ご法要のしおり
© 山長・本店広報室 編

人生には、避けて通れない悲しみの時がございます。 大切なかたへのお偲びの節目をお迎えの方々に少しでもお役に立てればと願い、地域の皆さまと歩みをともにする弊店が長年蓄積してきたしきたりごとなど、謹んでご紹介申し上げます。できるだけ一般的な記述を心がけますが、地域やご宗派などによって解釈の異なることも多々ございますので、ご参考程度にご覧くださいませ。 (1)お引き物選びのポイント

(2)ご法要の営み(仏式)

   ご逝去の日
   お通夜
   告別式
   お逮夜
   初七日忌〜
   忌明け法要
   納骨式
   開眼供養
   百ヵ日忌
   一周忌(満1年)
   三回忌(満2年)
   盆供養
   彼岸供養

(3)山長が心をこめておつくりします


(1)お引き物選びのポイント

ご法要のお引き物は、「ご先祖・ご故人よりの心づくし」を表します。あまり華美・高価にならない実用的な品物、たとえば故人のご趣向にあう家庭用品(シーツ・風呂敷など)やお好きだった食品(お茶・海苔・お菓子など。なま物は避ける)が、お引き物には好適でございます。

なお、先様のお持ち帰りの便を考えて、あまりかさばらない品物がふさわしく存じます。お引き物選びは、ご予算またご家風によって各家各様でございますが、ご尊家様のお心遣いが伝わる品を十分ご検討なさってくださいませ。

ご参考までに、弊店にご用命たまわるお客さまの場合、
@初七日から忌中のうちは、ご参列・ご焼香のお引き物として、お茶請けほどの菓子包みをご用意なさり、
A四十九日/百か日/一周忌はやや盛大に、他の品物とともに菓子箱詰めをお付けになり、
B三回忌以降になりますと菓子箱詰めをメインのお引き物としてお使いいただく―――といった傾向がございます。仏事用お菓子としては、 青白まんじゅう(薯蕷製/小麦饅製)、大まんじゅう(春日饅頭)どら焼きなどをお勧めいたします。

このほか参列者へのお引き物のほかに、ご供物の御菓子、ご僧侶もてなしのお茶請けなどのご用意が必要となります。ご供物としまして、ご葬儀の際の枕だんご、初七日から四十九日までの七日ごとの法要にお供えするおだんご、新たにお墓を建立された際の開眼法要では開眼餅(紅白)、忌明け法要には四十九日餅をお使いになる場合などもございます。御家の菩提寺様にお問い合わせくださいませ。


(2)ご法要の営み(仏式の場合)

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ご逝去の日

枕だんご,ご僧侶・ご弔問者へのお茶請けなど.


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お通夜 通夜ぶるまい.

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告別式

火葬場控え室での茶菓子・おにぎりなど.

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お逮夜

(ご逝去の日を含む6日目の夜)

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初七日忌
(以後7日ごとに)
二七日忌
三七日忌
四七日忌
五七日忌(三十五日忌)
六七日忌
七七日忌(四十九日忌)

白だんご(7珠)
初七日に7珠の白だんごをお供えしますが,二七日14珠,三七日21珠…と週を数えるごとに,7珠ずつおだんごを増やしてお供えします.
なお,四十九日には,白だんごではなく,四十九日餅をご用意する風習もございます.これは,大1個と小48個からなる丸いお餅で,大餅を菩提寺様にお納めし,小餅はご参列者に配り分けてお持ち帰りいただくことになっております.ただし,宗派や地域で事情が異なりますので,事前にご僧侶にお問い合わせくださいませ.
最近では,初七日忌と忌明け(三十五日忌または四十九日忌)以外は,ご僧侶を呼ばず,家族だけの供養とするご家庭が多くなりました.その場合も,お花やお供物を差し上げて,懇ろに故人のご冥福をお祈りいたしたいものです.


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忌明け法要

忌中法要はご逝去日から7日ごとに行われますが,忌明け法要は最も盛大に,僧侶・近親者・友人を招いて,三十五日忌または四十九日忌に営みます.お招きする人々の都合を考えて,忌明け日直前(*1)の日曜日に行われることが多いようです.
忌明け法要の後,ご葬儀で香典・供物をいただいた方には,「忌明けまでの諸式,おかげをもって滞りなく済ませました」という意味で,お香典返しの返礼品をお配り(ご遠方にはお送り)します.表書きは「志」とします(*2).
(*1)期日前の法要は構いませんが,遅れてはいけないとされています.
(*2)関東では「志」,関西では「満中陰志」とするのが一般的です.

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納骨式

初七日,五七日(三十五日)忌,七七日(四十九日)忌または一周忌の際に,行います.すでにお墓のあるお家では,忌明けとともに行うことが多いようです.参列者へのお引き物のご準備をお忘れになく.また遠方の墓所までバスなどで移動の場合,軽食・お茶のご用意などもお考えくださいませ.

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開眼供養

(仏壇開き) ご家庭に初めてお仏壇をご用意される場合,日の吉凶をとわない仏教のおしえのとおり,いつでも構いません.ご法要や盆・彼岸のご供養などに,開眼供養をなさるのがよろしいと存じます.
(墓石建立) 新しい墓石は一周忌または三回忌の頃までに建立され,年忌の法要とともに納骨なさるのが望ましいでしょう.お墓は単に納骨所であるのみならず,故人・先祖との交流の場を設けるという御家にとって好ましい意味があり,開眼の紅白餅をお供えする習わしもかつてはございました.

(お引き物の表書き) 仏壇やお墓の開眼供養に際してのお引き物の表書きは,「開眼供養」「入魂供養」「墓石建立記念」「志」などとします.ご宗旨にふさわしい表書きとするために,御家の菩提寺様にお問い合わせくださいませ.年忌とともに開眼供養なさる場合は,年忌にふさわしい表書き・仏事一般に広く用いられる「志」がよろしゅうございます.なお,生前にお墓を建立される場合は,「寿塔内祝」と記します.


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百ヵ日忌

卒哭忌ともいいます.大切な方を亡くして,嘆き悲しんでいたご遺族も,この日を境に泣くこと(哭)をやめる(卒)ころだからです.近親者が集まり,ご僧侶に読経を上げていただき,供養します.

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一周忌(満1年)

故人の亡くなられた翌年の祥月命日に行います.百ヵ日忌を営めないことはありますが,一周忌は大切ですから必ず営むようにします.法要は忌日より早くても構いませんが遅くなってはいけませんので,ご参列者の事情を考えてご命日直前の日曜日などに行われることも多いようです.
この一年間を支えてくださった親しい方々とともに故人を偲び,ご遺族が普通の生活を取り戻しつつあることを報告する機会でもあります.これをもって喪もとれることから,読経・墓参の後,ご会食の席を設けます.ご出席の方々に,「志」と記したお引き物をお配りいたします.

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三回忌(満2年)

故人ゆかりの方々を広くお招きする法要は三回忌までで,以後は毎年のお命日をご遺族で,また次の年忌法要を近親者が集まって行なうのが普通です.
(三回忌より後の年忌)
   七回忌(満6年) 十三回忌(満12年) 十七回忌(満16年)
   二十三回忌(満22年) 二十七回忌(満26年)
   三十三回忌(満32年) 五十回忌(満49年)
   百回忌(満99年)
一般には,三十三回忌もしくは五十回忌をもって「弔い上げ」としてその後は法要を営みません.これは仏教的な意味に加え,およそ30年ないし50年もたつと,故人を直接知る人も少なくなり,施主も相応に高齢となるからでしょう.なお,格式を重んじる家では百回忌法要を営むことがありますが,家系隆盛・子孫繁栄の家族セレモニーの色彩が濃く,紅白まんじゅうや赤飯を配るなど,むしろ家族の祝いに近いものがあります.

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盆供養

(盆供養) お盆は「盂蘭盆会」といい,7月13日にお墓まで故人の霊をお迎えに行き,14日・15日となつかしい御家にとどまっていただき,16日に惜しみつつお送りする行事です(*1).この間,仏壇に精霊棚(しょうろうだな)を設けて精進料理をお供えし,近親者参集してご僧侶に読経をあげていただきます.仏壇には,お迎えとお送りの日には白だんごをあげ,打菓子(らくがん)やおはぎ・おまんじゅう,故人のご好物などをお供えくださいませ.
(新盆) 故人の忌が明けた後,最初にめぐってくるお盆を「新盆」といい,ひときわ丁寧にご供養してさしあげます.まだ新しい仏さまということで,美しく提灯を飾り,精霊棚をしつらえ,白だんごを毎日取り替え,打菓子なども白色で揃えるなどなさるのがよろしいでしょう.
(お参り) この期間,親しい方々でたがいにお参りし合うのが習わしですから,お訪ねのお客様へのお引き物をお忘れなくご用意くださいませ.表書きは,一般に「志」とするか,「新盆供養」「盆供養」「粗供養」などとします.
さらに詳しい説明
(*1)東京では一般に7月13〜16日にご供養しますが,全国的にはひと月遅れの8月13〜16日に行います.

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彼岸供養

春分の日(3月21日頃)をはさんだ1週間を「春のお彼岸」,秋分の日(9月23日頃)をはさんだ1週間を「秋のお彼岸」といいます.仏壇にはお花やお供え物(彼岸だんご・打菓子・おはぎ・おまんじゅうなど)をあげ,お墓参りをし,ご僧侶に読経をお願いし,ご焼香などします.
お供え物に細かい決まり事はありませんが,彼岸入りには白だんご,お中日にはおはぎ,彼岸明けには甘だんごという傾向が強いようです.打菓子なども時間とともに色あせてくるので,春秋のお彼岸・お盆・新年など,季節の節目ごとに取り替えて差し上げてくださいませ.


(3)山長が心をこめておつくり申しあげます

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 弊店のご供養ご法要向きの主な商品でございます。このほかにも、できるかぎり、ご尊家様のご要望に添えるよう、まごころこめてご奉仕いたします。遠慮なく弊店までご相談くださいませ。

大饅頭5コ入どらやき15コ入

〔お引き物向き〕

大饅頭仏事用の焼型入り(こしあん)。日持ち個装品。さらに詳しくご案内
青白饅頭薯蕷製/小麦饅製、お好みのあんをお入れできます。
どら焼き手焼き(つぶしあん)。日持ち個装品
茶饅頭黒砂糖の香り豊かにこしあん入り。写真
〔生菓子〕
白だんご一皿10個。そのほか特注でも承ります。
おはぎこしあん/つぶしあん(通年販売)。
ごま/きなこ(お彼岸のみ販売)。
彼岸だんごあんまぶし三色だんご(お彼岸のみ販売)。
〔お供物〕
打菓子手づくりの上品な打ち物です。
三重ね打菓子製/砂糖製がございます。
あん入り打菓子お盆/お彼岸のみ、店頭で販売します。
方立用打菓子お寺の方立に重ねるための打菓子(受注製造)。
四十九日餅大1個、小48個からなるお餅です(受注製造)。
〔お弁当〕
おにぎり
いなり
のり巻
墓参などのご軽食に。自宅・集会所などでのご斎事に。


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