”2001/9月のお宝発見!


第38巻”ブリキのクボタ耕うん機”


今回は、ブリキのクボタ耕うん機を紹介します。

最近ネットオークションで手に入れたものです。
私にとっては、初めて見る物でとても貴重な物と思いますが、
国産自動車にくらべ、あまり人気がなかったようです。

ブリキ製、クボタ耕うん機、
ビーシー・バンダイ製、 昭和33年頃・・・(全長24cm・高さ10.5cm)


当時の贋ン代屋が出していた赤箱ビーシーモデルトーイ。
箱の中には久保田鉄工鰍フ説明書や保証カタログ、なども入っていて、
「専門家が見ても驚くほどの精巧な出来映えをねらったものであります・・・・」
と書いています。 また、箱の横には、「昔はすき、くわ」 「今は耕うん機」とか、
縮尺モデルトーイ、保証玩具とも書いてあります。

クボタ耕うん機の箱

久保田鉄工鰍フ説明書

特に興味を引くのが説明書で、・・・・
「可愛いお子さまに クボタ耕うん機のお話をしてあげて下さい。」とあり、
次のようなことが書かれています。

皆さんが、毎日食べる ごはんやおやさいは 農家の人たちが一生けんめいはたらいて作って下さいます。このたんぼや畑しごとは 今までは『すき』や『くわ』を使って土をたがやし 種をまき ひりょうをやって作物を作りますが 大変な労力と時間がかかりました。

それで 空気の良い所に住む農家の人が 都会に住む人にくらべて 早く身体が弱ったり 病気にかかる人が多かったのです。

久保田鉄工では 農業を機械でするようにと 早くからたくさんの人が研究にかかり 永い間かかって このモデルトーイのような いろいろな農作業が1台でできる耕うん機を作りました。 この耕うん機は人の働く力の20倍 牛やうまの7倍の仕事が1台でできます。 仕事が速くできるだけでなく機械で土を深くほり こまかく、くだきますので 作物の根がよくはり ひりょうを十分 すいますので たくさんの収穫をあげることができます。・・・・・

この文章から、当時の企業の「自社の製品開発をもって、社会に貢献していく」
といった誇りのようなものが感じ取れます。


お気づきの点、想い出のある方、ご存知の方、またご感想などございましたら
伝言板か、こちらへメールをお願いします。


お宝発見!TOPに戻る! 前ページへ 木 木 次のページへ