モル日記9

 

「にぃ〜!散歩に行くぞぅ〜!」

チビが帰ってきたようだ。

「実験用の・・・」

「おおぉ〜!行く、待ってろ!・・・・・」

言うなり、行っちまった。

「これ!どうすんだぁ〜!」

まったく、

残されたメモを眺めたが、止め!

「へぇ〜!毛皮が取れるって言ってたけど

奥さんの手袋にもなんないね!」

「なに言ってんの!」

「すいません!」

「ちゃんと、大きくなるよ!」

「おっしゃる通りで!」

「しかし、よく調べてきたねっ!」

「学校の図書館で調べて、

残りは理科の先生が持っている

図鑑を借りて調べたって言ってたよ!」

「帰ってきたら、誉めてやって!奥さん!」

「もうぅ〜!君の仕事ですよ!」

「えぇ〜!」

「ええぇ〜!じゃないでしょ。

はい!でしょ!」

「ほぅ〜い!」

庭に出た。

「あれ?チビなんでここに居るんだ?!」

「奴等だけで、散歩に行ったのかぁ〜?」

中に聞いた。

「ねぇ〜!

奴等だけで散歩に行ったのか?」

「えっ?!チビは?」

「そこにいるよ!」

「あっ!」

ない!、洗剤の容器を切った特性容器

やられた!

でも、よく捕まえたな、どうやったんだ?

「仕事だよ!」

「どこから?なんだってぇ〜!」

中に入ると電話を切るところだった。

「どこから?」

「MUSAI先生!来て欲しいって!」

「おおぉ〜!それは行かねば!」

着替えて飛び出した。

居た!団地の空き地に二人

逃がすなよ!

MUSAI先生の事務所に急いだ。

村の写真館 モル日記10