足柄城跡
所在 駿東郡小山町竹之下
交通 JR御殿場線小山駅より徒歩1時間半
歴史 正確な築城年については不明であるが、平安時代末期頃から交通上
の要衝として何度か軍事施設が設けられていた。
その後大森氏の持ち城であった足柄城を、同氏を駆逐した北条氏が城
郭として整備した。当時、甲斐の武田信玄がしきりと東駿を狙って侵攻
してきた背景もあり、小田原城防衛の最前基地として位置付けられてい
たためである。
城を拡張・整備する事により武田氏の侵攻を食い止めていた足柄城だっ
たが、天正十八年(1590)の豊臣軍の小田原征伐に際しては、城兵は
一戦も交えずに退却したされる。
足柄城址石碑
本丸跡付近
一言 城跡は静岡県と神奈川県の県境、標高760mの足柄峠付近に残る。
現在、聖天堂が建つところも空掘跡とされ、その背後が本丸跡である。
前述の通り、足柄峠は武蔵国と都を結ぶ重要なルートとして古くから重
要視され、関所が設けられていた。現存する遺構としては本丸跡の他、
二の丸・三の丸・空掘・土塁跡などが残るが、これらは後北条氏時代の
遺構とされる。
城跡はハイキングコースとして、またそこからの眺望の良さも相俟って
多くのハイカーが訪れていた。歩くと駅からかなりの時間を要するが、車
でも行くことが出来る。
空掘跡
この聖天堂の裏手が本丸跡である
関所跡