Peppermint Tea

2006.04.14 38版

さわやかなペパーミントの香りに寄せて、ちょっと書いてみました。これを読んで、ほっと一息入れていただければうれしく思います。

 何時の間にか、春になってしまいました。今年の冬は寒かったらしく、例年は梅もとうに散り、桜やあんずの花盛りの今頃ですが、まだ梅が咲いています。
 でも、私どもは、これから近況で書く事情であまり風邪も引かず、暖かく過ごせました。それは感謝しています。 
 さて、活字離れが叫ばれている昨今、時代錯誤と言える事件が、今日のあるテレビ番組に出ていました。ちらりとトップに書きましたが、自費出版をしている出版社が倒産して、被害者が250人いらっしゃるという話題です。
 自費出版……確かに私が憧れている北杜夫先生も、処女作「幽霊」を自費出版されたということです。作家に憧れる人々の自己表現の場の一つでしょう。
 しかし、今はネットもあり、表現方法多種多様になって来ています。読んだことはありませんが、「電車男」などのネットでのリレー小説が話題になったこともございます。私のネットで知り合った方が、小説をインターネットで発表されています。私は手軽と残らないということで、インターネットを選びました。
 もっとも、私の場合、コンピューター会社に勤めていて、ネットは日常に親しく扱わせて頂いたからでもありますが……。
 私は小説も書いていますが、それは発表したくないので、詩とこのエッセーをここで発表しています。詩とエッセーに限らせていただいたのは、小説の方はあまりに駄作と言うことも、才能がないということもあります。現に、「どうしても読みたい」とさくらんぼ君が言い、仕方なく、ファイルに出したのですが、三冊の段階で「ダメだ。疲れる」と放り出してしまいました。私は小説は書くのはいいけど読ませたくありません。自分の思想の明部も暗部も出てしまうからです。自分で楽しんで書いていればそれでいい、と言う考えです。
 それに、インターネットの特性として、ニュースなどなら、要約して読みやすく出来ます。しかし、小説や童話は、紙に出してゆっくり読みたいと思います。
 読む側の立場として、やはり小説などは、本という形で、ゆっくり時間の制約無しで読みたいし、また、次代をになう子供にも読ませたいですね。
 いまでは、職業作家への夢は失せました。自費出版をする気も毛頭ないです。自分の才能を見切ったと言うのもあります。もっと、もっと勉強や人生経験を重ねないと無理だと思います。ハードルは高いですね。
 だから、最後にさくらんぼ君、又は子供に、自分が死んだら、小説のマザーデータをコンピュータから削除するように遺言残したほどです。自筆ではまだ書いてないです。しかしそのうち、コンピュータデータでの遺言も、法的に有効になることを期待したいと思います。
 小説はあくまで趣味。それで制約のないデータにして自由に書いています。
だって、紙に残しても、重いだけ。それに出したら訂正は簡単に出来ません。
本は買いますが、重くない文庫や新書だけです。
 それを思ったのは、父の死でした。遺品が残されても、男ものですから女性には使えません。「もったいない」と思ったのですが、母と捨てました。
 嫁に行ってびっくりしたのは義父や義母の遺品です。何しろ多い。さくらんぼ君も「俺は手が利かないし……会社と家の往復で精一杯だった。だから無理だ」と困っていました。私も、片付けようとしましたが、自分の父と母なら良いのですが、会った事もない義父母のものです。あとで、罰があたりそうで怖かったので、結局、今になってやっと片付けさせて頂きました。資料になりそうな本・アルバム他以外は残っておりません。それに義母のものははっきり申しまして私の好みに合わないので一部残して捨てました。悪いと思いましたが……。
 とにかく、自分が死んだ後のことを考えてです。分厚い自叙伝や自分史など残しても、子供が読まなければ捨てられてしまうのが落ちです。親に反抗的な子供になる可能性だってあります。いや、近頃の子供はほとんど反抗的でしょう。親の言うことを素直に聞くような子供ならはっきり言って、時代にはついていけません。子供は親の一部ではなく、生まれたら他人、と思ったほうが利口だと思います。まだ、私は子供がいませんが、子供の立場としてそう思います。
 ノーベル賞をもらうような業績を残した人なら別ですが、ブームになった人でも、二〜三年で読者が飽きたり、本人がスランプになり、それで終わりの人が大半です。さくらんぼ君の様に赤川次郎先生ばかり読んでいる人もいますが、私はミステリー嫌いで好きではないです。逆にさくらんぼ君は北杜夫先生や平岩弓枝先生の作品は嫌いのようです。私は特に漫画の原哲夫さんは長ネギ同様大の苦手です。さくらんぼ君はじめファンの皆様、ごめんなさーい。まあ、似たような北条司さんは大好きですけど……。(笑)
 結論として、一般の方は、自費出版までして、本をだすべきではないと思います。どうしても、自己表現したかったら、パソコンを勉強してインターネットで発表されては如何でしょうか?500部100万円の自費出版より安上がりと思います。いまはパソコンは17万で買えますから……。スキャナ付き複合機買っても、20万です。それで、漫画まで書けます。アニメだって書くの可能です。
 それで上手い物が書けたら、出版社だってほっときませんよ。そうではないでしょうか?ああ、私?下手ですのでお呼びが全くかかりませんねえ。もっとも宣伝してないですけど……。(笑)

旧居(今はもう無いです)

近況

 実は、九月より家建て替えの為、ばたばたしていました。暮れから二月にかけては、引越しやら地鎮祭やらで超ばたばた。おかげで、家の多すぎる親戚にばれてしまいました。でも、不思議と母を引き取るのは反対意見は今の所ないです。母が悪い噂をブロックしちゃってるかもですが……。出来上がるのは五月中旬。六月まで、ばたばたしそうです。
 忙しいのに、つい、こんなことしているのは、たまたま、医療法改正で、終盤に差し掛かっているはずの医療事務の勉強をリターンマッチすることに決めたから。六月から、また、がんばりまーす。全然懲りてないのが私らしいといえば私らしい?しかも、今度はコンピュータコースなので、書くの苦手な私にしては強みがあるかも知れません。
 でも、なにかやらないとね……。奥さんなんて、柄じゃねーや。(笑)
以上

 

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