スーパー耐久シリーズ２００３　第４戦

ＣＰ　ＭＩＮＥ　５００ｋｍ　Ｒａｃｅ

2003.  6. 28-29

その２
　

スタート直後のダンゴ状態。
７８号車は決勝直前に替えたインジェクターの不調で
まともに走ることができず，遥か後方に。
１周目でピットインして交換することになりました。

それにしてもこのインジェクターの交換作業は
完全暖気後のエンジンからインジェクターを外すわけで，
一歩間違えばガソリンに引火し大惨事になる可能性があり，
これを担当したスパーメカニックのMX‐５さんもさすがに
恐かったと言われておりました(^^;。

インジェクターの交換によって何とか調子を取り戻した７８号車。
約１０分間のピット作業でしたがまだまだ序盤なので，これからの
追い上げに期待したいところ。

その後は１スティント目を無事こなし，新宅選手から有木選手へと
交代してからも順調に走りつづけます。

 
ピット裏の駐車場にはこんなスンゴイ車が停まっていました。
Ｆｅｒｒａｒｉ Enzoです(凄)。7,850萬円するそうな。死んでも買えんな．．．(^^;。

３スティント目は有木選手から伊藤選手への交代です。
このまま最後まで１時間半位の走行になります。

燃料給油もクイックチャージで本格的なのだ(^^)。
給油担当はＷＷ２のメンバーの方々が勤めます。

ちなみにピット作業では燃料補給中の作業は一切禁止とか，
ピット作業員は最大４名まで，かつタイヤ交換は最大２名までとかが
レギュレーションで規定されており，安全性やお金が掛かりすぎないように
配慮されています。

ラスト３０周を残すくらいの時に＃２３のＣ-WESTアドバン　Ｚ３３が
メインストレートを通過した後に炎上！
ストレートエンドのグリーンに車を停める前に既に火柱が
上がっていたそうで，トライバーは車が止まりきる前に
飛び降りた為，肩を脱臼したくらいで炎に包まれる事は無かったようです。

コース上ではイエローフラッグが出され，この隙に沢山のマシンが
ピットインしてきます。
このチームは，急ぐあまりエアーホースにウイング
を引っ掛けてしまい，ウイングが曲がりその勢いで
リヤウインドーが粉々に！大きなタイムロスをしていました。

他チームのトラブルを見ていたら何故か７８号車もピットに
入ってくるのが見えたので，すぐにピットに戻ると伊藤選手が
脱水症状寸前となり，ドライバー交代のために急遽ピット
インしたのでした。

これはイエローフラッグが出ている間のスロー走行によって
室内にほとんど風が入らず，タダでさえ暑い車内の温度が
どんどん上昇して耐え切れなくなったようです。
まあ，ただでさえ熱量の多そうなローターリーターボの上，
内装やアンダーコートを全部剥がしているのに，遮熱対策を
ぜんぜんしていなかったのでかなり過酷な条件だったでしょうね。
おまけにこの時は助手席の窓も閉まっていて，開けようと思っても
パワーウインドウではないので手が届かなかったそうです(^^;。
車内の温度は５０度近くになっていたのでは！？

約４時間のレースを走り切った７８号車のゴールの瞬間。無事完走しました(^^)。
チーム員全員，ピットウォールまで行って拍手でゴールを称えます。

耐久レースのゴールの感動は格別です(^^)。
車とドライバーの速さだけで無く，沢山のチーム員のサポートが
無くてはレースにならないので，チーム員全員で走った感じがするからですね(^^)。

今回おいらは初参加でしたので大してお役に立てなかったと思いますが
スーパー耐久という大きなレースに参加するチームのお手伝いができた上，
”完走”の感動まで味わえて本当に良かったです(^^)。

新宅オーナを始め，チーム員の皆さんは大変良い人ばかりで，
お声をかけてくれる限り毎回（嫁さんが許してくれれば(^^;。）精一杯お手伝い
させて頂きたいと思いました(^^)。

レースが終了したら，帰り支度を始めます。
膨大な道具や機材をテキパキとまとめ，トラックに積み込みます。

レース後の車両保管が解除されて７８号車が戻ってきたところで記念撮影です(^^)。
新宅オーナー夫妻とドライバーの方々。

最後に７８号車を積車に積んでおしまいです。

皆さんお疲れ様でした(^^)。

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