蓬を食べてみよう

< 野草をいただき、春を感じよう >

 4月は新しい出発の季節、花が咲き、新芽が伸び始め生命の息吹をもっとも強く感じる季節ですね。

 孫達も春休み、花見を兼ねて連れ出し自然と命の逞しさを感じさせ、日本古来の食文化を伝える目的もあり、蓬を摘んで草餅やてんぷらを一緒に作り味わっています。

 蓬の料理方法と食べ方を紹介します。


☆ 蓬とは

 キク科ヨモギ属に分類される植物。
山地や野原にごく普通に見られる多年草であり、地下茎を伸ばして増えるので群生することが多い。草丈50〜100センチに成長し9月から10月頃花をつける。
キク科の植物なので葉は菊に似ている。

 若葉を草餅の材料とするので「モチグサ」とも呼ばれ、葉からはお灸のもぐさを作る。


4月初旬のヨモギ、食材としてはこの頃摘むのが良い

☆ 蓬を摘んで下ごしらえ

 人に踏まれない、枯れ草の間から芽を出した蓬が柔らかく食材として最適である。
土地が肥えた場所に生えているものは茎が太く葉も厚く大きい。この様なものを選んで爪で茎ごと摘み取ります。爪で簡単に摘み取れないものは堅く食材としては適していません。

 アクで爪が汚れ石鹸で洗っても少し落ち難いのですが、入浴すれば綺麗に洗い落とせますので気にしないで春の自然を楽しみましょう。

 ごみや枯葉を取り除き、丁寧に洗い水を切れば下ごしらえは完了です。

 
 

☆ てんぷら

 キッチンタオルで水気を取り、ころもを付けててんぷらに揚げます。


食卓の中央に出された蓬のてんぷら、揚げたてを塩で食べるのが美味しい
右端は常磐自動車道の東海パーキングで買ったピンクの梅塩
古代米と玄米30パーセントのおにぎりを添えて

☆ 草餅、草団子

 ヨモギを茹でてすり鉢ですりつぶして、小麦粉と混ぜ合わせて蒸かせば草団子が出来上がり、
もちに入れてつけば草餅。
緑色と蓬の香りが食欲をそそり、春の息吹が体中に染み渡り命の躍動を感じます。

☆ 冷凍保存する

 沢山摘んできたら茹でてポリエチレンの袋に入れて冷凍保存、いつでも草団子を作れます。


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