 |
 |
|
左から、西口駅前広場バスターミナルの[大曽根]と[新宿]、同広場丸い排気筒の[大曽根]と[新宿]、同広場向こう岸にある明治安田生命の[大曽根]と[新宿] |
|
新宿はJRの他、京王、小田急、西武、地下鉄3本が乗り入れる日本最大のターミナル駅で東京の西の玄関口。大曽根も、JR、名鉄、地下鉄、ガイドウェイバス・ゆとりーとラインが乗り入れる乗換え客が多い街。大曽根西口駅前広場が完成したことにより、①バスターミナル②地下街③地下駐車場④排気筒、といった大曽根と新宿との類似点がまた増えた。新宿の西口駅前広場が完成したのは昭和40年頃。大曽根土地区画整理事業が発足したのもそれに近く新宿の京王線地下駅が完成したのと同じ昭和38年だが、完成は約40年経った平成18年のこと。大曽根駅前のバスターミナルも新宿駅前のバスターミナルも西口駅前広場にあり(高速バスターミナルや空港行きリムジンバスターミナルは新宿にあるが、大曽根にはない)、東口は共にタクシー乗場になっている(ただ新宿は西口駅前広場の地上と地下の部分にもタクシー乗場があるが大曽根にはない)。大曽根の西口駅前広場も新宿の西口駅前広場にも地下2階に駐車場がある(が、新宿には雨水調整池はない)。そして両者共西口駅前広場に丸い排気筒がある。その他、明治生命と安田生命が合併したら(大曽根は明治生命、新宿は安田生命だった)、明治安田生命が共に西口にあるという共通点が新たに生じた。ただ、新宿は東口・西口共賑わいを維持し更に南口へと広げているが、大曽根は東口の人の流れが増加したものの西口や南口は未だにさびしく東高西低という違いがある。 |
|
 |
[新宿の大型小売店]左から、ビックロ(旧三越)、伊勢丹、丸井本館、アルタ、ヤマダ電機、小田急・京王、ユニクロ、Bカメラ・小田急ハルク、ルミネ、高島屋・東急ハンズ |
過去、本当に大曽根にもホテルやデパートの進出計画があったようだが、ご破算になってしまった(HP・東海掲示板や付近の居酒屋経営者の話による)。西武不動産が西口一帯を
 |
[大曽根の大型小売店]左から、メッツ大曽根、イオン |
買収する計画がある時があったというから、もし現実のこととなれば西武百貨店、或いは西友かパルコかロフトが駅前で貫禄を誇っていたことだろう。名鉄百貨店も進出計画があったという。また東急百貨店も大曽根をねらっていたそうだ。進出を夢見ていた伊勢丹や大丸の計画は現実にはない。西口は低層仮設店舗が建てこんでいる。といってもデパートが建つ広さではない。しかし平成14年春、東口にメッツ大曽根が堂々OPEN。そのことが休眠状態
 |
新宿は南口も発展した。大曽根南口はビル2棟があるものの未だローカル駅っぽい。 |
だった再開発が動き出すきっかけとなり、イオンが平成18年春に進出、そして同年暮れに西口駅前広場が完成。できれば新宿西口に本店を構えていて名古屋には未進出のヨドバシカメラの西口への出店を願っていたが現実は程遠く栄進出になってしまった。新宿はそことビックカメラが競争しあい、ヤマダ電機も参入した。そして名古屋ではヤマダ電機も大曽根ではなく名駅に進出。宿泊施設は、南口のビジネスホテルや彩紅橋付近の旅館、オズモール西の入口付近に”休憩”付のホテルがあるくらい。遠方よりドームで野球観戦をする人のために、また名駅にルーセントタワーやミッドランドスクエア、二代目の大名古屋ビルヂングといった高層ビルが完成し、リニヤ中央新幹線開通に合わせさらに高層ビルが増えるようだから出張組が増加することが見込まれ、大曽根にもビジネス系のホテルが増えたらどうだろうか。そういった大型施設ができれば西口に人が戻ってくるかもしれない。尚、メッツ大曽根は新宿東口の老舗デパートである伊勢丹本店と旧三越新宿店(現・ビックロ)、丸井、アルタに相当するとみられる。あと、正文館や星野書店が大曽根に来れば、紀伊國屋書店に相当することだろう。尚、新宿のさくらや、大曽根のユニーは平成22年に閉店。 |
 |
左から、地下道の[大曽根]と[新宿](新宿はメトロプロムナード)、地下道から地下街への入口の[大曽根(オズガーデン)]と[新宿(サブナード)]、西口地下駐車場の[大曽根]と[新宿] |
地下鉄名城線・大曽根駅の地下道は、新宿の地下鉄丸の内線の上を通る地下道(メトロプロムナード)に相当する。双方とも地下鉄の上にあり、丸い柱があるという共通点がある。
 |
左から、[大曽根]オズガーデン、[新宿]サブナード、ルミネエスト、京王モール、小田急エース |
新宿の地下道は地下街・サブナードに連絡している。名駅や栄に巨大な地下街が発達している地下街王国だと言える名古屋なので、大曽根にも平成18年の西口駅前広場完成に合わせて地下街「オズガーデン」が完成し、地下道から直接行かれるようになっている。尚、大曽根の地下道は、新宿のメトロプロムナードに相当する名称はない(ゆとりーとラインやカルポート東のように公募はあるだろうか?)。また、大曽根西口駅前広場地下2階は駐車場になっており、新宿西口駅前広場も地下2階の部分は駐車場である。大曽根の地下街はオズガーデン1つであるが、新宿の地下街は東口の靖国通り下のサブナードと広場地下のルミネエスト、都営地下鉄新宿線・京王新線新宿線と大江戸線新宿駅への連絡口にある西口の京王モールと西口駅前広場地下の小田急エース
。 |
|
 |
 |
[3線地下改札口からヨドバシカメラへ]JR・小田急・京王→広場地下部→6番・7番出口 |
新宿の場合、JR・小田急・京王共地下に改札口があり、広場地下部を通って向こう岸に出ることができる。しかし多少はバリアフリー化しているものの、向こう岸の地上に上がるためのエレベーターやエスカレータがないため(広場完成は駅構内にエレベーターやエスカレーター設置が普及していない昭和40年頃)、階段を利用してヨドバシカメラへ行くこととなる。歩行距離:約100m~250m。小田急地上改札から行くなら約200m。 |
大曽根はJR、名鉄瀬戸線大曽根駅から広場向こう岸のオゾンアベニュー・オズモール(以下両商店街という)へのアクセス、新宿はJR、小田急、京王線新宿駅から同じく広場向こう岸のヨドバシカメラ本店へのアクセスを中心に比較してみる。 |
 |
[JR・名鉄改札口から両商店街へ]西口→地下部へのエスカレーター(E1番入口)・エレベーター→広場地下部→地上への階段(E6番出口)とエレベーター |
大曽根の場合、JR・名鉄瀬戸線には地下改札口がないため、地下部を利用して向こう岸へ行くのには一旦地下へ下りて上がり直して両商店街へ行かねばならない。しかし階段だけでなく、エスカレーターやエレベーターもあるので高齢者や身体障害者には助かる。歩行距離:約150~200m。 |
 |
[大曽根]駅から両商店街へ行くために遠回りして渡る横断歩道(左:広場北側「地図A」・赤信号は約2分、右:広場南側「地図B」・赤信号は約50秒)
[新宿]左:地上ルートで(小田急地上改札口から)ヨドバシカメラ本店へ行く時に渡る京王百貨店前の横断歩道「地図C」(赤信号は約50秒)、右:ビックカメラへ行くための広場北の横断歩道「地図D」(赤信号は約1分45秒、しかし上にエスカレータ付きの歩道がある) |
大曽根西口は、JR・名鉄瀬戸線駅から地上部を通って両商店街へ行くとしたら広場両端の横断歩道(信号あり)へ遠回りしなければならない。歩行距離:北の横断歩道経由・約200~250m、南の横断歩道経由・約300m(遠回りせず直行できたら約150m)。両商店街へ不便なく行けるために、広場改造してかつてあったオゾンアベニュー前の横断歩道を復活してもらうか、名鉄瀬戸線の2階改札口から直接両商店街へ行けるよう広場を2層化してもらうようにしたらどうか。ゆとりーとラインのナゴヤドーム前矢田駅からナゴヤドームやイオンまでのペデストリアンデッキがその例だ。愛知県内で発見したJR駅前広場を2層化している所は豊橋と勝川。新宿では昭和60年頃、小田急百貨店2F沿いに通路が設けられれ信号待ちなしでビックカメラ等に行くことができる(この通路は南へ、京王百貨店まで延ばすというが凍結状態)。地下部をあわせば3層構造ということになる。更に地下駐車場を併せれば4層構造だ。大曽根も地下1階が地下街、地下2階が地下駐車場だから、地上部2層を併せれば4層構造になり、更に地下3階の雨水調整池をあわせれば5層構造ということになる。しかし、そのためには何億円という多額な費用がかかるので遠い先か、いや夢物語となってしまうかもしれない。
 |
駅前等の立体化:左から、
[大曽根]
ゆとりーとラインナゴヤドーム前矢田からカルポート東やナゴヤドームへと行く2階通路、カルポート東2層目にあるナゴヤドームへ続く連絡歩道「ペデストリアンデッキ」、イオンへも横断歩道を渡らず行ける。大曽根もこうなってほしい、立体化している豊橋駅北口。
[新宿]
西口駅前広場の一部完成している2階通路、新都心も立体化している。 |
大曽根・新宿両西口駅前広場の比較 |
大曽根:JR・名鉄瀬戸線大曽根駅改札口から広場向こう岸の両商店街へ、
新 宿:JR・小田急・京王線新宿駅改札口から広場向こう岸のヨドバシカメラ本店へ、というアクセスを例にとってみると…… |
|
大 曽
根 |
新
宿 |
勝敗 |
地下部を通って |
地下改札口の有無からみると |
JR・名鉄は地下には改札口が無く、向こう岸へは、一旦地下に下りてから上りなおさなければならない。 |
地下にあるJR・小田急・京王の改札口からそのまま広場地下部を通って向こう岸の出口に出られる。 |
新宿の勝ち |
エレベーターやエスカレーターの有無からみると |
エスカレータやエレベーターがあるので、高齢者や身体障害者にとってはありがたい。 |
エレベーターやエスカレーターは広場手前の小田急・京王両百貨点内にしかなく、向こう岸へ行くためには階段を利用しなければならない。 |
大曽根の勝ち |
地上部を通って |
広場北、広場南の信号のある横断歩道へ遠回りしなければならない。やはりオゾンアベニュー前の信号のない横断歩道が廃止になったのが大きい。 |
西口に地上改札があるのは小田急のみ。階段の昇り降りの必要なく、京王百貨店前の横断歩道を渡って行く。そう遠回りとも感じず、抵抗感は大してない。 |
新宿の勝ち |
距離から見て |
地下部経由:約150~200m
地上部北の横断歩道経由:約200~250m
地上部南の横断歩道経由:約300m |
地下部経由(JR・小田急・京王改札より):約100~250m
地上部経由(小田急改札のみ):約200m |
五分五分 |
|
|
d.JR大曽根駅に特急列車&セントラルライナー停車 |
 |
左:[大曽根]JR東海大曽根ビル、
右:[新宿]JR東日本本社 |
新宿には(正式には渋谷区代々木)、JR東日本本社があり、大曽根にも本社ではないがJR東海大曽根ビルが平成18年に建ったという共通点ができた。
しかし特急列車等にはまだ問題が残る。大曽根の隣駅・千種には止まる特急列車「しなの」。現在は廃止されている急行列車「木曽」も千種に停車して大曽根を通過していた。千種は栄から広小路通りや錦通りで繁華街・今池に行く場合の経由地であり、今池に近いので停車しているのだろう。そのため諦めていたが、ある老人の話では「大曽根に特急列車を停車させるべきだ。」平成11年12月のJRダイヤ改正で登場した「セントラルライナー」も千種に停車して大曽根は通過。大曽根停車を期待していた人もいるかもしれない。東京の西の玄関口・新宿は中央線特急「あずさ」や成田エクスプレスの発着駅。名古屋の北の玄関口で総合駅の大曽根に特急列車やセントラルライナーが到着したっておかしくない。 |
 |
左から、新宿西口駅前の喫煙所、同東口の斜めの横断歩道があるスクランブル交差点、東京メトロ副都心線(新宿三丁目駅) |
①禁煙の施設・店舗、路上禁煙地区(東京は千代田区全域や多くの駅前、名古屋市内は名駅・栄・金山・藤が丘)が増えている。新宿駅前もその一つだ。但し喫煙所はあるので愛煙家にとっては助かるだろう。大曽根駅前は禁煙になっていないから吸殻で汚くてたまらない。このため新宿や、より厳しくするなら名古屋市内4箇所に倣ってもらいたい(かつて筆者は愛煙家だったが病気を理由に現在は禁煙しているから抵抗はない)。
②新宿駅東口駅前のスクランブル交差点、それらしく斜めの横断歩道はちゃんとある。大曽根4丁目交差点は歩行者用信号が全部青でも「斜め横断禁止」というのは納得いかない。
③新しく対応に加わるとみられるのは、名古屋市営地下鉄上飯田線と東京メトロ副都心線。渋谷と池袋を結び新宿駅前は通らず新宿三丁目経由の副都心線は東武東上線と西武池袋線と相互乗り入れをしていて、東急東横線も2012年に参入する予定がある。同線は急行があり、それに乗車すると地下鉄内の駅を通過するため異様に感じる。上飯田線は、現在上飯田・平安通間のみの営業運転だが名鉄小牧線と相互乗り入れをしている。延伸すれば大曽根駅前には来ず、平安通の次は、西大曽根を飛ばしてしまって森下となる予定。 |