◆ ジョブ特性
シーフ ・ ニンジャ ・ モンク/スーパーモンク
●シーフ |
上級者が愛用して病まないマゾヒスティックなジョブ。戦士と比べて弱く、武器防具の制限が多く、魔法も使えないというまさに無能を極めたジョブ。
ドラクエで言えばMPが切れたサマルトリアの王子。元祖のウィザードリィのシーフも戦闘は無能レベルだが、宝箱の罠を安全に解除するには必要な存在であり、レベルアップが格段に速いので存在価値は十分あるのだ。しかし、FF1の世界では宝箱に罠はかかっていないし、レベルアップに必要な経験値は皆同じなので存在価値は無い。
まず、シーフの戦闘能力に関して検証。攻撃力はちからの半分に武器の攻撃力を加算することによって決まる。シーフの場合、武器装備の制限があり、ナイフ、ショートソード系以外の武器は装備できない。序盤の難関であるしんぴのかぎを取るまでの最強武器がシミター(攻10,命10)、サーベル(攻13,命5)。戦士や赤魔術士はミスリルソード(攻23,命15)。
レベルが上がる毎にちから1、ちからの半分が攻撃力になるから攻撃力を1上げるのに2レベル必要。ということは、サーベルとミスリルソードの攻撃力の差が10であるからミスリルソードを装備した戦士とレベル20の差があるということになる。しかし、初期のステータスも含めて計算すると、ちからがシーフ5、戦士20なので、さらにレベル15必要という追い討ちがかかる。このことからレベル1の戦士がミスリルソードを装備しただけで攻撃力33、サーベルでシーフが攻撃力33になるにはレベル36を必要とする。
攻撃回数も計算してみよう。攻撃回数が増えるとダメージは倍加するので攻撃力以上に重要な要素である。攻撃回数はめいちゅうを32で割って1を足すことにより計算できる。めいちゅう32で2回、64で3回となる。ミスリルソードはめいちゅうを15上げるので2回、3回攻撃するのにそれぞれめいちゅう17、49以上あれば良い。戦士の初期めいちゅうは10、シーフは5。レベルアップ時に戦士はめいちゅうが3上がり、シーフは2であるという法則があるので計算してみよう。結果、ミスリルソードの戦士はレベル4でめいちゅう19、レベル14でめいちゅう49に達し、2回、3回攻撃を繰り出す事ができる。シーフはめいちゅう10のシミターを装備して、2回、3回ヒットに必要なめいちゅうりつはそれぞれ22、54。ということはレベル10で2回、26で3回攻撃となる。
ミスリルソードの戦士はレベル4の時点で2回攻撃できて攻撃34。シミターのシーフはレベル10で2回、攻撃17。攻撃17の2回攻撃で何ができるのか?。何もできない。戦士の一撃で葬れる敵が死ななかったときのとどめにしかならない。ボスに対してはダメージにすらならない。
寸評:計算した時点で終わっている、死にかけている者には手を・・・下す
ステータス初期値 | ちから5、すばやさ10、ちせい5、たいりょく5、こううん15、HP30 |
特徴 | レベルアップ時にめいちゅう+2、常にこううんが上がる。 |
武器 | マサムネ、ルーンブレード、さんごのつるぎ、ウィルムキラー、シミター、サーベル、レイピア |
防具1 | ダイヤのうでわ、ルビーのうでわ、ぎんのうでわ、どうのうでわ、くさりかたびら、かわよろい |
防具2 | まもりのマント、バックラー、かわのたて |
防具3 | リボン、かわのぼうし |
防具4 | まもりのゆびわ |
難易度:Hell
●ニンジャ |
シーフのクラスチェンジ後の姿。あらゆる武器防具を装備でき、ナイトを超える攻撃回数、極めて高い戦闘能力・・・なのは未来の話である。FF3はニンジャが最強なのは事実。しかし、FF1では最弱。嗚呼・・・。
ナイトですら装備できない多くの装備ができるようになるという点はFF1でも同様。しかし、ダイヤアーマー、ドラゴンメイルが装備できないのが頂けない。その他の良い防具なら魔導師でも装備できる。単に装備できる防具が多くなっても弱い防具だらけでは無意味である。武器もエクスカリバーは装備不可。ニンジャ専用の武器、さすけのかたながあるにはあるが、これはディフェンダー命中率とサンブレードの攻撃力をとった武器でアイスブランドあたりから装備変更しても戦闘能力はほとんど変わらない。このように使いたい装備に限って装備が制限されている。
能力はシーフを引き続いているので、あいかわらず、レベルアップ時にめいちゅう+2の足かせが外れていない。ナイトはめいちゅう+3なので最大めいちゅうは157にもなるのに、ニンジャは103で攻撃回数増強は厳しい。103で武器を装備した場合の最高攻撃回数は5回、これはマサムネを装備してもサスケのかたなでもアイスブランドでも同じ。違うのは攻撃力のみ。マサムネでも6回攻撃のめいちゅう160には届かない。ナイトならめいちゅう35のエクスカリバーで192になり7回攻撃できる。
ロードを繰り返して作り上げたレベル50のちから54のニンジャがマサムネ装備で攻撃力83、攻撃回数5回。レベル49のナイトはエクスカリバーで攻撃力79の6回。銘刀マサムネの力を以ってしてやっとナイトのエクスカリバー並みの戦闘力になる(ナイトはレベル50になると7回攻撃になってしまう。ニンジャが不憫なのでレベル49で手を打つ事にする)。
マサムネ、ダイヤのうでわ、リボン、まもりのゆびわがニンジャ最強の装備と言える(FC版1は弱くなる属性を優先的にしているため、弱点の無い防具で構成しないとならない。)が、この装備はすべてのジョブが装備でき、かつ最強装備にあたるので。ニンジャの持つあらゆる防具を装備できるという特徴が全く活かせない。ニンジャが唯一装備できるさすけのかたなもあまり意味があるとは言えない。ディフェンダーとサンブレードで十分賄えるからだ。命中率が32の倍数以上にならない限り攻撃回数は増えないので、命中25以上の武器であればレベル50で命中128以上になるのでアイスブランドやシャープソードでも良い。
そんなニンジャにも優位な点がある。レベル4までの黒魔法を使える事だ。黒魔法はレベル1〜4までのが使える物が多い。このレベルの魔法にあるスリプル、ファイラなどは使い勝手が良い。ファイガを使わずともファイラで葬れるし、ブレイク等即死魔法は効き目が悪いためレベル4までの魔法というのは使い勝手が良いのだ。しかし・・・クラスチェンジ後は永久的に使えるアイテムの魔法を発動させて戦うので、ニンジャの呪文の出番が無い。スリプルは今更使わないし、コンフュはアイテムがあるし、ダメージ系魔法もアイテムがあるし、救いはヘイストのかかったアイテムが無いことか。嗚呼・・・存在が薄いことだけは忍者的だ。
寸評:目立ってはいけない・・・というか目立てない、アイテム、ヘイスト要員
ステータス初期値 | ちから5、すばやさ10、ちせい5、たいりょく5、こううん15、HP30、めいちゅう5 |
特徴 | レベルアップ時にめいちゅう+2。ほとんどの武器、防具を装備できるようになる。 |
武器 | マサムネ、さすけのかたな、サンブレード、ディフェンダー、アイスブランド、フレームソード、ミスリルソード |
防具1 | ダイヤのうでわ、ルビーのうでわ、アイスアーマー、フレイムメイル、ミスリルメイル |
防具2 | まもりのマント、ほのおのたて、アイスシールド、ミスリルのたて |
防具3 | リボン、いやしのかぶと、ミスリルかぶと |
防具4 | まもりのゆびわ、きょじんのこて、ガントレット |
魔法 | レベル4までのすべての黒魔法を使える |
難易度:Nightmare
○モンク・スーパーモンク |
何がスーパーなんだろう。よく分からん。秘められたパワーに魅せられた者は多い。
ちからが低く、装備制限は魔術師より厳しい。武器は、ヌンチャク、テツヌンチャク、しゃくじょう以外に装備できない。マサムネを除くとテツヌンチャクがスーパーモンクの最強の武器。ラストダンジョンまで攻撃力17、命中率0とミスリルソードとは比べ物にならないほどお粗末な武器で行くのは辛い、辛すぎる。防具は魔術師と同じ装備で、さらに盾が装備できない。しかも、クラスチェンジしても魔法が使えないというジョブ中最高の無能。
幸いモンクにはレベル毎にめいちゅう+3という戦士並みの命中率を持てるのが救いか。レベル42まで上げればテツヌンチャクでも5回も攻撃できるようになる。ただ、ちからの値が壊滅的に低いので、テツヌンチャクの打撃力でも期待できない。やはり、マサムネは必要。これは攻撃を56も上げてくれる素晴らしい銘刀でちからが低くい者が装備すれば飛躍的に戦闘力が上がるのだ。ロードの繰り返しでちから54のスーパーモンクなら攻撃83の7回攻撃を繰り出す事が可能になり、攻撃力はナイトには及ばないものの攻撃回数はナイト並みである。
さて、ここまで読んでくれた人には申し訳ないのだが、武器を装備しない状態でステータスを見てみよう。レベル1で攻撃力2。弱い。レベル2で攻撃力4。レベル3で6。弱い、弱すぎる・・・・。ここで気づいた人は流石だ。通常素手の状態でちからの半分が攻撃力になるのが普通である。そう、モンクはレベルの2倍が攻撃力。さらに、攻撃回数は素手の状態でめいちゅうの2倍になる。素手の状態で2回ヒットしても攻撃力が1桁では意味ないので序盤は武器に頼ることになる。ある程度レベルが上がったら武器を外したほうが強い。
レベル10のモンクで計算してみよう。攻撃力20、命中32。攻撃力20では戦士のミスリルソードに遠く及ばないが4回攻撃できるので、結構ダメージを与えられる。レベル21なら攻撃力42、命中65、6回攻撃。レベル21のナイトがディフェンダー装備で攻撃力45、命中100、4回攻撃。同レベルのナイトのディフェンダー以上の戦闘力ではないか。レベル32なら・・・攻撃力64、命中98、8回攻撃。レベル42で攻撃力84、命中128、10回攻撃。究極のレベル50は攻撃力100、命中152、10回攻撃。いやはや恐ろしい。さらに特筆すべきは、攻撃回数はクリティカルヒットの確率に影響していて、8回攻撃で8割はクリティカル、10回攻撃は常にクリティカルになるということだ。攻撃力100のクリティカル付き10回攻撃は、ナイトのマサムネを凌駕する。
この異常なまでの攻撃力はあらゆる敵を一撃で粉砕。ヘイストがかかっていればカオスをも一撃で葬る。
ちなみに、防具を外した状態だとレベルの値が防御力になる。レベル50ならアーマー50だが属性の防御が全くできないのでリボン、腕輪、まもりのゆびわの装備は欠かせない。
寸評:小さな猫が巨大な虎になる成長を見守れるジョブ、真の暗殺者、ニンジャの仮の姿とも
ステータス初期値 | ちから5、すばやさ5、ちせい5、たいりょく20、こううん5、HP33、めいちゅう5 |
特徴 | レベルアップ時にめいちゅう+3、常にたいりょくが上がる。素手の状態でレベルの2倍がウェポン。裸の状態でレベルがアーマー。 |
武器 | なし、マサムネ、テツヌンチャク、ヌンチャク、しゃくじょう |
防具1 | ダイヤのうでわ、ルビーのうでわ、ぎんのうでわ、どうのうでわ、くさりかたびら、かわよろい、なし |
防具2 | 楯系の防具は装備不可 |
防具3 | リボン、かわのぼうし、なし |
防具4 | まもりのゆびわ、なし |
難易度:Easy