私は空を見るのがとても好きです。
風の強い満月の夜、それまで月を覆っていた厚い雲がいきなり切れて、
真っ黒な空がぽっかり開き、
中心に煌々とした月が現れたことがあります。
私はなんだかものすごく感動して、そのまんま空を見つめていました。
この話に出てくるのは、その時の空です。
空を見てるだけで話が1本描けちゃうのが、
まんが描きの安上がりなところです。
(おいおい!)
帰ってきた男
中国を舞台にしたお話は、妙に素っ頓狂なところがあります。
(スットンキョウって、今どきの言葉じゃないですが、
でも代替えになる表現がないぞ・・・)
何でそうなるんだよ?! とか、だからなんなんだよ?! とか、
そういう話です。 で、自分で描いておいてナンですが、
この話はそういう話の典型です。
このアチャラカな展開で、どうして最後がシリアスになるのか、
見当もつきません。
(ちなみに アチャラカ も今どきじゃない・・・)
なお、この話に出てくるカリョウビンガというのは、
仏教説話に出てくるトリですが、本物はこんなんじゃないと思います。
(多分・・・)