悲しみの天然ファーム

 

7月28日

トウモロコシがたくさんたくさんとれた。うん、だって俺今年の連休がんばったもんな。でもこれたべれるのか?みっちゃんが替わりにお店でトウモロコシを買って来て茹でたけど・・・味がちがう・・・

 

7月12日

台風一過の畑ちゃん。最近仕事も忙しく半分づつしか草取りもままならない俺。倒れたトウモロコシを気にしつつも
後2日で休みが来るからそれまで待っていてと心の中でわびつつ夏バテのだるい体で仕事にいっていました。
 そして、運命の日。畑に出た俺の目の前に広がるこの光景をなんと表したらいいのか。

畑を見た途端、俺を襲ったのは深い悲しみと絶望だった。いったい誰がなんのために。(いや、だいたいの検討は付いている。どうしてかなんて言うのもわかっている。親切心なのだろう。俺が忙しいからだと、思っているのかもしれない。それよりも、畑がみっともないと思ったのかもしれない。)

ああ!俺が丹誠込めて作った無農薬の大地が!除草剤にまみれていたのだった!除草剤を駆けた後の何ともいえない変なにおいの充満する畑の中で、俺は立ちつくして泣いたね。トウモロコシからトマトから、スイカから大根からひまわりからインゲン豆から何からなにまで、除草剤にまみれて黄色く変色していたのだった。

この悲しみを絶望を、やるせなさを。俺はどうしたらいいのだろう。はぁ〜。

いや、マジでね。無農薬とか簡単に言うけど、気の遠くなるような努力がないとできない訳よ。こんな若造だから居ない間に除草剤とか巻かれちゃったのかな。でも、俺は俺の信念を持って畑仕事をしている訳なのよ。そりゃ、素人の、仕事の合間のガーデニングでしょ。と、言われるかもしれない。だけど、農薬をたった一滴も使わないで、作物を育てることに、俺は俺なりに命を懸けてやっていた。それを踏みにじられたと感じるのは仕方がないだろう。

昨今中国野菜の農薬の濃度が取り出されているけど、自分の身は自分で守ろうって思って、自分で納得のいく野菜をつくっていたのになぁ。ガキだから無視されてるのかしらね。そういうのって。それともなんまり草ぼうぼうだった?でも、何日かに1日は必ず草取りしてるんだけどな。仕事して、あれやってこれやって、旅行もいかずまだ海にもここ何年もいっていないのに。はぁ〜。がっかり。

 

 

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