cardsoftについて


 

それは不思議な感じでした。初めて製品版Windows98をインストールする為に、起動ディスクからDOSの操作をした時は。

コマンドを入力するだけでPCを操作することが出来るDOS。「いつかはDOSを自由に扱ってみたい。」、そう強く思いました。

それからしばらく経ってからのことでした、DOSで385XDのPCMCIAカードソケットに挿入したSCSIカード接続のDVD-RAMを認識させ、Windows98をインストールしてみたい、と考えたのは。

まず、DOS上でPCMCIAカードソケットを認識させなくてはその先のSCSIカードもDVD-RAMもDOS上で認識させることは出来ません。しかし、私にはどこにあるのか分かりませんでした。Nifty Serveの電子会議室で質問したところIBMのWebページにある、と教わりました(http://www.ibm.co.jp/pccsvc/thinkpad.html)のでそこから385XDのDOS用カードドライバー 99/03/12 ThinkPad 380X/XD/Z,385XD CardSoft DOS V5.32.21.SK4をインストールして、いざスタートとなりました。

今回参考にした書籍は1,000頁を超える力作「Windows98全機能バイブル(技術評論社:刊)」でした。

手元にあるPCカードはRATOC社製Ultra SCSI(FAST-20)PC Card REX-R231, CD-ROM ではなくて、DOS用ドライバーもあるパナソニックDVD-RAM、 LFD-102JDでしたので、取り敢えずDVDからWIN98のCDを読み込むべく起動 ディスクを作成しました。

1.

IBM ThinkPad CardSoft DOS V5.32.21.SK4よりIop422ww.exeをCドライブの「download」と名付けたフォルダにダウンロード。

2.

MS-DOSプロンプトでC\:download¥Iop422ww.exeを実行

3.

FDを「システムファイルのコピー」を選択して、通常のフォーマット。

4.

FDの中身は、command.exe, drvspace.bin, io.sys,msdos.sys

5.

FDにank16.fnt, ank19.fnt, biling.sys, jdisp.sys, jfont.sys, jkeyb.sys, jkeybrd.sys Kanji16.fnt、himem.sys,emm386.exe、ramdrive.sys、autoexec.batをコピー

6.

Windows98全機能バイブル(技術評論社:刊)ThinkPad560EのPCカード スロットを認識させるのに必要なDOS用ドライバーが載っていたので参考にしました。そこには、sscirrus.exe, cs.exe, csalloc.exe, cardid.exe が必要とありましたが、ダウンロードしたCardSoftフォルダにはsscirrus.exeとcsalloc.exe はありましたが、その他のexeファイルはなかったので、cs.sysとSCSIカードの マニュアルにコピーするように書いてありましたcardxtnd.sysとsscbti.sys を替わりにFDへコピー。

7.

FDにREX-R231のDOS用ASPIマネージャーasp3350.sys をコピー

8.

DVD-RAMのDOS用DVD EMURATIONドライバーdvdhook.exe, DISKドライバーMSDRVR.SYS 、CD-ROM用ドライバー、MCDPD.SYSをFDへ コピー。

そして作成したConfig.sys,Autoexec.batは以下の通りです。

Config.sys:

[menu]
menuitem=CD, Start computer with CD-ROM support.
menuitem=NOCD, Start computer without CD-ROM support.
menuitem=HELP, View the Help file.
menudefault=CD,30
menucolor=7,0

[CD]
device=himem.sys /testmem:off
device=emm386.exe x=D000-d7ff
devicehigh=sscirrus.exe
devicehigh=cardxtnd.sys
devicehigh=sscbti.sys
devicehigh=cs.sys
devicehigh=csalloc.exe
devicehigh=asp3350.sys /v/int=9/port=280
devicehigh=dvdhook.exe
devicehigh=MSDRVR.SYS -ot3 -ob -th- -L -o2k
devicehigh=MCDPD.SYS /D:PD_CD /T3
installhigh=MSCDEX.EXE /D:PD_CD /M:10 /E

[NOCD]
device=himem.sys /testmem:off

[HELP]
device=himem.sys /testmem:off

[COMMON]
files=10
buffers=10
dos=high,umb
stacks=9,256
shell=command.com
lastdrive=z
DEVICEHigh=BILING.SYS
DEVICEHigh=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICEHigh=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICEHigh=JKEYB.SYS
devicehigh=ramdrive.sys /E 2048
devicehigh=dvdhook.exe
devicehigh=MSDRVR.SYS -ot3 -ob -th- -L -o2k
devicehigh=MCDPD.SYS /D:PD_CD /T3

変更したAutoexec.bat:

@ECHO OFF
MSCDEX.EXE /D:PD_CD /M:10 /E

本を読みながら見よう見真似で作成しましたが、驚くほど簡単に出来ました。この後、私の心配をよそにDOS上で385XDのカードソケット、SCSIカード、DVD-RAMがG\:としてを認識され、

G\:setup /im /is /c(スキャンディスク等のファイルをFDにコピーしていないため)と打ち込むと、いつものWindows98のセットアップ画面とめでたく対面できました。

初心者にしては上出来(自画自賛)です?