長浜城跡
所在 沼津市長浜
交通 JR東海道本線沼津駅よりバス城下橋下車
歴史 室町時代後期、相模小田原城を拠点に勢力をのばした後北条氏が
北条水軍の拠点の一つとすべく、てこの城を築いたとされる。
長浜城を拠点とした後北条水軍の軍船は「あたけ」と呼ばれた50挺
櫓の大型船であったという。
天正十八年(1590)、豊臣水軍侵攻してきた時、長浜城は地侍の大
川兵庫が守備をしていたが、一戦も交えずに敗走したとされる。
この大川氏はその後、津元(網元)となって内浦の漁業権を支配し、江
戸時代には韮山代官の配下になったとされる。
長浜城遠望
長浜城址石碑
一言 長浜城跡の城域は標高30mほどで容易く本丸跡に行くことができる。
本丸跡は東西約15m、南北25mの長方形の平場であり、祠が奉って
ある。本丸跡から海に向かっては、尾根を利用した小さな曲輪が連続し
て残る。周囲には一部土塁が残存しており、国指定史跡となっている事
もあってか、その保存状態は非常に良い。
城跡への登り口は「大川接骨院」の右側の鳥居から登ると行き易い。
長浜城跡本丸跡
本丸跡に奉ってある祠
海に向かい連続した曲輪が残る