まじかるキッズどろぴ〜
タイトル名 | まじかるキッズどろぴ〜 | 定価 | 6,000円 | ||||||||||
発売日 | 1990年12月14日 | ジャンル | アクション | ||||||||||
メーカー | ビック東海 | ハード | ファミコン | ||||||||||
フ:nakaさんのコメントだ。 「ビック東海」過去に【電撃ビッグバン!】や【突然!マッチョマン!】と言ったこれとない迷作を発表してきたメーカーですが、本作【まじかるどろぴ〜】は非常にストーリー的にもゲーム的にもまともなノリで作られています。しかし、実際に遊んでみると非常にあるゲームとプレイ感覚が似ています。 複数の武器を使い分けて進んでいく必要がある、ジャンプからの着地時に音が鳴る、やられた時に光の球が四散する…。そう! プレイ感覚が【ロックマン】にそっくりなんです。しかも難易度の高さの原因である「落下」がアウトの大半なのも【ロックマン】同様です。ですが、ここまで読んで「なんだ、単なるパクリゲーか」と決め付けてしまうのはまだ早過ぎます! 本作には本家【ロックマン】にも決して劣らない程の光るアイデアがあるのです。まず【ロックマン】と決定的に違う点として「最初から全ての武器が使える上に使用 無制限」と言う所です。連射が効き、溜め撃ちで強力な弾が撃てる「ノーマル」、ライフを消費して敵を一掃 できる「ファイア」、斜めに撃ち出されて壁で反射する「L・ボール」、敵や炎を凍らせる事のできる「フ リーズ」、敵や敵の弾を防ぐ「シールド」、上に乗る事で空中を移動する事が出来る「ブルーム」これらの武器を状況に合わせて使い分けていく事がクリアの重要なポイントになる訳です。 この中で特に重要になるのが「L・ボール」と「ブルーム」です。最低でもこの2つの魔法を使いこなせないとクリアは不可能と言ってしまっても良い位使用頻度が高い魔法で、一面から使用する機会が多くあります。 例えば、「ノーマル」では届かない位置にいる敵を「L・ボール」で攻撃の届かない死角から狙い撃つ、足場の悪い所や戦う必要の無い敵を「ブルーム」で飛んでパスする、と言う風に魔法の使い道を考えてフルに活用しなければならず、【ロックマン】より頭脳的な遊び方を必要とされていると言う事です。 また、本作は【ロックマン】に比べて回復アイテムの出現率が異常な程低く回復アイテムを狙って雑魚狩りを繰り返しても中々出てこない事が多く、それこそ体力を回復させようとして逆にダ メージを受けたなんて事も良くある話で、ダメージ覚悟で突っ込んでいくよりダメージを受けない戦い方をする必要があり、その点では各種魔法を使いこなしていかにダメージを低く抑えるか?が、重要になってくるゲ ームだと思います。 このアクション部分だけでも非常に良く出来ているのですが、オープニングや面クリア時、エンディングに入るデモシーンもこれまたどこかで見た…と言うより【忍者竜剣伝】の「シネマDSP」にそっくりなんです。 最も【忍者竜剣伝】と比較すると多少劣る点はあるものの、それでも適当に真似 たような作りにはなっておらず、ストーリーも見た目のコミカルさとは裏腹に段々とシリアスな展開になっていって見応えがありますし、主人公のどろぴ〜も非常に表情豊かで見ていてスタッフの力の入り様が伺える構成になっています。 全体的に確かに【ロックマン】の真似である事は否定しません。パクリゲーと言う意見も確かだと思います。ですが、本作【まじかるどろぴ〜】は決して単なるパクリに終わらず、本作ならではの魅力も兼ね備えた【ロックマン】を踏襲した上で、しっかりとしたゲーム作りが出来ているかなりの良作です。 それに例え2番煎じでもゲーム自体が面白ければそれで良いと思いますし、パク リと言う理由が本作を否定する理由にはならない! それははっきりと言える事実です。難易度の高さや一面から魔法をフルに使いこなす必要がある等多少のとっつきにくさはあるゲームだと思いますが、【ロックマン】系のアクションが好きな方や熱いアクションゲームが好きな方なら必ず楽しめると思います〜。 |
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nakaさん お薦め度 |
10点満点中、10点 |
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備考 | |||||||||||||
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