<材料>
牛の肩肉(チャック) = 900g マッシュルーム(生) = 110g
腎臓(仔牛かラムの物) = 450g たまねぎ(荒く刻む) = 2/3カップ
小麦粉 = 3/4カップ パセリ(みじん切り) = 1/3カップ
ナツメグ(粉末) = 小さじ1/3 牛脂入り練り込みパイの皮(下のコラム参照)
塩 = 小さじ2杯 黒こしょう(挽きたて) = 小さじ1/3杯 熱湯 = 1と3/4カップ
牛の肩肉は、骨なしの赤身の部分を用い、2.5センチの角切りにする。
代わりにもも肉(トップ・ラウンド)を使ってもよい。
腎臓は膜をはぎ、脂身を取り除いて、2.5センチの角切りにする。
マッシュルームは大きめの物を石づきをつけたまま四つ割りにする。
別に、取り粉用の小麦粉少々を用意する。
<作り方>
まず詰め物を作る。
大きなボールに牛肉と腎臓の角切りを入れる。
小麦粉の半量とナツメグ、塩、黒こしょうを一緒に粉ふるいでふるいながら、
牛肉と腎臓にふりかける。大きなスプーンで上下にかき混ぜ、
粉と香辛料を牛肉と腎臓にまんべんなくまぶす。
この中に、マッシュルーム・タマネギ、パセリを加え、
混ぜ合わせておく。
軽く小麦粉をふった板の上に牛脂入り練り込みパイの皮(下のコラム参照)
の生地の2/3の量をのせ、直径36センチ、厚さ6ミリくらいの円形に伸ばす。
これをめん棒に巻き付け、巻き戻しながら、カップ7杯半入りの
イギリスのプディング型か、直径18センチ、
深さ10センチくらいのカップ7杯半入りの型の上に広げる。
パイの皮を伸ばさないように注意しながら、静かに型の中に押し込む。
残りの1/3の量のパイの皮は、直径20センチの円形に伸ばしておく。
詰め物をスプーンで、型の縁から1センチ以内の所まで詰める。
中央が少し盛り上がるような形に詰めて、
この中に、熱湯カップ1杯と3/4を注ぎ入れる。
型の縁からはみ出しているパイの皮をナイフで切り落とし、
冷水にひたしたハケで、パイの皮の縁に水をつける。
型の上に、直径20センチに伸ばしたパイの皮をかぶせてふたをし、
縁からはみ出した部分は切り捨てる。
指かフォークの先で、かぶせたパイの皮を型の縁にピッタリと押さえ、密封する。
直径25センチのアルミホイルに薄くバターを塗り、
詰め終わったプディングにかぶせ、
アルミホイルの縁を型のまわりにそって折り、動かないようにしておく。
ふきんを冷水で濡らしてから絞って平らに広げ、
その上に残りの小麦粉をむらなくいちめんにふりかけ、
強くふって余分な小麦粉を払い落とす。
ふきんの、粉をふりかけたほうを下にしてプディングの上に広げ、
端を型の側面に沿って垂らす。
型の縁から、3.5センチから5センチ下(プディング型を使う場合は、
縁のすぐ下)に、たこ糸を巻きつけて縛る。
ふきんの対角線上の隅をプディングの上で結び、
もう一組の隅も同じように結ぶ
大きな深鍋に型を入れ、型の高さの3/4くらいまで熱湯を注ぎ、強火にかける。
湯が沸騰したらピッタリふたをし、できるだけ弱火にして約5時間蒸す。
途中で湯が少なくなったら熱湯をつぎ足す。
湯から型を出し(縁つきの型を使った場合はふきんの結び目を持つ)
ふきんとアルミホイルを取り除く。
型を拭いて完全に水気をとってから、清潔なリンネルのナプキンで包む。
型のまますぐ食卓に出す。
<ラードと牛乳入り練り込みパイの皮>
Hot-Water Pastry
<材料>
小麦粉 = 6と1/4カップ 牛乳 = 大さじ7と1/2 塩 = 小さじ2/3杯
水 = 大さじ2と1/2杯 ラード = 大さじ12と1/2杯 小麦粉(取り粉用) = 少々
小麦粉は強力粉と薄力粉を半々に混ぜて使う。
<作り方>
深いボールに小麦粉と塩を入れ、混ぜ合わせる。
ソース鍋に、ラード、牛乳、水を入れ、ラードが溶けるまで絶えずかき混ぜながら、
中火で熱する。
これを大さじ2杯から3杯ずつ小麦粉に加えていき、
全体がかための固まりになるまで、たたくようにかきまぜる。
軽く小麦粉をふった板の上にのせ、手のひらで前後に押しつけるようにしながら、
2分から3分間こねる。
しなやかになったら全体をひとつにまとめ、ボールに移す。
濡れぶきんをかぶせ、約30分間そのままにしておいてから使う。
(注)
このパイの皮の生地は昔から「子牛肉とハムのパイ」や、
「ポーク・パイ」を作るときに使われる。
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