鳳凰山 (1/2)
− 黒部に備えて足トレ −
黒部の釣行に備えて鳳凰山へ足トレに行ってきました。
私は山越え等、アプローチの長い釣行を行なう場合、釣行の前に山登りをして足慣らしをすることがあります。
一度だけでもいいから山に登っておくと釣行がかなり楽になるからです。
とりわけこの鳳凰山は山頂での展望もよく、1日コースとしてちょうど良いので過去に何度も登っています。
ルートは青木鉱泉からドンドコ沢コースで地蔵岳へ登り、観音岳、薬師岳と鳳凰三山を歩いて中道コースで下山します。
ガイドも兼ねてその時の様子を紹介してみたいと思います。
朝、起きたら鳳凰山がほんのり赤く染まっていました。
モルゲンロートっていうんでしたよね?
もうちょっと早く起きていればもっと綺麗な朝焼けが見れたんですけどね(残念)
まぁ、でもすっきりと晴れていたので安心しました (^^)
最近ずっとそうですがどうも天気が不安定で山沿いはいつも雷雨ばかりです。
今日も午後の天気が不安定な予報ですが、
こんなに晴れているのにはたして雨は降るんでしょうか?
ちなみに私の起床は5時で出発は5時30分でした。
これでも遅いほうだったと思います。
それにしても山登りの人は本当にみんな早起きですね。
もしかして前の日に到着祝いをやってる人なんていないのかなぁ?
だから早く起きれるのかもしれませんね。 ←昨夜もやっていた人(笑)
青木鉱泉を出発して歩いていくとすぐの所で山崩れがあったみたいで
工事中で通行できなくなっていました。
迂回路が作られていたのでこれを利用しましたが、
崩れた場所を避ける為に沢の対岸に渡るだけでたいしたことはなく、
タイムロスのうちに入らなかったので良かったです。
迂回路を抜けて砂防堰堤を通過します。
すると道はすぐ樹林の中へ入って山道になります。
まぁ、でもこの辺の登りはまだそんなにきつくありません。
目印や道標に従って歩いていきます。
青木鉱泉から1時間ぐらい歩くと登山道が沢を渡るところに出ます。
このドンドコ沢コースの特徴としてこのように沢を渡るところが
いくつかあるので水場に困ることがありません。
登りに最適なルートだと思います (^^)
ここを渡ると急登が続くのできつくなります。
それからこのコースのもうひとつの特徴としては
ドンドコ沢にある滝を見ることができるところです。
滝は4つあるので全部見ながら登るとそれなりに時間が掛かってしまいますが、
話しのネタにもなりますし、滝は完全制覇(笑)しておくことを
個人的にお勧めしておきます。
ということで最初に出てくる滝が南精進ヶ滝です。
これは下から見上げたところです。二段の滝になっています。
撮っていた時は気が付きませんでしたが虹がかかっていますね。
これは上にある滝見台から南精進ヶ滝を見たところです。
滝が大きすぎるので全体がカメラに入りません (^^;
ネットで調べた情報によると落差50mだそうです。
まぁ、落差は正式なものではないので参考程度として下さい。
すぐ二つ目の滝で鳳凰の滝です。これも50mだそうです。
滝が二つ見えていますが二つの滝を合わせて鳳凰の滝と呼ぶみたいですね。
左右どちらも隠れていて全体が見えないのが残念です。
登山道が滝から離れているので遠くから見た感じになっています。
結構、迫力はあるんですけど伝わりずらいかもしれませんね。
鳳凰の滝の先で展望のある場所がありました。
途中、展望があるのはここだけだったような気がします。
岩小屋がありました。
1人だったら十分寝れそうな広さがありました。
標高が上がったせいでしょうね。
木々や植物の種類も変わってきました。
実は鳳凰の滝の少し先で登山道を見失ってしまいました。
しばらく歩けばどこかで合流するだろうと思い、
そのまま先へ進んで行ったら余計ハマってしまい、
最後は崖で進めなくなってしまいました (-_-;
結局、目印のあるところまで歩いたところを戻る羽目となり、
かなりのタイムロスになりました。
私の他にも二組が道を間違えていたのでこの辺は要注意です。
目印を見かけなくなったら気をつけましょう。
そして三つ目が白糸の滝です。これは30mだそうです。
滝自体は特に白糸って感じではありませんね。
滝下にガレ場があるんですがこれにより幾重も流れができています。
もしかしたらこれが名前の由来かもしれません。
全く違うかもしれませんが (^^;
最後が五色の滝です。これは70mだそうです。
標高2150m付近にあるんですがこの水量は素晴らしいですね。
一番落差も大きいですし滝見のハイライトと言って良いと思います。
滝下まで近づけますが飛沫がすごいので退散することになります。
マイナスイオンがお好きな人はぜひどうぞ。浴び放題です(笑)
ということで滝を完全制覇しました (^^)v
それにしてもこんなに晴れた日は初めてです。
滝のいい写真が撮れました (^^)
滝が見れる区間はずっと登りがきついです。
でも滝を見て写真を撮ったりするのが休憩にもなるので、
そんなに苦にならないかもしれません。
ちなみにこの区間では滝以外にはこれといった場所がありません。
でも紅葉の季節ならまた違った景色が楽しめると思いますし、
また8月から秋にかけていろいろなキノコが生えてきますから、
種類を知っている人ならキノコウォッチングが楽しめると思います。
最後の五色の滝を過ぎて少しすると登りが緩やかになります。
更にそこから少し行くと、突然、開けた場所に出ます。
ここからは地蔵岳を見ることもできてなかなか感動的なシーンです。
この写真じゃ伝わらないかもしれませんが...(^^;
ドンドコ沢の流れです。
さっきまであんなに水量があったのに水はどこに消えたのでしょうね?
いつの間にかチョロチョロの流れになっています。
ここからドンドコ沢沿いに歩いていきます。
水が少ないので部分的に伏流している場所もありました。
少し行くと登山道は右手の樹林帯へ入ります。
その中に鳳凰小屋があります。
小さい小屋ですけどなかなかいい雰囲気の場所にありますよ。
庭の様子です。テーブルとイスがあり休憩所としても利用できます。
日帰りできてしまうコースなので私はお世話になったことはありませんが、
小屋に泊って早い時間からゆっくり飲むのも楽しそうです。
横には沢がありますから沢音も聴けますしね。
水場があって冷たい水が飲み放題です。
これはありがたいです。
あっ、ビールが冷えていそうですね。
ゴクッ。つい喉が鳴ります(笑)
冬季小屋もあります。
雪が積もっても出入りできるように入口は高い所にあります。
何度も来ているので小屋のご主人の顔を覚えてしまいました。
ご主人は私のことなんか覚えてないでしょうけどね(笑)
挨拶をすると「山頂まであと1時間だよ!」って声をかけてくれます。
ここから先はもう下山するまで水場はありません。
しっかりここで水を補給しておきましょう。
山頂では直射日光を受けての稜線歩きになります。
夏場だと1リッターぐらいでは足りないかもしれません。
水が足りなくならないよう気を付けて下さい。
小屋から山頂までは1時間弱ってところです。
樹林帯を抜けたこの最後の登りが一番きついところです。
傾斜がきついというのも確かにあるんですが、
下が砂地なのでずりずりとすべりながら登るんですが、
これが登り難くて実に疲れます (^^;
体力の無い人は休み休みになってしまうと思います。
ということで山頂に到着しました (^^)v
地蔵岳というだけあって地蔵があります。
このコースは山頂までずっと展望が無いのですが、
ここでようやく展望を楽しむことができます。
これは甲斐駒ヶ岳です。
早川尾根です。
一番高い所はアサヨ峰です。
千丈岳です。
全体が綺麗には見えませんが。
観音岳です。
さっきまで晴れていたのに雲が広がってきました。
山頂の広場には地蔵がたくさんあります。
こんなにたくさん誰がどこから持ってきたんでしょうかね?
広場から撮った地蔵岳の象徴であるオベリスクです。
なんでこんな巨大な岩塔が都合よく山頂にあるのか不思議に思ってしまいます。
おかげでどこから見ても地蔵岳だってすぐわかります。
ということで本当の山頂はオベリスクの頂点になるんですけどね。
私は登ったことありませんが登れるらしいですよ。
地蔵岳に登った時はぜひ挑戦してみて下さい。
まぁ、そんな元気が残っていればの話ですが(笑)
ちなみに地蔵岳は2764mだそうですが、
やはりオベリスクの頂点で計測しているんでしょうかね?(謎)
そういえば山梨百名山の標柱が見あたらなかったです。
以前はあったような気がするんですけどね...
続きはこちら
ホームページに戻る