ペパーミントティー

　皆様、三年間もご無沙汰して申し訳ありません。無理矢理の猫の試練で復活させました。いえ。七月の名古屋場所に合わせて……と思いましたが、その頃から猛暑が続き、今でも暑い時があります。地球温暖化とやらでしょうか？それなら我々人間の自業自得って奴で、どうにもならないかもしれません。明治時代以前は三千万人台だった日本の人口、今や一億二千万人に迫る勢いです。日本は最近の少子高齢化で自然減は既に始まっていますが、人間、増える時は増えます。世界的には七十億。地球が支えきれないと言われる人口にまで迫っています。人間って地球にとっては「癌」みたいなものでしょうか？いない方がどんなに平和か……。あの恐竜も隕石さえ落ちなければ……。いやいや、隕石は必要なく自滅かもしれませんが、私の生きているうちは嫌ですね。

　ブログをご覧になられてご存じの方もいらっしゃると存じますが、私は去年の八月に転倒。左腕脱臼の上、靱帯を切断。一ヶ月半ほど入院してしまいした。その際に、糖尿病と高血圧の診断を受けたのです。今では死病ではないにしろ、歴史上の人物の死因は糖尿病の後遺症から多いと言われます。私も祖母と従弟をこの病気が元でなくしております。叔父叔母は父方は糖尿病の点では直系で全滅。母方はかなりかかっております。遺伝と思いましたが、原因は食生活で脂肪肝からと医師に言われました。

　減量と、トレーニングの末、糖尿病は、インスリンや薬を飲まないまでに回復しましたが、高血圧までは原因が解らずじまいでした。多分、緊張から計ると高血圧になるかもしれないとの事。今でも私は目医者さん泣かせです。目を開いてと言われても、緊張の為かよけい閉じてしまいます。同じ理由で、どうしても動いてしまって歯医者さん泣かせでもあったんですが、毎月一回、夫とクリーニングや治療に通うことでようやく慣れつつあります。

　話を変えましょう。ここは私の病状を書く場所ではありません。その前からの心の動きを書きましょう。どうして、三年間もここを書けなかったか、その理由がどうしても解りませんでしたが、更年期で閉経。私の子孫を残せないと言うことが、その原因だと解ったのは、閉経になって半年後の事でした。その二年前から、自分の一生、何だったのかなと疑問になったのです。もう、遊びの練習作品を書くのは控え目にしようと思ったのです。その作品の主人公が自分と同じ年から二歳上になっていったことが原因です。しかし、ここも果てはブログや物語も書けなくなったのです。ようやく開き直ったのは、２０１７年の一月頃でした。

　私の死後、練習作品とホームページだけでは私の生きた証を残せません。夫が私より年下か、丈夫な体質なら、話は別です。しかし、夫も残念ながら一歳と二ヶ月年上。胆嚢炎から始まって、薬漬けの状態。どう見ても私が生き残りそうです。
　母も八十を越えました。年齢から言うと母、夫、最後に私が一人残される確率はかなり高そうです。終活もしておかねばと思いました。

　終活……といっても何から手をつけて良いやら解りません。しかし、まず自分の作品の見直しから始めました。そしたら、計画した作品、何一つ完成になっていないことを発見。唖然としました。
　もっと書く時間はあったはずです。それなのに何と、自分は遊び呆けていたのでしょう。慌てて、二十五歳当時構成した「ワープロを打つ猫」を書き始め、入院中も命に関わりもないならと片手でも書いていました。目ざとくドクターや作業療法士のお姉さんに見つけられましたが……。

　で、もう一つ、高校時代に書き始めてそのままの「飛行船」という作品を新年になって書き始めたのですが、これと言って方向性を定めていなかったので登場人物が大暴走。で二週間でだいたいのストーリーを書き終えてしまいました。ワープロを打つ猫も書き終える前に大体のストーリーを書き終えてしまいました。本にしようと思えば出来る量です。
　ですが、私には製版の技術があります。それを生かして本を作りたいと思いました。それと校正も通信教育かじりました。なかなかそれを生かしてやらせてもらえるか？と当たりましたらダメな所ばかりでした。やっと見つけましたが、時間が祟って不完成なまま、本にせざるを得ませんでした。でも十冊でも良いから作りたかったと言うのが本音です。

　しかし、それを残そうと図書館の大本締めに持って行ったところ百冊以上でないとダメと断られてしまいました。そこで薦められた故郷の愛知の地元の図書館に……と言っても、愛知県時代、良い思い出はあまりなく、そのことを書いてしまった本を受けて下さる訳がないでしょう。しかも、間違いだらけ。仕方がなく、残り二十、包みを解かないまま残っています。どうしようか途方に暮れている状態です。
　しかしながら納得の行かない状態でした。そこで二編新たに書き足して百五十部。余った分は販売と言う形で発行し直そうと思いました。心配した費用は三倍かと思いましたが二倍にもなりません。それが一部も売れないと覚悟の上です。時間を頂き、虱潰しに間違い探し。それで印刷ゴーサイン。

　ですが、ドジな私の事です。手がふるえて間違うこともあり得ます。校閲頼もうと思ったのですが、うっかり、また手がふるえてオプション頼まずに注文ボタンを……。しかし、問題点は前回の出版で直したし、今回は追加分の二作品は始めから問題なく気をつけて固有名詞は出来るだけ避けたり、歌詞を書かずに書きました。読んだ編集者さんは何も言いません。ただ、一カ所だけご注意をいただいて直しただけ。大きな変更はありませんでした。ただ飛行船の段落の長さと感情的文章を大幅変更しただけです。
　今年の１１月１日発売予定で一冊１１１０円。値段までシャレなので売れるかどうかなんて全く考えなし。まあ、全部戻ってくる確率の方が高いと思います。それでもやっただけやったんだから、企画力は少しはあるかも……。と言うことで……。

　なんだか本の宣伝ばかりしたような今回の版ですが、子どもの代わりです。使ったお金も子ども一人産む入院費と手術代と同じくらいかな？私が子を産むため、貯めて使わなかったお金ですし……。よけいな国への寄付が減ったと思えば、安心します。せっかく残しておいたお金も、国にとられて人殺しの軍事費に消えた、等と言うことになったら、冗談ではありません。そんな事なら、使い切って綺麗に死んでいった方が世のためではないでしょうか。

　私が二度の自費出版をしたわけは、そんなわけです。次は、そろそろ終活かな？品物をもう増やさずに頑張る事にしました。大体、今回の買い物でそろいましたから……。
　古いものから、捨てたり売ったり……。大変でしょうが、一つずつ頑張りましょう。どっか良い古着屋さん、ない？本は古本屋でしょうか？探してみる事から始めましょう。

２０１５．０９．２３　６4版

近況

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