Peppermint Tea

2007.1.16 41版

さわやかなペパーミントの香りに寄せて、ちょっと書いてみました。これを読んで、ほっと一息入れていただければうれしく思います。

 日本は四季があり、その季節ごとに美しい表情を見せてくれます。
 私が一番好きなのは冬です。一面の銀世界。氷柱が陽の光に反射する様。そして信州の剣のようなとがって美しい連峰。それが、雪に染まって、まるで、水晶の塊の様に夕日に輝いている風景。まさに万物に神宿るというこの国での考え方を象徴しているようです。
 富士山を始とする高山には、太古より神聖なものとして信仰されていました。多くはどういう訳か女神ですが……。女性にはもともと、シャーマン的な物があり、そこからという説と、子供を産むので万物の母的存在の山が女神という説、いろいろあります。
 世界的には、エジプトのラー神、ギリシャのアポロン神等、太陽神に男神を当てる民族が多いのですが、わが国の太陽神に相当する天照大神は女神だそうです。逆に月神に当たります、月読命は男神です。
 平塚雷鳥が、「太古、女性は太陽だった」と書きましたが、その通りだったと思います。古代には、男より権力のあった女帝もいます。それは、中継ぎに過ぎず、男の臣下に操られていたのだという説もありますが、その優れた官僚の意見を要れて政を行った、その女帝自身の人を見る目も大事にされていたのだろうと思います。
 政治は古来より「まつりごと」と言いました。文字通り、「祀り」事とされていました。現在でも、政治には選択がつきものです。今の政治家も何かと言うと神社に参拝いたしますが、その伝統は日本古来からのもの、外国の人に文句言われる筋合いはないと思います。堂々と、行ったらどうでしょうか?
 それと、日本は「怨霊の国」というおどろおどろしい歴史があります。殆どの神社の祭神は自然死ではない御霊が殆ど。大国主命が祭神の出雲大社はその代表的な例です。日本書紀や古事記は流石にはっきりとは書いてないですが、大国主命は大和朝廷側の天照の使いに殺されたと見ていいでしょう。その証拠に昔の出雲大社は高さ十六丈もあったそうな。四四十六で十六丈だそうです。死は四……。つまり死の神社が出雲です。(これは何も私の説ではありません)だから。滅ぼした側の神々が、十月になると恐れおののいて出雲に行くのです。十月の別名、神無月の由来は、少し怖いですね。
 学問の神様として名高い天神様、これも怨霊伝説からです。菅原道真は優れた人でしたが藤原時平の罠に落ちて、大宰府に流され失意のまま病死しました。その後、偶然にも天変地異。それを道真の祟りと人々は噂をしたので、彼を一番高い地位の神として祀りました。
 今、問題になっている靖国神社もその延長でしょう。戦犯たちは何も、日本を悪くしようとして戦争を起こしたわけではないと思います。それが非業の死を遂げた。怨まないように、日本にたたりを及ぼさないようにと祀った。その伝統を知らない外国の人たちが首相の参拝や政治家の参拝に限って怒る。
 しかし、日本の「神」と世界三大宗教の「神・または仏」とは本質的に違うのです。いと高く「善」なるものとは違うのです。死生観だって違う。あなたたちだって自分の国の宗教や伝統を非難されたら怒るでしょう。私ははっきり言って、隣の韓国・中国・アジアの人々に怒りすら覚えます。政府も外務省も頭の固い彼らに日本の伝統を説明すべきと思います。非難するなら援助取りやめにしますよと言えばいいでしょう。特に中国には累計7兆もの援助をしています。いや、民間の技術援助や草の根の援助を含めると10兆以上でしょう。それなのに面の皮の厚いこと……。怒りを通り越して嗤ってしまいます。北朝鮮も韓国も黙って在日を受け入れているのに……。私は個人的には韓流は嫌いです。韓流スターって日本で金儲けしながら、国に帰ると反日デモに参加したりするからです。(残念ですけど事実です)それに、一時代前の日本のメロドラマの方が、映像的にもストーリー的にも優れています。
 大金を払って韓国ドラマ買うより、国産の傑作ドラマを再放送した方が楽でお金かからないと思うのは私一人でしょうか。まあ「東京ラブストーリー」など、バブル絶盛期の物は止めておいたほうが良いと思いますが……。今の人には彼らのリッチぶりは目の毒ですからね。流すなら昭和四十〜五十年代初頭の作品です。テレビ局さん、ご検討の程を……。
 私は、むしろどちらかと言うと左的な考え方ですし、無宗教です。でも、伝統や他人の価値観を理解しない言動をとる人は大嫌いです。
 戦後、愛国教育を怠っていたから、今の若い人たちは愛国心がないのだと言われます。それは大嘘。確かに自分の事しか考えない人が殆どでしょう。アメリカや中国のように軍隊もないし、防衛省は形だけありますが、実際の戦争では銃も犠牲者が出て初めて自衛のために発砲することが出来るという体たらく。とても国防とはいえない現状です。
 逆に申し上げると私たちは、いつでも日本のために犠牲になってもいいという潔い覚悟が必要と言うことです。それを教えることこそ、愛国心に繋がっていくのではないのでしょうか?日本の伝統から教えるべきです。クールヒズの代わりに浴衣でも何でもいい、夏に和服を着る日でも制定したらどうでしょう?。和服は高温多湿な日本の風土に合っています。
 愛国心を声高に叫ぶより、日本のすばらしい四季の移り変わりや自然の変化をもっともっと子供たちに見せたほうが良いと思います。
 太田光さんが「憲法九条を世界遺産に」と提唱しましたが私も大賛成です。真の平和主義は潔い武士道の国に宿る。これでいいのではないでしょうか?憲法九条は絶対変えてはいけません。無理矢理、子供に人殺しさせる世の中にしてはいけないと思います。それで国が滅びれば、歴史に残る。それでいいのでは。国破れて山河あり……です。
 さくらんぼ君は日露時代に夢中でした。しかし私は、なんで勝った戦争ばかり調べるの?と反論しました。日露で勝った(実際には欧米諸国や中国に勝たせてもらった)ために第二次世界大戦で多大な犠牲が出たのです。それを興味持っても無意味でしょう。勝って負ける、負けて勝つ……これが歴史の真実です。特攻隊や無言館をもっと研究すべき。玉砕した、または戦犯と呼ばれた人たちの死に様を研究すべきだと思います。人は生まれたら必ず死ぬのです。
 第二次大戦で負けたことを認めて、初めて今の繁栄がある。それが真実です。それをどこかの国々のように被害者根性でアメリカを責めなかった独立したばかりの日本……立派です。まさに戦犯と言われる人たちは武士道の塊だったでしょう。それを祀って何が悪いのでしょう?
 今話題になっている、私の住んでいる所の地元で行われた川中島合戦でも、負けたはずの上杉氏が江戸時代にまで生き残り、勝ったはずの武田氏が結局天目山で滅びました。栄枯盛衰は不思議なものです。
 「勝って兜の緒を締めろ」とは良く言ったものです。
 また、いつでも死ねる覚悟を決めておくと、人は不思議と長生き出来るものです。それが歴史の、人類の真実ではないでしょうか?

この文章における参考文献 「バカの壁」「死の壁」「墜落遺体」「法隆寺の謎」漫画「怨み屋本舗8」他多数 ありがとうございました。

青木湖(写真がネタ切れ)

近況

 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
 長野での始めての年越しになりました。誰も来ず、静かな正月でした。まあ、非社交的なさくらんぼ君にはいいかもしれません。ですが、母には寂しかったかも知れませんが……。ネット友達は三人ほどいる私と違って、さくらんぼ君には、メル友は一人もいません。聞いたら「要らない」そうな。
 私ですか?まあ、未だに友達がいない状態。元々警戒心が強いのです。他人と深く付き合うことを拒む性質ですので、相変わらずマイペース。その点、さくらんぼ君と同じです。
 私の書斎も、戸を閉めてしまえば、押入と勘違いされそうな場所にあります。建てる時、お願いしてそういう設計にして頂きました。更に、わざと散らかして、家族さえ入る事を拒んでいるという徹底ぶり。とうとう、「たまには掃除しろ」と言っていたさくらんぼ君も母も諦めたようです。自分のスペースぐらい自由にしないと、ストレスたまります。引きこもりの原因、解りました。新築だからと自分の書斎以外を掃除、整頓しすぎたためです。
 ただ、他人に見られる可能性のある廊下とか寝室はたまに整頓したり掃除しています。いくら私が綺麗な部屋が苦手とは言っても、大抵の人は綺麗な部屋の方がいいに決まっています。そこだけは母とさくらんぼ君に合わせてます。
 母は近所の温泉が気に入ったらしく、時々通っています。私たち夫婦は、大衆浴場は嫌いで、滅多に行きません。私は見られるの苦手なだけですが。さくらんぼ君に至っては、温泉に行くと風邪を引くそうな。とほほ……。
以上

 

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