憧れの人、マムちゃんに逢ってきました!(その1)

 

私がまむチャン(毒蝮三太夫さん)を強烈に意識したのは、今でも時折酒を飲む友人・H君が高校時

代に「すげぇラジオ番組があるんだぜ!」と言った時に始まる。                

「『ババァ、汚ぇな!』『ギャハハハ!』」。                                    

芸達者なH君はそのラジオ中継の模様をマネしてくれたのだが、最初、『ギャハハハ!』と喜ぶ声

はSEと思っていた。何故なら、『ババァ』『汚ぇ!』と言われて喜ぶ人などいないからである。   

まむチャンがウルトラマンのアラシ隊員であり、ウルトラセブンのフルハシ隊員の演者ということ

は知っていた。また、そのアラシ隊員の演じていたのは『毒蝮三太夫』である事も知っていた。 

(注:ウルトラマンシリーズでは本名の:石井伊吉で出演。)

その『毒蝮三太夫』が昼間、ラジオの帯番組を持っているという。更には、客をイジってボロクソに

いじって大爆笑を得ているという。「何者なんだ?毒蝮三太夫とは?」。そんな思いがいつしか 

「『毒蝮三太夫』に会ってみたみたい。そして実際の“客イジリ”の場面を実際に見てみたい。」に

転化していた。高校時代のことある。 

私はやがて社会人になった。           

神出鬼没のマムちゃんのラジオ中継がどこから中継されるのか、その前日の放送まで解からない。

仮に祝日を利用して聴取したとしても、翌日は平日だったりして実際には現地には行けない。そんな

こんなでマムちゃんのラジオ中継を見る事なく、時だけが流れた。しかし、祝日には極力マムちゃん

のラジオ番組を聞くようにしていたし、その昔、番組のメインスポンサーの東食が倒産した時には、

何よりもマムちゃんの番組の存続を心より心配した。(幸いにも今は「ミュージックプレゼント」として

放送中。)このように決して私の心から離れる事は無かったのである。

これまでにも色々と社会情勢が変わったが、まむちゃんの放送は続いていた。今年(H16年)で何

と36年目だという。一口に36年と言っても、とんでもない期間。勿論、私よりも全然年長である。

その社会情勢の変化というか、これは情報環境の変化と呼ぶべきものであろうが、ネット社会が急

速に進展し、いつしか『マムちゃんが何処に参上するか』がネット上で情報公開されるようになった。

我が町にはメインスポンサーであるヨークマートは無いが、そのサイトによると、車で30分ほどのヨー

クマート某店にまむチャンがやってくるという。師走の某日、積年の思いを果たすべくヨークマート某

店に車を飛ばした。

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