八久和の夏

− 山形県 八久和川 −




【7月27日】 2日目 起床 4:30

 翌朝、ずいぶん爽やかに目が覚めた。
そりゃ10時間以上も寝れば当たり前か...(^^;
テントの外に出るとなんだか空が曇っていて天気はすっきりしない。
おかしいなぁ。昨日はあんなに月が綺麗だったのに...
とりあえず飯を食べてさっさと出発の準備をする。
足が筋肉痛になるかな?と思ったが特に大丈夫だった。
でもザックの重さで肩がちょっと痛かった。(^^;

山形17  テン場は6時半に出発した。
川に下りてみるとやはり水量の多さを実感する。
こんな水量の多い渓で雨が降ったら終わりだな...本当にそう思った。(^^;
ちょっとひるみはしたが、それでも私は気合いを入れて遡行を開始したのである。
テン場からすぐの所で左岸へ渡渉すると目印があるのに気が付いた。
そこにはオツボ峰への登山道が続いていた。
2.5万分の1の地図には橋のマークが記されているがそんな物は何も無かった。
まぁ、作ったとしてもどうせすぐ流されちゃうだろうしね。(^^;


山形18  しばらく歩き手頃な場所を見つけて早速、川虫集めにとりかかる。
しかし、いくら川底を探っても川虫はさっぱりとれなかった。
八久和にはオニチョロがいないのでは?(^^;
また手頃な場所があればやってみようと思い先へ進むことにした。

 しばらくは穏やかな渓相で左岸沿いに歩いていく。
川岸には昨日会った人のであろう足跡がずっと続いていた。
イワナの姿はほとんど見えない。それでも遡行していると時々イワナが走る。
もっと泳いでいるのが見えるのかと思っていたのだが...(^^;


山形19  何度か渡渉やヘツリがあり進んで行くと、だんだん両岸が狭まってくる。
次第に渓相にも迫力が出てきて、そして通らずが現れる。
この通らずの奥がオツボ沢の出合いである。
といってもここからでは隠れていて沢があることはわからない。
私は巻き道があるかどうか探すことにする。


山形20  踏み跡はすぐ手前の右手に見つかった。
たどっていくと途中で踏み跡はオツボ沢を渡っていた。
ここで初めてオツボ沢の出合いだったということがわかったのである。
オツボ沢の出合いは滝になっていた。
また、滝の上から本流を見るとしばらく廊下が続いているのも確認できた。
でも本流には滝らしい物は見えないので気合いの入った人は中を突破するのかもしれない... もちろん私はやりませんがね。(^^;
オツボ沢を渡る所のすぐ上流にも次の滝があった。
それにしてもオツボ沢は本当に見るからに険しそうな沢である。
「魚いるのかな?」ついそんなことを考えてしまった。
いかん。いかん。先を急がなければ。(^^;


山形21  オツボ沢を対岸へ渡り更に踏み跡をたどっていく。
踏み跡はあまりはっきりせず急な斜面を上り下りしながらずっと続いていた。
所々で不明瞭なところもあり、「あれ?」という感じで見失ってしまうこともあった。
なるほどあまり慣れていない人は最後まで踏み跡を拾いきれないかもしれない。
昨日会った人が越えられなかったのはこのせいだろうと思った。
それより昨日の状態で重装備のまま突入してたらここはちょっと疲れたと思う。
テン場を岩屋沢にして良かったかもしれない...考えが軟弱ですねぇ。(^^;
そして踏み跡を最後まで行くと無事に本流へ降りることができた。


山形22  そこからはまた穏やかな雰囲気になる。
写真のところはちょうどオニチョロがいそうだったのでまた探ってみる。
しかし...やっぱりいない。(^^;
「八久和川にはオニチョロがいない」私はそういう結論を出した。
ちなみに後で釣り師に聞いてわかったのだが、
支流に入れば少しとれるらしいが、本流にはやはりいないそうである。
川虫に期待していただけにちょっとショックであったが、
とりあえず持ってきた餌があるから、まぁ、いっか!
人なんかあまりこないから餌は何を使ってもどうせ入れ食いなんでしょ!(笑)
実は勝手に都合よく考えるヤツだった。(^^;
そこからは人が入っていないせいかボチボチとイワナが走りはじめる。
ほらほらやっぱり出てきたじゃありませんか!(笑)

山形23  そのまま順調にしばらく遡行して行く。
途中で地図を確認してみるとそろそろコマス滝のはずである。
でもこの調子なら問題無く着けそうだと思っていたらまた通らずに出くわす。
「なんじゃこれ? ふざけおって!」つい口から出た言葉がこれである。(^^;
ここは本当に大きい淵になっていた。
「どうやって抜けようか...」とちょっと考えはしたが、
淵を見てみるとイワナがピロピロ泳いでいるではないか。デカイのも見える!
そんなことはさておき、ますますこの先に期待してしまうのであった。(^^;
まぁ、ここは苦労して巻くもよし。泳いで抜けるのもよしという感じだろうか。
岩屋沢からコマス滝まではオツボ沢出合いとここの2ヶ所が遡行上のアクセントになっていた。


山形24  そこを抜けるとすぐにウシ沢の出合いとなった。
奥はコマス滝なのだがここも出合いからだと滝は見えない。
出合いの深みには数尾のイワナが確認できた。
手頃なサイズも見えたのでちょっとやってみることにした。


山形25  竿を出すとすぐにイワナが食いついた。
9寸クラスだった。ひれがオレンジ色でなかなかきれいである。
記念すべき八久和の第1号なので思わす記念に写真をパチリ!(^^)
続いて1投1尾で9寸を2尾、8寸を1尾釣った。
こりゃ入れ食いじゃん!(^^)
やっぱり八久和はすごいよなぁ。
と思って5投目を入れたらアタリが無くなった。(^^;

 ところでコマス滝は八久和の遡上止めと言われているそうである。
本当にここまでイワナが遡上してくるのかどうかはわからないが興味はひかれる。
ついでに滝下もやってみようかどうしようか迷ったが
帰りに時間があったらやることにして私は先へ進むことにしたのである。
ちなみに竿を出したわけではないがウシ沢は水量もあってイワナがいそうだった。


山形26  コマス滝を越えるとしばらくは良い渓相が続く感じである。
でも我慢我慢。(^^; 釣りたい気持ちを押さえて遡行に専念する。
この辺は大場所なんかもあって所々でちょこちょこ巻いたり、渡渉などで気を使い相変わらず面倒だが特に問題は無い。


山形27  そのまましばらく行くと中州のような所(右は水が無い)があり、
その先で川が右へ大きく曲がると突然、開けた場所に出てびっくりする。
ここが1日目にくるはずだった広河原である。やっと着いたか。(^^;

 そこには焚き火の跡などもあり、やはりここで泊ったりしている人がいるのは確かなようだ。  みんなどの辺に泊っているのだろうか?
ちょっと周辺を探してみたがあまりこれといったテン場は見当たらなかった。
まぁ、自分がこれから泊るわけではないのであまりよくは探さなかった。

 イワナが逃げ惑う姿を眺めながらバチャバチャと河原を歩いて進んでいく。
それにしてもここは実に広い。本当に広河原だ。(^^;
広河原が存在することはわかっていたが、こんなに開けた場所だったとは思ってもみなかった。


山形28  気が付けば何時の間にか青空が広がってきていた。
広河原はしばらく続くかのように思われたがすぐに終わってしまった。
そして河原だった流れはまた元の流れに戻り、両岸がだんだん狭まってくる。
水の音が少しずつ大きくなって聞こえてくるとその先で川は右に曲がる。
この先に呂滝があった。


山形29  「あっ、呂滝だ!」遠めからでもはっきりわかった。
雑誌などの写真でも何度か見ているその姿は見間違えようがない。
それにしても実に堂々と構えているではないか...感動の対面である。
呂滝には潜水艦と言われるような大イワナが棲んでいるらしい。
今回の釣行は呂滝で竿を出すのも一つの目的でもあった。
頭の中に『大イワナ』がしっかりインプットされていた私は
どちらかといえば呂滝の姿よりも「早く竿を出したいっ!」という
想いの方が強かったのは言うまでもなかった。(^^;
そして私は注意深くイワナの様子を見ながら滝に近づいていったのである。


山形30  残念ながら手前のポイントに魚影が見えないまま釜までくる。
そして近づいてみて初めて釜の大きさがわかった。
「でかっ!」はっきり言ってでかすぎである。(^^;
本当にでかいと聞いていたがこれ程とは思わなかった。
そして水の色は黒く底は見えない。相当な深さがありそうだ。
でも滝の高さはたいしたことなく3mぐらいである。
これだけの釜は私の知っている範囲では思い出す限り他に2、3ぐらいあったかと思うが、どれも呂滝よりずっと大きい滝だった。
なんでこんな小さい滝でこれだけの釜ができるのか不思議に感じた。
中心部は黒く何も見えないが、淵尻の流れ出しの浅い部分には数尾のイワナが泳ぐ姿が見られた。
でも正直に言うとどれも大きくはなかった。(^^;
いずれにしても6mぐらいの竿ではどうにもならないことが実によく理解できた。
また後で考えよう...私はすぐ高巻きにとりかかった。(^^;
結局、呂滝は竿を出さずに通過したのである。


山形31  呂滝は左から巻いたが、ここは急な岩場の斜面になっていた。
あまり手がかりになる物がないので滑落でもしたら大変だと思い慎重に登る。
写真は高巻き最中に写したものだが、下にあるのが呂滝の釜である。
このように高度感があるのでちょっと恐かった。(^^;
登りきってからは木を掴みながら降りていくと落ち口のすぐ上に降りれた。
ここの呂滝の高巻きでは踏み跡が確認できなかった。
でも巻けたからきっとこのルートでいいんでしょ。(^^;
でもだんだん踏み跡がわからなくなってきているようで少し心配になった。
ちなみに2.5万分の1の地図を確認してみると呂滝の位置が間違っていることがわかった。
実際は地図よりも少し下流にあったのである。


山形32  テン場を出発してから呂滝を巻いたとこで2時間40分である。
初めての渓なので勝手がわからないのも大きいが、
途中でも川虫を獲ったりウシ沢出合いで竿を出したりして遡行にも専念できていない。
意外と時間がかかってしまっているのに気が付いた。

 とりあえず呂滝の上は再び穏やかな流れに戻った。
ここから少し行くとすぐに弁天岩滝が見えてくる。
といってもまたしても滝は隠れていて見えないのだが...
全く...滝を出し惜しみしてんのかな?(^^;
ちょうど手前で左手に入ってきている沢が湯ノ沢である。


山形33  湯ノ沢の出合いに立つとここも大きい淵になっていることがわかる。
きっとここにも大物がいるに違いない。
しかし、ここでも竿を出さずにパスして先へ進むことにした。(まだ引っ張るか?)
弁天岩滝は巻いてみてわかったのだが滝という程のことはなく、傾斜の緩い単なるナメという感じだった。
もちろん、イワナも楽に遡上できそうである。
ちなみに滝上から降りて落ち込み下を釣ることも可能である。
滝の名前が付いているのでもしかしたら昔は立派な滝だったのかもしれないなと思った。


山形34  弁天岩滝を越えて少し行くと実に釣り易そうな渓相になる。
「よし、ここからだ!」私はようやく釣り始めることにした。
今回は八久和用に太糸を用意していた。シーガーエースの1.5号である。
この糸はフロロカーボン100%なので水に濡れてもナイロンのように強度が下がらない。
糸切れなどを気にする必要も無く、まさに八久和にはぴったりの糸である。
フフフ...これでいつ大物がきても大丈夫だ!(笑)
但し、この糸ではナイロンのようなしなやかさが無いので引きを楽しむという点では少々劣る。
ちなみにハリはいつも使っているスレバリの8号である。
ちょっと小さいかな?とも感じるがこれより大きいサイズは売っていないので仕方ない。(^^;
川はずっと開けているので長い仕掛けでも全然OKである。
でも私の場合は長い仕掛けの扱いは下手なので4mぐらいで釣った。


山形35  とりあえず釣っていくが、イワナの出はボチボチという感じである。
上流に行けば行く程、魚影が濃くなると思って一生懸命ガマンして歩いたのだが、それほど魚影が濃くなった感じはしなかった。
おかしいなぁ。(^^; 餌が原因か? 毛鉤にしてみるか?
つい余計なことをアレコレ考えてしまう。
でも、せっかくここまで来てちゃんと釣りができたことに感謝しなければならない。
あまり細かいことは気にしないで楽しむことにした。(^^)


山形36  これまで豊富な水量で遡行が面倒だった八久和川も、
この辺りまでくるとだいぶ水量が落ち着いてきた感じで歩きやすくなる。
そしてナメ状の部分なども少し目立つようになる。
明るく開けた谷が続き実に気持ちの良い区間であった。


山形37  釣り方としては各ポイントが大きいのでがあまり時間をかけないことである。
じっくり釣っていたら本当にいくら時間があっても足りない。(^^;
淵なんかは数回流してあたりが無ければさっさと次へ移動する。
また、釣れても1、2尾釣ったらきっぱりあきらめてやはり次へ移動するのである。
普通の流れであればとりあえず竿は出さずにイワナがいるかどうか確認しながら気をつけて進んでいく。
そして、イワナを見つけたら目の前に餌を落としてやると、 泳いでいたイワナはほとんど迷わず餌にするすると寄ってきて食いついてくるのである。
写真はちょうどイワナが餌をくわえた所である。(笑)
こんなに近づいても気が付きません。(^^;


山形38  そして餌をくわえたところを確認し、ゆっくり竿を立ててハリに掛ける。
もしハリ掛かりしなくてスポッと餌が抜けてしまったとしても、強くあわせないから餌はまだ目の前にある。
イワナは餌が逃げようとしていると勘違いするのだろうか?
またすぐに目の前の餌をくわえ直す。
ちなみに写真はハリ掛かりしてイワナが暴れた所である。
見えているイワナを釣るのは型を選ぶことができるし、また型が大きいから引きも強くて楽しめる。
なんといっても餌を食う所を目の前で見ながら釣るというのはたまりません。(^^)
これが八久和の楽しみ方?


山形39  八久和のイワナは型がいい。
見えるイワナはそんなに大きく感じないのだが、
釣り上げてみるとほとんどが9寸クラス以上である。
何尾か釣っているとそれに尺上が確実にからんで釣れてくる。
8寸以下のサイズが釣れることは本当に稀であった。

 イワナの特徴としては普段、私が釣っているニッコウイワナより
白点が大きく、白点の数は少ない。
また、源流のイワナは腹の色が黄色いイワナが多かったりするが、
ここのイワナはみな普通の色をしている。
どちらかというとアメマス系に近いような印象であった。


山形40  飛ばし気味に釣っていったがやはり時間が足りなくなってくる。
40cmオーバーを期待しながら釣っていたのだが、
残念ながら釣れるような気配は全くない。(^^;
まぁ、いるには違いないのだろうが今日はだめだと判断した。
ちょうど尺2寸が釣れて区切りが良かったので釣りはこれまでとした。
残りの時間は明日の為の調査に費やすことにした。
中俣沢と西俣沢の二俣まではそんなに時間はかからないはずである。
とりあえず二俣まで行ってみることにした。


山形41  しばらくいくとまた両岸が狭まってきて大きい淵が現れた。
今日の釣りは...と思っていたのだが、「ここなら40cmオーバーがいるカモ?」とそこでまたつい竿を出してしまった。(^^;
ここでは長い仕掛けに変更して底に沈めてやる。
するといい型が餌をひったくるようにして食いついてきた。
でも40cmオーバーはいませんでした。(笑)
今度こそ本当の納竿である。(^^;
私は二俣をめざして遡行に専念することにした。


山形42  遡行して行くとすぐに岸いっぱいのトロ場になった。
奥には西俣沢の切れ込みが見えている。「もうすぐだ...」
ここは左手から巻こうとしたが藪がひどく断念した。
結局、ここはアップアップしながら通過した。(^^;


山形43  トロ場を抜けるとまた開ける。
西俣沢まで本当にもうすぐなのだが時間は14時を過ぎている。
帰りもそれなりの時間はかかるだろうし、
あまり帰りがぎりぎりになると気があせってろくなことがない。
明日もあることだし、少しゆとりを残して今日のところはここで引き返すことにした。


山形44  帰りは明日の為にルートを確認しながら慎重に帰る。
そして空にはこれでもかというぐらい素晴らしい夏空がどこまでも続いていた。
それが本当に印象的だった。(^^)

 呂滝に着いた時にまた迷った。竿を出すかどうか...(^^;
でも大きいイワナが見えなかったのと、まだどれぐらいでテン場まで戻れるのかが
わからなかったので、そのまま通過することにした。
それでもコマス滝まで戻ってくるとさすがにテン場に到着する時間のめどがつく。
そしてまだ少し時間にゆとりがあるのもわかった。
イワナはキープしていなかったので夕食用に滝下を釣ってみることにした。
とりあえず尺上が順調に3尾釣れてキープする。
更に釣っていると、とてつもなくデカイのが岩陰から現れ餌に寄ってきた。
しかし...食いつかなかった。(^^;
こちらに気がついた様子で、すぐにさっと隠れてしまったのである。
あきらめきれない私はイワナが隠れた岩影のそばに何度も餌を流し続けたが、
もうそのイワナが出てくることはなかったのである。
まぁ、いっか。釣りってのはそんなもんだ。(笑)
真剣な顔で一生懸命になってしつこく餌を流してる自分の姿を想像したら
ちょっとおかしくなり笑ってしまった。
少しだけのつもりだったが大物のご登場で予想以上に時間をかけてしまった。(^^;
そして私はコマス滝を出発した。


 足早に渓を下っていきオツボ沢の高巻きはそろそろかな?と思った頃に焚き火の匂いがした。
少し行くと川岸の狭い場所にツェルトが張ってあり、そこには1人の釣り師がそこでビバークしていたのである。
挨拶をして釣果を聞くとテンカラでやったが釣れなかったそうだ。
私が先に入っていたのには残念という感じの様子だった。
でも私はこの辺では釣ってないし、釣れなかったのは私のせいじゃないと思いますけどね。(^^;
「明日はどの辺をやられますか?」と聞かれたので「魚止めまでやります」と言ったら、本当にガックリきていたのがわかった。(^^;
なんかあまりにも可哀想だったので、「じゃぁ、明日はおもいっきりやって下さい」と言って私は譲ることにした。
だってここまで夢を求めて同じ苦労をしてやってきた仲間がいるのに自分だけ渓を独り占めすることなんてやっぱりできないですね?
しかし、岸辺にツェルトはないんでない? (^^;
雨が降ったら流されちゃいますよ...そんな会話もした。
が、二人で空を見上げたが本当にすばらしい夏空が広がっている。
まぁ、そんな心配もいらないか。
しかし、途中で挫折した私と違って1日でここまで来たとはずいぶん気合いが入っているなと思った。(^^;
最後に「では明日も気をつけて!」と言って私はそこを後にしたのである。

山形45  岩屋沢のテン場に着くとぼちぼち日没近しである。
急いで夕飯の準備にとりかかった。
そして暗くなった頃、かたずけえを終えて焚き火をしながらゆっくりした。
さて、明日はどうしようか?
ちょっと考えもしたが、すぐ考えるのも面倒になった。
まぁ、いいや。ゆっくり寝て明日のことは明日また起きてからにしよう。
私はイワナの刺身をつまみに飲み、
今日、釣った時のことを思い出しながら長い夜を過ごしたのである。
この日はちょっと飲みすぎた。(^^;


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