Peppermint Tea

2000.5.1 17版

さわやかなペパーミントの香りに寄せて、ちょっと書いてみました。これを読んで、ほっと一息入れていただければうれしく思います。

 5月になりました。一年のうちで、一番いい季節です。
 このページもようやく12ヶ月目に入りました。
 はじめのうちは一人ではちょっとハッカーなどの被害が不安でした。それに、とても内容など、整えられないと思っていました。
 しかし、まてよ、自分には万葉集というライフワークがあるし、硬いページなら、嫌がらせの入る余地はないかもしれないと思い直し、少しずつデータを増やして、今にいたっています。幸い、いまのところ、特に大過なく、奇跡的といえるほどに順調に、更新を重ねてきました。もっとも油断大敵なので、毎日のように監視し、いない場合は、信頼のおける友人に頼んでいきます。それでも、それを忘れるときは、青くなって見ますが、不思議と大過ありません。
 万葉集をライフワークにしようと思ったのは20年近く前になります。もともと、歴史が好きで、古代史が好きでした。飛鳥時代がとくに大好きです。あの時代って、日本の基礎が作られた時代ではないでしょうか。それに、万葉集が勅撰和歌集ではないことも魅力的な要素です。勅撰和歌集というのは、政府の命令で作ったものですから、政府に都合の悪い歌は排除される可能性が高いのです。これらの歌は綺麗ではありますが、真実が伝わってきません。
 それに比べて万葉集は、庶民から天皇まで、ありとあらゆる階級の人が歌っています。そして、政府のお役人が見たら怒るだろうな、と思うような歌も載せています。
 大伴家持が編者とされていますが、私は、そうではなく、その父の旅人、そしてその友人らしい山上憶良が残した草案を坂上郎女が持っていて、その草案に、家持が加筆し、家持の死後、妻の大嬢が家持の歌を入れてのこしたのが今の万葉ではと思います。
 それに、母体となった今は残っていない柿本人麻呂歌集などの歌集の存在も見逃せません。何しろ著作権法という野暮な法律がなかった時代ですから、消えてしまったり、盗作されたりしたものも多かったのではないでしょうか。後の平安の頃でさえ、本歌取りと言って、今なら、著作権法で逮捕されそうな(笑)引用がはやった時代が長く続きましたから……。
 万葉にも、明らかに後の本歌取りに近いような歌がないわけではありません。しかし、見たままを歌ったものが圧倒的に多いのです。素直な心が伝わってきます。しかも、北海道と東北の一部、沖縄を除く全国で57577、57575757……。の定型詩が伝わっていたなんて、すごいことだと思います。どのような伝達方法でそれが伝わっていったのか、すごく興味があります。
 最近、出雲大社の前の本殿が16丈という高さだったという説が、発掘調査により裏付けれられました。伝説だと思われていたことが、案外真実をそのまま伝えたことだったということがあります。万葉集も、現在は、韓国語や中国語で読み取り、その隠された意味を知ろうという動きもあります。しかし、当時は日本語が確立され始めた時代ですから、古代韓国語や中国語とは違った形態を持つ日本語を、似ているからといって韓国語で読もうとするのは少し無理があると思うのです。それができるのは知識人階級の渡来人系の作者の歌でしょう。言ってみれば、英語の混じった流行歌みたいなものです。
 いま、学校で英語の時間数が増えているそうですが、まず、日本語からと思います。肝心な母国語で、自分を表現できないような若者が、いきなり外国で、英語で自己表現をしろと言われても、無理な話です。
 立派なことを言いますがかく言う私も、自分を日本語で表現できません。謙譲語と尊敬語をよく間違えます。敬語って特に難しいです。私のように、本格的に敬語を覚えたのは社会人になってから……では遅すぎます。
 万葉集を日本語のまま、若い人がどんどん読むようになって欲しいと思います。
写真紛失しました。ごめんなさい。

近況

 第一回オフ会は皆様の御協力により、急用による欠席者がいたというハプニングもありましたが、ほぼ無事に終えることが出来ました。この場を借りてお礼申し上げます。
 これに懲りず、第2回を半年後の10月に設定しました。今回、出席した方も出席出来なかった方も御検討、よろしくお願い致します。(後日注 中止しました。これからも行うつもりはありません)
 近況としては特に変わりないのですが、親類に不幸がありました。
遠い縁とはいえ、喪中ですから、来年の年賀状は遠慮せねばなりません。順送りとはいえ、訃報を聞くのは悲しく、寂しいものですね……。
 ゴールデンウィークに入りましたが、旅行の計画は立てませんでした。残念。
 ま、うちに引っ込んでばかりもつまらないので行き当たりばったりで行こうとは思いますが……。
以上

 

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