石脇城跡
所在 静岡県焼津市石脇
交通 JR東海道本線焼津駅よりバス石脇下車
歴史 石脇城は室町時代中期、今川氏の客将であった伊勢新九郎長氏(のちの北条早雲)によって築かれた
とされる。
長氏の妹、北川殿は今川義忠の正室となっていた事から、長氏もその縁あってこの石脇の地に所領を
与えられ、城を築いたと考えられている。
文明八年(1476)、今川義忠が遠州において横地残党に討たれると今川氏に跡目相続争いが勃発する。
この混乱に際し、長氏は今川氏の跡目を狙う小鹿派と竜王丸派の間を仲介して見事争いを収めたという。
のち、氏長は八幡山城に移り、その後興国寺城を与えられたとされ、石脇城は長氏退去後に廃城になった
とされる。
石脇城跡全景
石脇城址碑
城跡主郭部に建つ大日堂
一言 石脇城跡は焼津駅より北方約2km、高草山から伸びる尾根先端の比高30m程の小山がその地である。
主郭部には大日堂が建ち、一段下がった腰郭はミカン畑へと転用されている。また、副郭と思われる西側郭
にはお堂が建つなど、残念ながら遺構は良好な状態とはいえない。
ただ、その縄張りは小規模な城として纏まった作りとなっており、解かりやすい。
石脇城跡西側郭跡に奉られている祠
ミカン畑に転用された腰郭跡