第6話
絹のドレスとボロ服

(シナリオ仮題・栄光への階段)


1773年
結婚してから3年の月日が流れていた
18才の王太子と17才の王太子妃が始めて首都・パリを正式訪問した。

だが、タンプル街、ブランビリエ街などの下町では
長く続く悪政に人々は苦しんでいた

下町の娘ジャンヌは「バロア家の末裔」とブーレンビリエ侯爵夫人に取り入り、
病気の母と妹・ロザリーを残し家を出る。

ドイツで造兵学を学び、イタリアで医学をスイスで哲学を修めた
スウェーデンの貴族・フェルゼンは今
パリの社交界で最後のみがきをかける為にフランスへやってきた

アントワネット、オスカル、フェルゼンの
運命的な出会いは間近であった。


ワンポイント講座

ジャンヌ(声・松金 よね子)とロザリー(吉田 理保子)の姉妹が初登場
最初にこのキャストを聞いたときには?という印象でしたが
それは話が進むにつれ、いらぬ心配で、ある事がわかりました。

原作にないパリ訪問の馬車に爆竹を投げようとする事件(アンドレが気づき未遂に終わる)
これも裏で操っているのは、オルレアン公とド・ゲメネ公(声・寺島 幹夫)
実行犯は、元・近衛隊のシャルル・コルデー(声・塩沢 兼人)
市川さんに!寺島さんに!塩沢さん!ひ~!勿体のうございます

そいでもってフェルゼン初登場!
野沢 那智さんがキャスティングされていながら
体調不良のため、8話「我が心のオスカル」までは
急遽、堀 勝之祐さんがフェルゼンをアテてらっしゃいます。



その時、アントワネットの耳から全ての音が消えた
お忍びででかけた仮面舞踏会で彼女は一人の青年貴族と知り合った
自分の感情に素直な妃殿下を心配するオスカルの最も恐れる事が
起こり始めたのはその時だった
次回
ベルサイユのばら
愛の手紙は誰の手で
おたのしみに

第7話
愛の手紙は誰の手で

(シナリオ仮題・運命の出会い)

錠前造りが趣味の王太子
「オスカル、私にはわからないんだ
あの人があんまり綺麗で可愛らしくて
その・・・どうやって話をしたらいいか
あの人は何をやっても何を言っても素晴らしいのに・・・
本当はとっても愛しているんだけど
人には言わないでもらいたいんだ・・・こんな事・・・」

ルイ16世!あんたいいヤツだよ!<不敬罪

アントワネットさまとご歓談


退屈で仕方がないアントワネットはお忍びで
出かけた仮面舞踏会でフェルゼンと運命的な出会いをするのだった
↑この辺、透過光キラキラ

偽の手紙をオスカルに見破られ(ジェローデルの手柄だと思うけど~)
悔しがるデュ・バリー夫人

二人がクルクル踊るイメージシーン
ぬるいわっ!



ワンポイント講座


「ボンネットは92個、ケープは188枚持っていますわ」と言うアントワネット
アタシはボンネットもケ-プも持ってないわ~
さしずめ
「人形は300体、セルは200枚持っていますわ」でしょうか?<バカ

偽の恋文事件もこれまたアニメ・オリジナルの話。
デュ・バリー夫人が配下のものに書かせた偽手紙は
「昨夜のあなた様の熱い、お言葉優しいまなざし・・・」
わはは (^_^;)

今回はデュ・バリー夫人が仕組み、発覚を恐れ配下の者二人を殺害
オスカル達も危うく命を落とすところでした。



アントワネットとフェルゼンを思いわずらうオスカルに
アンドレの寂しさは募る
幼い兄妹のような友情
それは今、どこへ行ってしまったのだろう
そんな時、アントワネットに怪我をさせてしまったアンドレに逮捕命令が
次回
ベルサイユのばら
我が心のオスカル
おたのしみに

第8話
我が心のオスカル

(シナリオ仮題・命に賭けて)

あれしちゃラメラメ・これしちゃラメラメの世界にうんざりな
アントワネットは
デュ・バリー夫人が乗馬を楽しんでいるのを見て、自分も馬に乗りたいと言い出す。

偶然とはいえ馬が暴走。
アントワネットに怪我をさせたアンドレは逮捕され
ルイ15世は死刑は免れんぞ!と宣告する。

そこへアントワネットを助ける際に自らも負傷したオスカルが!
「もしも、どうしてもアンドレをお咎めになるならば
ジャルジェ家の名において正式の裁判を要求いたします。
さもなくばアンドレの責任は主人であるわたくしの責任
まずここで、このオスカル・フランソワの命を絶ってからにして下さい!」

フェルゼンもが
「どうしてもとおっしゃるのなら、私めの命もどうか!」と国王に直訴した。
フェルゼンの行動に感銘を受けるオスカル

「オレはいつかお前の為に命を捨てよう
お前が昨日、このオレの為に命を賭けてくれたように
いつか・・・いつの日か
お前の為にアンドレは、この命を賭けるぞ!」


ワンポイント講座

当時、見ていて、なぜだか(笑)感動した話
だって、ず~っと、声をかけるだの、かけないだので、悶々としてたもん。

アントワネットの乗馬服は可愛いし
原画には平山 智さんがいるし
(テロップにはないけど、姫野さんも描いてると思うわ!)
うん、良かった。
演出は出崎 哲さん
後半の監督、出崎 統さんの実兄さんです。

アンドレが回想する二人の子供の頃。
オスカルの子供時代の声は鈴木 れい子さん
アンドレの子供時代の声は野崎 貴美子さんでした。

それにしても、オスカルが女性だと今まで気がつかなかったフェルゼン・・・
イタリアで医学を学んだのにわからなかったの?



栄華絶頂のデュ・バリー夫人
その姿はルイ15世という太陽が放つ光を一身に浴びて
咲き誇るひまわりのようだった
全てを焼き尽くす夏の日射しもいつかは衰える
次回
ベルサイユのばら
陽は沈み陽は昇る
おたのしみに

第9話
陽は沈み陽は昇る
(シナリオ仮題・陽は沈み、陽は昇る)

国王ルイ15世崩御
慌てふためく人間模様が描かれた佳作

デュ・バリー夫人が、オスカルに取り入ろうとしたり
オルレアン公の家を訪ねたりするが、それは既に手遅れだった。

「心配するな、陛下はすぐに良くなられるさ、なられるとも」
アンドレの言葉にうなずくオスカル


新国王の誕生に沸く一同
「フフン!現金なものだ。さっきまでルイ15世のご機嫌をとっていたくせに・・・
だが人の心なんてそんなもんさ
陽は沈み陽は昇る
栄えたものもいつかは滅びる
そして新しい陽を浴びねば人は生きては行けぬ・・・」
あぁ!ジェローデル!苦労人の言う言葉には重みがあるね~

ベルサイユを追放されるデュ・バリー夫人
一人、見送るオスカルの姿があった。

デュ・バリー夫人はパリの東にあるポン・トー・ダームの修道院に送られた
国王の寵愛を欲しいままに
贅沢と浪費のしたい放題をしていた国王の妾

アントワネットさえも一度はその足元に屈服させた
デュ・バリー夫人の最後であった

1793年
革命法廷の判決によって
彼女は断頭台の露と消えている・・・

前国王の埋葬は深夜、わずかばかりの人間で行われた。
古いものと新しいもの
栄えるものと滅びるもの
どうしようもない人の世の流れに触れてしまった心の傷みか
オスカルはおさえることができずに、ただ涙を流すのだった。


ワンポイント講座

印象に残る1本
来宮さんの演技が、イイ!

「国王!ご逝去~!国王!ご逝去~!」と走ってくるノアイユ伯夫人・他がちょっと笑える

アタシも国王にならって懺悔
中学の同級生の「ジュンコちゃん」は、頬がやや張っていました。
「ホホバリー夫人」と言ってごめんね。

免罪符買ってこ~ようっと♪



侯爵夫人に引き取られて
美しいドレスや宝石にかこまれているうちに
いつしかジャンヌは人の心を失いはじめていた
折りも折り、国王誕生の日
ロザリーはジャンヌと会う
果たして彼女の目に映った姉の姿は
次回
ベルサイユのばら
美しい悪魔ジャンヌ
おたのしみに