忍者COPサイゾウ
タイトル名 | 忍者COPサイゾウ | 定価 | 5,900円 | ||||||||||||||||||||||||
発売日 | 1989年11月17日 | ジャンル | アクション | ||||||||||||||||||||||||
メーカー | 九娯貿易 | ハード | ファミコン | ||||||||||||||||||||||||
ジ:nakaさんのコメントだ。 「バカゲー」、これはゲームの内容がとんでもなくお馬鹿な要素で一杯なとてもイカしたゲームの事を指すソフトです。クソゲーとは意味が全く違いますのでお間違えのない様に…。 さて、どうでもいい前振りは置いといて、この【忍者COPサイゾウ】は初っ端から「ニューウヨーク」と誤字で始まる「バカゲー」の要素溢れるゲームになっています。どの辺がバカゲーかと言いますと、このゲームの随所に見られる台詞使いが死ぬほどダサく、そしてイカしたものになっております。例えば、さらわれた子供を救出した時の台詞でこんなのがあります。 S「ナンダ シャベレルノカ オジサン イカッチャウゾ」 K「ワリイナ ツイ トジコメラレテイタカラ タイクツニナッテ」 …もうこの会話だけで突っ込み所満載でしょう。ちなみにSはサイゾウのS、Kは子供のKです。この他にも敵のボスの台詞に、「ガッハッハッハ! ジンセイ コウデナクッチャ!」と言う物があったり、敵に「合成人間イナズマン」や「ジャパンから呼んだ何故かトーテムポールに変身する忍者軍団」だったり、さらわれたはずのサイゾウの子供「サスケ」が、毎ラウンド矢文をよこ してきたり彼の書いた手紙がステージのあちこちに落ちていたりと、明らかにこの異常な世界観は狙った物だと言う事が分かります(笑)。 勿論ですが、会話の他に肝心のアクション部分も多少荒削りではありますが、中々良い線行っていると思います。ボタン溜めで使える忍術は無制限に使えて気持ち良いですし、それに一撃死になる落とし穴が極めて少ないので落ちて死にまくる様な場所が全く無いですし、回復出来るポイントも沢山ありますので、難易度は割と低めだと思います。一定時間無敵になる術もありますからね(笑)。 また、敵の乗っている凧を奪うと横スクのシューティングになる場面や、エレベー タで移動中にまるで【ダイナマイトデューク】の様な視点の3Dシューティングになる場面もあったりと、違う意味で驚かせてくれる演出も【サイゾウ】の何でもありの世界観に相応しい演出と言えます(笑)。 欠点はサイゾウの動きが少し遅く、ゲームテンポが遅めになりがちなので、一回のクリアするまでの時間が長めなのに、パスワード機能が付いていないため一回のプレイがぶっ通しになる点ぐら いの事でしょうが、全6面と丁度良いボリュームな上に展開もイカした会話のお陰で冗長になってないので、プレイしていてもあんまり目立たないと思います。 全体的にこのゲームはアクション要素より、あのイカした会話を楽しむのが醍醐味と言えるゲームです。アクション面だけで見たらそれなり…に見える所も、あの会話が入るだけで途端に面白くなってしまう辺り、これが「九呉貿易」の狙いだったのかという気がしてなりません(笑)。それだけにバカゲー大好きな人ならまず買って損は無い作品です。 ちなみにこのゲーム、スタッフロールに5人しか名前が載ってない事から何と5人で作られたゲームらしいです! これほどの作品をたった5人で作ったとは「九呉貿易」の凄さが良く分かる事実 ですね(笑)。 |
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nakaさん お薦め度 |
10点満点中、8点 |
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備考 | |||||||||||||||||||||||||||
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