DVDメーカー紹介
DVDを発売しているところは「権利保持者(Right holder)」であって、
実際にDVDを作っているところは「オーサリング(Authoring)」会社といいます。
普通は発売元である前者しかオモテにあらわれないのですが、
インド映画DVDの場合、「DEI」,「 Super Digital」という有名どころが
「オーサリング」を行なっているため、話がややこしくなります。
発売しているところはできるだけ安く作り多くの利益を出そうとする一方で、
オーサリング会社は言われた通りに作るか、
誇りをもって一定の水準以上のものを作るかに分かれるようです。
利益追求の例としては、最近のFlop作は公開後、
2週間くらいでDVDが発売されたりします。
しかもあまり良いつくりではないようです。
そんなわけで決して高水準といえないDVDディスクが氾濫しています。
なので、インド映画の場合には
「どこが発売しているか」ということが非常に重要なのです。
- Eros/DEI:
ほとんどが字幕つきなのでお薦め。質も良い。
初期の製品は1層両面ディスクだったり、画質が若干落ちるものがあったが、
だんだん良くなってきて、今ではもっとも安心して購入できるところである。
最近の新タイトルはモノラルが多いのが気にかかるが、とりあえず間違いは無い。
これまではErosが権利保持者、DEIが製作/発売という役割であったが
DEIの要求条件(品質? 金額?)が厳しいらしくErosは縁を切りたがっているという噂も。
本当に縁が切れたら悲しいことである。
- Eros:
ErosはDEIに作らせているだけでなく、自前でもEros Entertainmentという
会社で発売している。製作は香港のDOT Mediaなどの安く作ってくれるところ。
利益重視のためか、品質はDEIにはるか及ばないようである。
かろうじて字幕がついているのが救いか。でも消せない字幕のものもある。
Erosは権利をたくさん持っているだけに、
この路線に移行していくとつらいものがある。ボイコットか?
- Video
Sound:
もともとSuper DigitalにDVD権利を渡していたのをやめて
独自販売に転換した。ErosとDEIの関係のようなものか。
一部の旧タイトルを字幕つきで再発売しはじめるなど意欲的である
(と思ったけどパッタリ途絶えた)。
作品によって製作元を変えているせいか、当たりとハズレの差が大きいようで
ある。DOT Media(Hong Kong)製作のものは一時情けないくらいの品質だった
(Jaanam Samjha Karo)など。最近のSuper Digital製作モノは品質良し(HDDCSなど)。
結局はVideo Sound社がどんなマスターを渡しているかによるのだと思うが。
それと最近の傾向としてFlop→公開2週間後に発売、という短期決戦型のDVD
もでている。もちろん字幕などなく、品質も相応のものらしい。
- Super Digital:
かつては発売もしていたが、オーサリングが本業のようである。
ネットニュースでは画質が良い、ということになっていた。
しかし、モノによりけり。
人物が細長く歪んでいたりすることや、
ワイドスクリーンでないことに対する怒りを多く聞く。
VideoSoundが独自に販売をはじめてからは、
オーサリング(製作)のみをしている。Yash RajのDTPHもここが作っている。
- WWE
(World Wide Entertainment): タイトル数がそこそこある。
品質は可も無く不可もなく?。
実はまだここのものを見ていないのでなんとも言えないが、消せない字幕、
ずれた字幕などがあるということは、あまり期待しないほうが良いのかも。
- Media Digital:
「Rangeela」はGoodなのだが、
「Hero No.1」は最低らしい。どうなんでしょ。
- Post Entertainment:
- T-series: サントラCDで有名なところ。
「lamhe」の画像は悪評多し。「Khandan」は良いらしい。
- Bombino: 品質悪いとの評あり。
- United Films: 画質は良いが音質は改善の余地ありらしい。
- Yash Raj Films:
満を持してDTPHのDVD/VHSビデオを発売したが...
[DVDトップへ戻る], 1999/10/31