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ヤブガラシ (ブドウ科) Cayratia japonica


スズメバチをはじめハチの仲間は,花の蜜を吸うためいろいろな花を訪れます.特に緑色の花によくやって来るようです.あちこちの空き地や道ばたに生えているヤブガラシの花には,夏から秋にかけてスズメバチやアシナガバチなど,たくさんのハチがやってきます.ヤブガラシはどこにでも生えているので,そこにやって来るハチ達を観察するのに適しています.チョウやアブも集まります.

ヤブガラシの花の花弁(花びら)は緑色で,咲いたばかりの時は花盤(中心の蜜が出る平らになった部分)がオレンジ色をしています.花盤の周囲には4本の雄しべがあり,中心に短い雌しべがあります.時間が経過すると花弁と雄しべは落ちてしまい,雌しべが長く伸びてきます.中心の色もオレンジからピンクに変わってきます.開花期は6月〜9月.


 ヤブガラシの花は,スズメバチの短い舌でも蜜がなめられるような形をしています. 大部分が3倍体のため実ができませんが,一部に黒い実をつける2倍体の株もあり,名古屋市内では各地で見かけます.3倍体の株は小葉が5枚,2倍体の株は小葉が3枚ですから,花の咲いていない時期でも見分けることができます.

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