投影法は太陽を間接的に見る方法で、一台で数人で観察できかつ安全に見ることができる。
その簡易型太陽投影版の製作方法です。
注意】直接太陽を見てはいけません。失明する恐れがあります。 アイピースの直近に紙をおかないように!.失火の恐れがあります。 プラスチック製の双眼鏡・単眼鏡には使用できません。変形や失火の恐れがあります。. ※長時間の投影は避けてください。太陽熱で接眼部が破損することがあります。 |
望遠鏡の太陽を観察はこちら→簡易型太陽投影板
日食観察用ピンホール望遠鏡は→こちら
●ホームセンターなどで売られている1000円以下の激安双眼鏡や単眼鏡の太陽投影版
●用意するもの。 | |
@双眼鏡の片方をテープなどで塞ぐ(キャプがある場合ははめる) 視度調整がない方をフタしてください。 AA. 双眼鏡と同じ太さくらいの紙筒を作り輪ゴムでとめる。 | 投影位置が手前でしか合わない機種や抜けるような青空の日だと、 投影した太陽が眩しく感じることがあるます。絞りを作っておくと光量の調整ができます。 またホームセンターで売られている500〜1000円前後の双眼鏡/単眼鏡 は色がついたりしてピントが甘かったりと光学的な性能もイマイチ(^^; 絞ることであるていどシャープな像になります。 レンズ枠と同じくらいにボール紙を切って、中心に1cm程度の丸い穴を開けます。 小さな穴は非常に切りづらいので一つ穴パンチで穴を開けると楽です。 だいたい6mm前後の円が開けられます。絞りができたらテープで固定してください。 |
AB. 単眼鏡の場合は単眼鏡にチップスターの筒の 大きさくらいまでボール紙を巻いて太くします。 | Bチップスターの空き箱の底を残して側面全部を半分に切る。 C底にケント紙などの白紙を貼ります。 1)白紙は、底の中心から大きくづれて太陽が投影された際の対策と草地などで太陽導入の為に影を見やすくするためのもので、なくてかまいません。 2)白紙を貼る時は底面ぎりぎりまで側面をカッターで切り取ります。 |
D双眼鏡を筒の端に載せてピントを合わせる。 合わない場合は双眼鏡を底蓋側に動かしてピントを合わせる 。ピントが来る位置で束ねた輪ゴムで紙筒に固定して、再度ピントを調整する。 ※フタをした筒+ダミー筒を下にしてください。 ※ピントリングを回せるようにして輪ゴムをかけてください。 | E割り箸に輪ゴムをぐるぐる巻にして脚を作ります。 太陽高度が高い場合は長箸など使ってください。 |
F遮光板を取り付ける。双眼鏡の場合はフタした方に両面テープなどで貼り付ける。 | 単眼鏡の遮光板はボール紙がきっちり巻かれていれば(隙間がないので)不要です。 |
完成! 投影された太陽を見てみよう。 こんなのでも肉眼より遥かに細部を見ることができます。 日食はもちろん金星の日面通過にも使えます。
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●双眼鏡の太陽投影版
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@双眼鏡の片方にキャプをつける。視度調整がない方をキャプをしてください。 Aもう片方には約2cmの絞りを付けます。コンパスカッターでレンズ枠の大きさに切り、 中心部を切りぬき、マスキングテープで貼り付けます。 | Bチップスターの空き箱(開放側)の側面を半分くらいに切ってのぞき窓を作ります。 | ||
Cダンボール紙を外径がチップスターの筒。 内径が接眼部にあわせてコンパスカッターで切る抜きます。 接眼部は少しきついけど通るくらいにしてください。これを2枚以上作り貼り合わせます。 ※この部分が投影板の保持部分になりますので丁寧に作ってください。 ※2枚以上で厚みをつけていますが、紙筒を作ってダンボール紙に パテ接着でもかまいません。 Dチップスターの底を接眼部より大きい穴(のりしろを残してあれば 四角でもなんでもかまいません) をあけ、Cのダンボールを貼り付けます。 | Eフタをマスキングテープでとめておきます(白いほうが内側です) | ||
F双眼鏡を三脚に載せて(ビノホルダーが必要です)、作った投影板を取り付けます。 太陽が入ったらピントを合わせる。 合わない場合はフタを動かしてピントが合う位置でマスキングテープで止めます。 | 太陽を筒内に入れるには、 地面に写った筒の影が一番短くなるようにすれば太陽が投影されています。 | ||
双眼鏡はピント可動範囲が狭いので太陽を大きく投影できないため 投影した太陽が眩しくないように必ず絞って見て下さい。 小さな投影太陽像ですが、小さな黒点もよく見えます。 ※長時間の投影は避けてください。 | ●使い終わったら。 ダンボールを使うため、紙片粉がアイピースにつくので ブロアーで払ってください。ほっておくとカビの温床になるかも? また使っているうちに緩くなったら、 ダンボールを追加するかマスキングテープを貼って調整してください。 |
●太陽専用のフィルターで見る。
※以前はアイピースにつけるサンフィルターがありましたが、目に障害がのこる可能性が高くPL法施行以降はなくなっています。
※かならず眼視用のもので見てください。撮影用のものは透過率が違い観測には危険です。
双眼鏡で太陽を見るには専用のフィルターが必要! 双眼鏡や単眼鏡で太陽を見るには、太陽専用フィルター ↑ を装着して見る方法もある。 |