『さもなくば喪服を』の復刊活動のコメント

por 斎藤祐司

 ついに100票を達成しました。これでようやく復刊交渉リストに載りました。復刊を早くするためにはさらなる投票が必要だと思います。これからもお願いします。

 『さもなくば喪服を』(早川書房、または、早川文庫)を復刊させよう。  復刊ドットコムへの投票はここから

 「復刊ドットコム」と言う絶版になった本を、投票によって復刊させようと言うHPがあります。そこで、『さもなくば喪服を』 を復刊させようと言うのがこの提案です。この本は、60年代一世を風靡した伝説の闘牛士、マヌエル・ベニティス“エル・コルドベス”(現在のエル・コルドベスの父親)がスペイン内戦勃発の1936年5月20日に生まれたときから、正闘牛士としてマドリード、ラス・ベンタス闘牛場に1964年5月20日初めて登場して闘牛をやった所までを、奇数章で、「五月のある朝」、「勇敢な雄牛」、「闘牛」、「ファエナ」、「真実の瞬間」とラス・ベンタス闘牛場での闘牛のシーンを描き、偶数章を、「戦いの年」、「飢えの年」、「マレティリャ」、「狂った夏」と生い立ちからスペイン内戦の戦中戦後、家族、闘牛士になりたいと思うところ、闘牛士になるまでを描き、プロローグとエピローグでくるんでいる。

 著者は、あの、『パリは燃えているか』 のドミニク・ラピエールとラリー・コリンズのコンビ。何百人もの人へのインタビューと、綿密な構成が際だつ名著です。特に、姉アンヘリータの独白は感涙を流させるでしょう。闘牛ファン必読、いや、スペイン・ファン必読の書です。

 タイトル、『さもなくば喪服を』 とは、エル・コルドベスが初めて闘牛をやった日に、闘牛場に向かう前に姉アンヘリータに言った言葉から取った。

 「泣かないでおくれ、アンヘリータ、今夜は家を買って上げるよ、さもなければ喪服をね」

 闘牛の入門書としても、その背景を知りたいという人にも、闘牛士を知りたいという人にも、また、スペイン内戦を知りたいという人にも、非常に重要な本です。アンダルシアでスペイン内戦の前後にアンダルシア人がどういう生活をしていたかをエル・コルドベスの家族を中心に具体的に描かれています。100票集まれば復刊への交渉が始まります。

 お願いします。親兄弟、友人、知人、愛人、恋人、痴人、情人、ホモだち等、お誘いの上、投票していただければ幸いです。

 このHPにも引用で使っているところがあります。闘牛士紹介の中の、「歴代闘牛士紹介」その1 がそれです。

 これは、闘牛の会の会員でもあるTAKE(ハンドルネーム)さんの提案です。

16-Feb-2002

 2002年6月1日、コルドバで、マヌエル・ベニテス“エル・コルドベス”耳2枚と尻尾1つを取って引退しました。

***この日の“エル・コルドベス”写真が観たい人は、ここを クリックして見て下さい。ただし、写真はコンピューターには取り込めません。***

3-Jun-2002

 このおっさんまだまだ元気いっぱいだ! ここ。    14-Feb-2003

アルル(フランス)の洪水被害のための慈善闘牛。マヌエル・ベニテス“エル・コルドベス”、エスパルタコ、ポコ・オヘダ、ファン・バウティスタなどは ここ

27-Feb-2004


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