「しまぶちさん」
(ひまつぶしゲーム) (ゲーム?)
ある夏の夜、台所でごそごそとする気配で目が覚めた。
「泥棒じゃないよな。盗る物ないし。」
布団から出るのもおっくうだったが、気になったので台所をのぞいてみた。
「!」
そいつと目があった。ねこだ。
少しの間お互い見つめ合っていたが、近づこうとした瞬間、脱兎のごとく(ねこだけど)入ってきた窓から去っていった。
「ありゃりゃ」
やつは台所の鯖缶の空き缶をなめていたようだ。
「ふ〜ん・・・そういうことならほっといてやりゃよかったかな。」
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