俺流スイカの作り方

まずシュミレーションしてみよう。真っ青な空。ギラギラと照りつける太陽。夏。暑い。そして、冷やしたスイカにかぶりつく。甘い甘い。美味しい。

スイカを作りたくなってきたでしょ?簡単だって。

 

1.スイカの苗を買う。
ホームセンターや苗屋や、花屋で探してみましょう。種類が豊富に出ています。(大きく分けて紅大玉・紅小玉・黄大玉・黄小玉など)どのスイカを買うか考えましょう。あっつい夏、照りつける太陽の下、自分が食べたいと思うスイカを選びましょう。
スイカのツルは、かなり伸びる
紅いスイカと黄色いスイカは近くに植えない。
この二つをふまえて、(スイカの苗は大抵オクラの様な丈夫なものに接いであるので)継ぎ目のしっかりくっついているもの、根本の太い、曲がっていない葉の色の良いもの、枯れ葉のついてない、病気の入っていない苗を選ぶ。
苗の数だけの「帽子」も一緒に買うと良いです。「帽子」は透明の阪急対で、てっぺんに穴があいているものです。帽子を土に止める針金も必要です。

2.畑にスイカを植えましょう。
予め、スイカを植える場所は草取りをして、綺麗にならしておく。(余裕があれば、植え付ける一週間前までに、鶏糞や、堆肥、石灰を少し混ぜ込んでおくといい)
シャベルで深くなりすぎない程度に穴を掘り、苗を植え付けていきます。スイカのツルは、基本的に高いところから、低いところに伸びていきます。(結構あっちこっちに伸びるが)ツルが伸びていく(と思われる)方向3〜4m先ぐらいには何もないのがベストです。 いくつかのスイカを植える時は、隣同士は1〜2m離した方が良い。スイカのツルは1本ではありません。何本も伸びるのでのびのびと育てましょう。
苗の入っているポットから根を崩さないように取り出し、土を付けたまま植えます。深く植えすぎないようにして、土を被せます。スイカがぐらつかないように、両手で優しく押さえ込みます。水をあげてから、帽子を被せ、かぜで飛ばないように固定します。

3.何日かすぎると、帽子の中で、スイカが窮屈になってきます。霜が降らないのを確認して、比較的暖かい日に帽子を取ってあげます。

4.帽子が取れたら、根本から15cm程離れたところに穴を掘り、肥料をあげます。(小さいうちに肥料をあげすぎると根腐れを起こすので、量には気を付ける。)「俺流」では、肥料といえば天然物を指します。つまり、油粕、鶏糞、牛糞、自分で作った堆肥。です。(根本の目印に、棒を立てておくと、後々便利です。)

5.畑だからといって、水やりをサボると思うように成長してくれません。水やりはとても重要な仕事です。朝、もしくは夕方1回水をあげましょう。(だからといって、水をあげすぎると、根腐れしたり、病気の原因になります。土の乾き加減を見て、臨機応変にやります)

6.一週間に1回位の割合で一掴みから、二掴みの肥料をあげます。以前にあげた場所を覚えておき、ずらしながら肥料を入れていきます。

7.ツルがどんどん伸びていきます。スイカを本格的に栽培する場合は、ツルを3本ほどに剪定しますが、「俺流」の場合は放っておきます。ツルを剪定してもしなくても、スイカのなる数に差は出ません。

8.ツルがとんでもないところに伸びていってしまっている時はそろーっとツルを持って、軌道修正をします。

9.花が咲きます。雌花と雄花があります。花の額の下が丸くなっている花が雌花です。雄花で雌花に受粉させても良いです。(大抵ミツバチや蝶が受粉してくれるので必要はありません。)

10.実の直径が5cmを越えたあたりで、実の下に藁をしいてあげます。(藁をしくと虫が付かない。土が付いてスイカが腐るのを防ぐ、などメリットがあるのでなるべく強いた方が良い。)実が取れないようにそろっと藁をしきます。(藁の幅は20cm位がいい)藁が無いときはススキの様なすーっとした背の高い(水分のなさそうな)草を切って乾かして代わりにしてもいいです。(時々藁の代わりの草の様子を見ることが大事です。かびているときがある。)

11.だんだん実が大きくなってくると、日のいつも当たる面と当たらない面が出てくるのでスイカの実がもげない程度に少しずつ向きを変えてあげると全体が甘くなります。

12.夏はスイカのツルと草がごちゃ混ぜにすぐになるので、ツルの間の草はこまめに取ること。草が茂ってしまうと、スイカの実が大きくなりません。藁が大量にある場合は、スイカ全体に藁をしくと良いのですが。

13.スイカが出来た。
スイカが出来たかどうかはスイカのお尻をみたり、叩いてみたり、スイカの実の付け根の葉が枯れた頃だ、とか方法はいくつかありますが、ほとんどカンです。大玉スイカであれば1番目、2番目あたりに出来るスイカはかなり大きくなるはずです。小玉でもそこそこの大きさ、色つやになります。(去年は小玉があんまり大きくなったので、小玉スイカを作った事を忘れていた程。)収穫する決心がついたら思い切って取ってみましょう。反対に、終わりの頃の実は初期の様には大きくなりません。大きくなるのを待っていては、熟れすぎて割れたり腐ったりしてしまうので、気を付けましょう。

14.うまくスイカは出来ましたか。
消毒なんか一つもしなくても。立派なスイカが出来ます。
手を掛けてあげるべきところはしっかり、しかし、掛けすぎてはダメです。自然に出来る物なのですから、ある程度自然に任せると強く丈夫になって、本当に美味しい物が出来るのです。

 

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