前橋荻窪温泉 あいのやまの湯

データ

公式ホームページ

不明

泉質

ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
(弱アルカリ性等張性高温泉)

泉温

49.5℃(調査時の気温 16.0℃)

湧出量

751 リットル/分(掘削自噴)

知覚的試験

無色透明、僅かに濁りあり

水素イオン濃度

pH7.9

密度(比重)

1.0052(20.0℃)

蒸発残留物

9.92 g/kg(180℃)

ラドン(Rn)含有量

不明

浴槽

大浴場

循環式だが、放流式(かけ流し)に近い。

個室風呂

放流式(源泉100% かけ流し)

営業時間

AM10:00〜PM9:00

料金

大人(12歳以上)

 500円

/3時間 

 1,200円

/1日

小人(12歳未満)

 300円

/3時間 

 800円

/1日

個室基本料金

 3,000円

/2時間以内

大人回数券

 5,000円

/3時間券11枚綴り

小人回数券

 3,000円

/3時間券11枚綴り

※ 3歳未満の利用は無料。
※ 上記の利用時間を超えての料金は、1時間につき
大人:150円,小人:100円,個室:1,500円 を加算。

定休日

第1・第3火曜日(但し、祝祭日の場合は営業して翌日が休館)

場所

大胡から県道34を渋川方面に向かい、大胡と前橋の境目付近。
JR両毛線「前橋駅」より、路線バス「荻窪公園 行」で約30分。
地図


調査記録

調査日:2004年2月7日<土> 調査人:だだ星人

 前橋市と大胡町の境目付近にある荻窪公園内に「あいのやまの湯」はある。2003年12月26日にオープンしたばかりの施設で、瓦屋根,平屋建ての巨大な施設だ。仮施設時代の"あばら屋"のような施設と比べると見違えるようになった。施設名も「会乃山の湯」から、平仮名で「あいのやまの湯」に変わった。仮施設時代から利用している方には違和感があるかもしれない(そのうち慣れるでしょう)。公園内の半分以上は駐車場といった感じで、何処に車を停めようかと悩んでしまうほどである。身障者用駐車場と二輪置き場は施設の入口近くにあるバスターミナル内にある。

 館内は、今では当たり前となりつつあるバリアフリーの造りとなっている。ロビーには無料貸し出しの折り畳み式車椅子が4台用意してあり、その脇に100円リターン式のシューズロッカーがある。フロント脇は広々としたラウンジとなっており、30席程のソファーとテーブルが並べられている。ラウンジの中央部には鉢植えの花(蘭かな?)やグランドピアノが置かれていて、まるで高級ホテルのようだ。その奥には別部屋で医務室と授乳室も用意されている。
 中庭を囲むように広々とした通路があり、車椅子でも何の不自由なく移動できる。中庭側の窓は全面がガラス窓となっていて、春の暖かい日差しが差し込み、明るい雰囲気に包まれていた。喫煙所はラウンジの片隅と中庭のテラスにあるが、テラスには屋根がないので雨や雪が降ったときには利用できない。また、ラウンジ片隅の喫煙所には椅子がないので、タバコを吸う人は少々肩身の狭い思いをする。

 浴室内は、広々とした主浴槽の他に、7〜8人が浸かれる程の浴槽、サウナ、水風呂、それと、浴槽とは壁をへだてて洗い場がある。外には露天風呂もある。お湯の温度は、体感で41.5〜42.0℃といったところで、冷え切った体には少し熱く感じる。パンフレットを見ると女湯も同じくらいの広さのようだ。男女の浴室は週変わりとのことだった。
 湧出量は751リットル/分もあるが、さすがに全ての浴槽をまかないきれないみたいだ。浴槽は一部循環式ではあるが、常にお湯がオーバーフローしていて、塩素臭は殆ど感じられない。注ぎ口からのお湯を舐めると塩辛い味がする。ここまで塩分濃度が高いとレジオネラ菌は増殖できないはず。塩素濃度は、保健所指導値の最低限に抑えていると思われる。それでも塩素臭が気になるという人は、個室風呂を利用するとよい。2時間で3,000円も掛かってしまうが、放流式(源泉100% かけ流し)となっているので、本来のお湯を堪能することができる。但し、休日は3週間程先まで予約で埋まっているとのこと。平日は比較的空いているとのことなので、平日を狙って行くのも良いかも。

 風呂上がりに、冷や奴(260円)と天ザル蕎麦(600円)を注文した。冷や奴は豆腐半丁くらいあるだろうか? 豆腐の上には鰹節と刻みネギが乗せてある。生姜は付いていなかった。程良く冷えていて風呂上がりの火照った体を冷ましてくれる。天ザル蕎麦は、ザル蕎麦とは別の器に、エビ天と、タコ,玉ねぎ,長ねぎをミックスした掻き揚げが付いてくる。天ぷらはサクッと揚げてあり、なかなか美味しい。エビ天は尻尾まで美味しく食べられる。蕎麦の量は少な目で、つけ汁にはネギとワサビとユズの皮が薬味として付いている。メニュー表には載っていないが、大盛りもできるらしい。

(※ 施設内 及び,仮施設に掲示してあった成分表を統合して引用)
温泉分析表

■ ゆう出地における調査及び試験成績

(1)調査及び試験者

:群馬県衛生環境研究所 □□ □□

(2)調査及び試験年月日

:平成10年10月23日

(3)泉温

:49.5℃(調査時の気温 16.0℃)

(4)ゆう出量

:751リットル/分(掘削自噴)

(5)知覚的試験

:無色透明、僅かに濁りあり

(6)pH値

:7.9

(7)電気伝導率

:1.60 mS/m(交流2電極方式、極板:チタン+白金黒)

 

■ 試験室における試験成績

(1)試験者

:群馬県衛生環境研究所 □□ □□

(2)分析終了年月日

:平成10年11月19日

(3)知覚的試験

:無色透明、僅かに濁りあり

(4)密度

:1.0052(20℃)

(5)pH値

:7.94

(6)蒸発残留物

:9.92 g/kg(180℃)

 

■ 試料1kg中の成分、分量及び組成

(1)陽イオン

成  分
 ミリグラム 
mg
 ミリバル 
mval
 ミリバル% 
mval%

ナトリウムイオン 

Na+

2098 

91.3 

60.15 

カリウムイオン 

K+

27.0 

0.69 

0.45 

マグネシウムイオン 

Mg2+

6.25 

0.51 

0.34 

カルシウムイオン 

Ca2+

1188 

59.3 

39.06 

鉄(II)イオン 

Fe2+

0.02 

0.00 

0.00 

マンガンイオン 

Mn2+

0.20 

0.01 

0.00 

陽イオン 計

3319 

152 

100.00 

  

(2)陰イオン

成  分
 ミリグラム 
mg
 ミリバル 
mval
 ミリバル% 
mval%

フッ素イオン 

F

3.5 

0.18 

0.12 

塩素イオン 

Cl

5245 

148 

99.50 

硫酸イオン 

SO42−

2.5 

0.05 

0.04 

炭酸水素イオン 

HCO3

30.4 

0.50 

0.34 

炭酸イオン 

CO32−

0.2 

0.01 

0.00 

陰イオン 計

5282 

149 

100.00 

 

(3)遊離成分
  ア.非解離成分

成  分
 ミリグラム 
mg
 ミリモル 
mmol

メタケイ酸   

H2SiO3

81.7 

1.05 

メタホウ酸   

HBO2

84.0 

1.92 

非解離成分 計

166 

2.97 

 

  イ.溶存ガス成分

成  分
 ミリグラム 
mg
 ミリモル 
mmol

遊離二酸化炭素   

CO2

(遊離炭酸)

3.5 

0.08 

遊離硫化水素   

H2S

0.0 

0.00 

溶存ガス成分 計

3.5 

0.08 

 溶存物質(ガス性のものを除く) 
  (1)+(2)+(3)ア

: 8.77 g/kg

 成分総計
  (1)+(2)+(3)ア、イ

: 8.77 g/kg

 

(4)その他の微量成分

総ひ素

検出せず。(0.005 mg/kg未満)

銅イオン

検出せず。(0.002 mg/kg未満)

鉛イオン

検出せず。(0.005 mg/kg未満)

総水銀

検出せず。(0.0005 mg/kg未満)

 

■ 泉質   ナトリウム・カルシウム−塩化物温泉(弱アルカリ性等張性高温泉)

 

■ 禁忌症、適応症等

(1)浴用の禁忌症

急性疾患(特に熱がある場合),活動性の結核,悪性腫瘍,重い心臓病,呼吸不全,腎不全,出血性疾患,高度の貧血,その他一般的に病勢進行中の疾患,妊娠中(特に初期と末期)。

(2)浴用の適応症

神経痛,筋肉痛,関節痛,五十肩,運動麻痺,関節のこわばり,うちみ,くじき,慢性消化器病,痔疾,冷え性,病後回復期,疲労回復,健康増進,切り傷,やけど,慢性皮膚病,虚弱児童,慢性婦人病。

 

  

平成10年11月19日
群馬県前橋市岩神町三丁目21−19
群馬県衛生環境研究所 所長 □□ □□


 JR両毛線「前橋駅」から荻窪公園行きの路線バスも出ているようだが、現時点では1時間に1便しかない。バスターミナルには「アイドリングストップ」と書かれたバスが、アイドリングをしながら停車していた。

■ 「前橋荻窪温泉 あいのやまの湯」連絡先
 住所:〒371-0001 群馬県前橋市荻窪町530-1
 TEL:027-264-3030
 FAX:027-264-3031


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