佐久城跡
所在 静岡県引佐郡三ケ日町都筑
交通 天竜浜名湖鉄道都筑駅より徒歩30分
歴史 佐久城は平安時代末期より続く名門、浜名氏の歴代居城跡で、室町時代初期の貞和四年(1348)
浜名左近大夫清昌により築かれたとされている。
浜名氏子孫は足利幕府の奉行衆として活躍、また、歴代歌人としても名声を得るなど栄華を誇ったが、
戦国時代に入り三河より侵攻してきた徳川氏の圧力を受ける事となる。
浜名氏は今川氏側につき徳川氏に抗するが、永禄十一年十二月家康軍に攻められ佐久城は落城。
これにより浜名氏は没落してしまう。
のち、佐久城は家康の臣本多百助信俊に与えられ、子信時に継がれることとなるが、天正十一年(1583)
佐久城より北約500Mの地に野地城を築城するにあたり廃城となった。
佐久城跡
佐久城跡石碑
佐久城跡本郭跡
一言 佐久城は浜名湖北部、猪鼻湖東岸の岬の突端に築かれていた。
城跡の遺構としては食い違い虎口・馬出し郭ほか、井戸跡・土塁等が残っており、二重に切られた堀は今も
当時の遺構を止めている。
これらにより城の縄張りは非常に解かりやすいのだが、ただ周辺は別荘地で別荘地建設のため南郭の一部
破壊が行われたのは残念な事である。
佐久城馬出し郭跡
佐久城跡土橋及び空堀跡
本郭跡に残る井戸