深根城跡
所在 静岡県下田市堀之内
交通 伊豆急行線伊豆急下田駅よりバス深根橋下車
歴史 室町時代中期、この地を領していた関戸氏の居城跡とされる。
延徳三年(1491)、伊勢新九郎(のちの北条早雲)は伊豆を奪取
すべく、田方郡韮山町にあった堀越公方御所を襲撃する。堀越公
方足利茶々丸の配下であった関戸播磨守吉信は、逃散する茶々丸
配下の中でも、吉信の郎従とともに御所に止まり防戦し、討死した
という。<北条記>
但し、この説には異説があり、御所を襲撃された茶々丸は、関戸
吉信とともに脱出、吉信の居城であるこの深根城に立て篭もり、吉
信とともに、ここで討たれたともいわれる。<北条五代記>
深根城跡石碑
民家と化した城跡(土塁跡)
一言 城跡の削平部は現在民家に変貌している。
民家敷地内のため、余り歩き回ることが出来ず、遺構といえば土塁部分
を一部確認しただけに止まった。
上記の説通り、堀越公方茶々丸はこの城に逃げ込み討たれたというが、
この深根城跡西1kmのところにその茶々丸の墓と伝えられる墓所が残る。
(なお、他にも三浦氏を頼って三浦半島に渡り、そこで討たれたとの説も
ある。)
深根城跡付近に残る伝足利茶々丸墓所