貴族が何だ!公爵が何だ!」
と、その思いを強くするのだった。
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一方、宮廷ではオスカルの留守中にポリニャック夫人が
アントワネットの心をとらえていた。
やっとの事で仕事がみつかり喜ぶロザリー
だが、母はポリニャック夫人の馬車にひかれ、その命を落とす
「お前の本当のお母様は、貴族のマルティーヌ・・ガブリエル」
そう言い残して。
「文句があったらいつでもベルサイユへいらっしゃい!」
捨て台詞を残して、その場を去るポリニャック夫人
青い花模様のドレス、ブロンドの巻き毛
それだけを頼りにベルサイユ宮へ向け歩き続けるロザリー
連日の徹夜の舞踏会帰りのアントワネットを待ち、ジャルジェ夫人は過労から倒れてしまう
迎えに行くオスカル
「母さんの仇!覚悟!」
ポリニャック夫人とジャルジェ夫人を間違えたロザリーが短刀をふるう!
オスカルとロザリーの再会
そして話を聞いたオスカルはロザリーを家に置き
貴婦人に磨け上げる事を約束するのだった。
ワンポイント講座
ひ~!
第13話「アラスの風よ応えて・・・」まではオープニングに
総監督・長浜 忠夫のお名前があったのに!
この第14話「天使の秘密」から第18話「突然イカルスのように」までは
総監督もチーフ・ディレクターもいなかったのね (^_^;)
その間、どうやって、作ってたんだろ~
考えるだけでも恐ろし~
宮廷に出て体面を保っていけるだけの充分なお金がない
と言うポリニャック夫人に対し、アントワネットは
家族全員をベルサイユ宮へ移らせ
大蔵大臣にポリニャック婦人用の予算を組ませ
宮殿にポリニャック家専用の厩舎を作らせ
専用の馬と馬車を今までの5倍にし
ポリニャック家の召使いには国家からお給料を払い
夫のポリニャック伯爵を郵政大臣にする
ポリニャック夫人の娘・シャルロット(声・小宮 和枝)初登場
オスカルの事を慕っているシャルロットは
オスカルの家にいるロザリーが面白くありません。
これからの数話にかけて、ロザリーにつらくあたります。
新聞記者のベルナール・シャトレ(声・野島 昭生)初登場!
「困った事があればいつでも相談にのろう」とロザリーに声をかける。
原作では画家のビジェ・ルブラン夫人がアントワネットの肖像画を描くシーンがありますが
そこは丸々カット
「満月が雲に隠れるのは」<どこかで少女が泣いているから
「犬が月を見て吠えるのは」<ブッチ隊長~!!
「月が赤いのは・・・」<もういいですか?